第2話 一肌脱ぐ馬美ちゃん
「あ、あなたは……」
「有馬で伝説の万馬券を出した私を知らない筈はないわよね」
「えっちなプロモーションビデオで有馬に選ばれて、集団でライバルの進路を巧みに妨害してメジロクイーンちゃんを破った馬田馬美!」
「呼び捨てかーい!」
「どこの馬美ともしれないあなたが私に何の用なの!」
「あなたは今、自分の不安に押しつぶされそうになっている。ライバル馬達の敵対心、3歳の坊やにオバさん呼ばわりされた屈辱、観客の過剰な期待……あなたは本来の走る楽しさを見失っている!」
「その通りよ。それであなたに何ができるっていうの?」
「私も有馬に初めて出た時はそうだった。もし負けたら私の勝ちに10万円ぶっ込んだファンから10万円分ぶっ込まれやしないかと……」
「それはあんたの自業自得でしょ!」
単勝で馬美ちゃんに10万円ぶっ込んだファンは1370万円を手にした筈だ。黙っていれば確定申告の必要は無いぞ。
「でも私には勝算があった。赤毛のメジロクイーンちゃんお気に入りの緑のコスチュームで出場するんじゃないかと思っていたの」
「それで?」
「赤毛に緑の服の彼女はニンジンそのものだったわ。私がニンジンが3度の飯より好きな事を計算に入れていなかった様ね」
「ウマなんだからご飯よりニンジンが好きなのは当たり前でしょ!」
「私はニンジン食べたいパワーで有馬を制した。あなたにも出来るわ」
「ニンジンなら今朝食べたばっかだけど」
馬美は上っぱりをはだけてブラスリップを見せる。
「私を変な気にさせようっての? あいにく私は女の子だから何とも思わない。変なホルモンも出ない」
「出るわよ」
な、何が出ちゃうんだーっ?
続く……とその前に養命酒ブレイク。
これが今後の展開の重要な伏線になっていくのか?
そして次回、レイラちゃんがとんでもない事に〜っ!(いや、そうでもないかも)




