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第一章 10-04
しばらくして、ユウが木の上から獅子の横に跳び降りてきた。
「もう出てきていいぞ。」
その声を聞いて、岩陰に隠れていた3人がそろそろと出てきた。隠れた岩の前にウズメが蔦や小枝を重ねて隠したので、無事見つからずにすんだのだ。
「ちょっとー何あれ。」
「”容易く”ってあったりまえじゃない。ユウちゃんがほとんどやっつけてるんだから。」
「それにウズメちゃんの蔦で動けなくしてるし殺せて当然だよ。」
「だいたいねー、白マントがキザ過ぎて腹が立つわ。」
「もしかして、全部あの人たちのお手柄になるの?」
「猿みたいなのもいっぱい私たちが倒したんだから。」
3人のテンションアップにユウは引いてしまっている。そりゃあ怒って当然なんだけれども。
「戦ったのは私たちでしょ。じゃあ私たちの功績よ。」
「いいことしたのになぜ隠れなきゃいけないの。」
「むしろ、ありがとうと言って欲しいよね。」
どこから説明しようかなと考えあぐねているユウを3人がキッとした目でにらんで同時に言った。
「どういうこと?!」
「うっ」
ユウは一歩引き下がってしまった。
「ちゃんと説明してよねっ!」
「うん...わかった。」




