表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界のルシャトリエ  作者: 電くらげ
66/73

第一章 10-01

 3人はやむなくその場から離れ、岩陰に隠れた。

ユウも木の上かどこかに隠れたようだ。


 戦っている間は気づかなかったが、木々の間から差し込む太陽の光は、夜露に濡れた葉をキラキラと輝かせている。小川のせせらぎがどこからか聞こえてくる。


 馬の蹄の音が止まった。


「何かここにいるようだ。」


 と、男の声。


 唸り声をあげる獅子に少し距離をおいて数人の人間が集まった。


「なんだこいつは、首が2つもあるぞ。

 こいつが旅人たちを襲っていた魔物か。」


「ケベロスという獅子に似た魔物ですね。」


 大男の問いにグレーのマントが答えた。


 獅子は全身の毛を逆立てて、彼らに威嚇している。


「こいつを仕留めればいいんだな。」


 と、白いマントの男が凛とした声で言い、腰から長く細い剣を抜いた。


 獅子は危険を感じたのか、唸りながら身構えた。

両者の間に緊迫した空気が漂う。


 獅子は突進しようとしているが、まだ脚に蔦が絡まっているため、思うように動けないようだ。

白マントの剣の先が小刻みに震えている。


「な、なぁ、ロムアルド。」


「はい?」


「こいつのどこをどう狙えばいいんだろうか。」


「とりあえずは首を落とせばいいと思いますよ。」


「って、2本あるぞ。片方やってももう片方残るぞ。噛まれないだろうか。」


 グレーのマントの男は少し考え込み、横にいた甲冑の男にささやいた。


「グラウィー様、片方の頭の部分を攻撃して下さいませんか。」


 甲冑の男はこくりと頷いて、獅子の頭を手に持った重いメイスで殴りつけた。

先にユウの短剣で傷がついていたその首はあっさりとその巨体から外れて転がっていった。


「うおおぉぉー。」


 残った片方の獅子が大きな声で吼えた。


「たああぁぁー。」


 意を決した白マントの男も叫びながら、手にした剣で残った首に切りつけた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ