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異世界のルシャトリエ  作者: 電くらげ
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第一章 07-01

 妹たちが収穫祭に行くため家を出た後、ユウは力なくロフトのはしごを降りた。ふらふらとドアを開け、冷たい水で顔を洗い、口をゆすいだ。シャツを脱ぎ、水を身体にかけて血や汚れを落とした。


 緊張が緩んだのだろう、体中の痛みと疲れに耐えられなくなり、彼はそのまま床の格子模様のラグの上に大の字に寝転んだ。この森の中の小屋はこちらの世界に来てからの彼の仮の住処となっている。もとは森での林業の作業用の小屋だったようで簡易ではあるが生活するには全く困らない。


「とりあえず、手当てと体力を回復しなければな。」


 仰向けに寝転んだまま両手でいくつかの印を結ぶと、両手の平がだんだんと熱くなり、さらに続けると手の平がぼっと青白く光ってきた。そのまま両手をわき腹の傷口にかぶせる。


「うわっ、うぅぅ。」


 あまりの痛さに声が出てしまう、他に誰もいないのが幸いなのだが。戦いの最中は全く気づかなかったのだが、よく見ると体中が傷だらけになっていた。特に左わき腹の傷がひどく血がじわじわと止まらない。


「結構ひどいな。」


 さらに2度治癒魔術を行うと体力を一気に消耗してくたくたになってしまった。魔術とはいえ、結局のところ自分自身のパワーを使ってしまうのだから、傷は治ってもどこかにしわ寄せが来てしまう。


 部屋の隅の戸棚から薬草の塗り薬の入ったビンを取り出し、傷口に塗りつけて布でおさえる。なかなかしみるし古典的だが、地味に有効である。


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