40/73
第一章 06-02
ファンファーレが高らかに鳴り響いた。今まで歓声があがっていた広場は一気に静寂につつまれた。
やがて城の扉が厳かに開き、白馬に乗った白いマントの男があらわれると、
「勇者さまー! レグルスさまー!」
と、歓声が沸きあがった。
漆黒の青毛馬に乗った重厚な鎧の男がそれに続く。
「グラウィー!」
姉妹の近くの男が叫んだ。
栗毛の馬には、薄茶色の長い髪の毛を風になびかせ、大きな弓を背にした美しい女が乗っている。
「リベラー! リベラさまー!」
男たちの大きな声が重なり、女の声も聞こえる。
「この人スタイルいいね。」
ウズメがぼそっと言うと、横の村人が
「そうだろー。こんだけ美人で強いんだからあこがれるぜ。」
と言いながら手にしたワインの瓶をあおった。
一回り大きい芦毛の馬には大男が乗っている。大きいはずの馬がとても小さく感じる。
「エッツィーオ! エッツィオだ。」
子供たちの嬌声が沸き起こる。
「うぁ、大きいね。」
マヤは嬉しそうだ。
最後に鹿毛の馬に乗った銀色のマントの男。
「ロムアルドさまー。」
女の歓声が多い。
5人が一列に並ぶと音楽が止み、歓声も消えた。




