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第一章 05-06
次は食器を買おうとはしゃいでいるところで、ヤモリがマヤに囁いた。
「マヤ、これから旅になるかもしれない、各自が少しの荷物を背負える袋と丈夫な羽織れるケープかコートを手に入れろ。あと日持ちする軽い食料だ。ウズメを呼んでくれ。」
マヤはウズメを呼ぶと、ヤモリはするするとウズメの肩に乗った。すぐ横にコヤネが佇み、一緒に話を聞く。
「ウズメ、お前は薬草だ。乾燥させたものが多く並んでいる。お前なら見ればだいたいわかるだろうし、店の者に聞けばいい。こっちの世界では薬草に魔術を乗じて効用を高めることができるので、怪我・病気・滋養各々見繕って欲しい。」
「どれくらいお小遣い使っていいの?」
「また後日支給されるので、その中身は使いきってもかまわない。あと1時間くらいでパレードが始まるので、みんなそちらに行ってしまうし、お前たちもパレードをみておく必要がある。だからそれまでにざっと買い揃えてくれ。パレード開始前にはお城でファンファーレが鳴る。」
そう言うと、ヤモリはささっとマヤの肩に戻り、ジャケットのフードの中に飛び込んだ。
「制限時間1時間でのお買い物ゲームか。」
「もうちょっと時間が欲しいな。」
3人は屋台へ向かった。




