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平日の5日間は完璧な他人。週末の2日間だけは、俺の部屋で「めちゃくちゃにして」と強請ってくる学校一の優等生。~あざとい後輩と、週休二日のナイショの夜を~   作者: 藤沢 淵
第3章:『学校では完璧な他人のフリ。だけど休日は、誰にも見つからない街で男たちの視線を独占しながら腕を絡めてくるあざとい後輩に、理性のすべてを上書きされるまで』
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第15話:もう、誰も来ないから

トタン屋根を狂ったように叩く雨音が、薄暗い倉庫の中に重低音となって反響していた。


一歩足を踏み出すたびに、埃とゴムの匂いが濡れた身体の熱気に混じって立ち上る。外の喧騒を完全に遮断したこの空間で、俺たちの境界線は、もうどこにも残っていなかった。


俺は春の手首を掴んだまま、倉庫の奥、壁際へと彼女を強引に押し込んだ。


「あ、っ……」


冷たい壁に背中が触れた瞬間、春の口から熱い吐息が漏れた。 だが、俺は彼女に息をつく隙すら与えない。そのまま彼女の身体をくるりと反転させ、壁に向かって両手を突かせた。


「せ、んぱ……っ、後ろからなんて、ずるい、です……」


逃げようとする春の細い腰を、俺は後ろから容赦なくガッチリと掴んで壁に押し付け、完全に自由を奪った。


雨を吸って透けきった体操服の白い生地は、もはや何の役目も果たしていない。暗闇の中でも、濡れて完全に肌に張り付いた下着の淡いレースの輪郭と、キュッと引き締まった腰からお尻にかけての滑らかなラインが、いやに生々しく目の前に晒されていた。


彼女が激しく呼吸を刻むたびに、壁を支える華奢な背中が大きく波打つ。


「……ずるくないだろ。お前が煽ったんだから」


俺は彼女の背中に、自分の濡れた胸板をぴったりと隙間なく押し付けた。 衣服越しに、お互いの最も熱い部分がダイレクトにぶつかり合う。じっとりとした熱気が、ズボンの生地を抜けて生々しく腰回りに伝わってきた。


「んぅっ……!、ふ、ぁ……、あったか、い……っ」


ストッキングを穿いていない、泥の少し跳ねた春の生足が、逃げ場をなくして内腿同士を擦り合わせるように震えている。


いつもは俺を手のひらで転がす優等生が、今は完全に背後から支配され、冷たい壁に手を突いたまま、水分を帯びた瞳で首だけをこちらに向けて俺を見上げている。その圧倒的な屈辱と快感が混ざったようなギャップが、俺のサディスティックな衝動を激しく突き動かした。


掴んだ腰にさらに強く指を食い込ませ、その特有のしなやかな曲線へと、俺の溢れんばかりの質量を容赦なく、強く押し付ける。


「あ、ぁつ……っ!、だめ……そんなに強く、押しつけられたら……声、でちゃう……っ」


春が背中を弓なりにしならせて悶える。突き上げられるような刺激に、壁に突いた彼女の指先は、逃げるためではなく、激しい快感に耐えるように白くなるほど壁を強く押し込んでいた。


彼女の口から零れ出る、掠れた甘い悲鳴。 しかし、その声すらも、トタン屋根を穿つゲリラ豪雨の爆音がかき消していく。誰も聞いていない。誰も来ない。この圧倒的な背徳感が、二人の理性を粉々にすり潰していく。


俺は彼女の剥き出しになった項に顔を埋め、フローラルの香りと汗の匂いが混じり合う柔らかい肌に、容赦なく強く、吸い付くようなキスを刻みつけた。


「んんっ……!、痕、のこる……っ、そこっ、ハチマキで隠せ、ない……あ、ぁ、はぁっ……」


言葉とは裏腹に、春は自ら後ろに体重を預け、密着した部分から伝わる硬い熱に、狂おしげに腰を揺らしてみせる。


「隠せなくていい。学校じゃ、他人のふりしなきゃいけないんだから、これくらいさせろ」


低く吐き捨てると、春の瞳に歪んだ愉悦が走った。 彼女は壁に手を突いたまま、せがむように顔を後ろへと向け、濡れた唇をこちらへと差し出してくる。


「……ん、ぅ……っ、じゃあ、もっと……めちゃくちゃに、して……っ」


その言葉が終わる前に、俺は彼女の赤くなった唇を、後ろから強引に首をひねらせるようにして、貪るように深く塞いだ。


舌が絡み合い、互いの熱い唾液を貪り合うたびに、春の口から「んむ、ぅ……んっ……」と鼻に抜けるような甘い艶声が漏れた。後ろから強引に首をひねらせた姿勢のまま、彼女は俺の口づけに必死にしがみついてくる。


塞がれた唇の隙間から、熱い吐息がじわりと俺の頬を濡らした。


「……はぁっ、ん、ふ……ぁ……先輩のキス、いつもより……すっごく、いじわる、です……っ」


唇が離れた瞬間、春はとろんと完全に蕩けた瞳で俺を振り返り、濡れた赤唇を微かに震わせた。壁に両手を突いた姿勢のまま、キュッと反らせた腰をいやらしく揺らし、俺の硬い熱に自ら何度も擦りつけてくる。そのあざといほど大胆な誘惑に、俺の 理性は完全に焼き切れた。


俺は彼女の体操服の裾から、容赦なく熱い手を滑り込ませる。


「あ、ぁんっ……!?」


剥き出しの滑らかな脇腹を這い上がり、薄い下着の境界線を越えて、その奥にある驚くほど柔らかい質量を手のひらで力強く包み込む。


「ひゃ、ぁっ……! だ、め……そこっ、つつ、まないで……っ、んんぅーっ!」


春は壁に顔を押し付けるようにして、狂おしげに身体をよじった。 指先を少し立てて、その中心の小さな突起を指頭でじっくりと捏ねるように もてあそぶ。雨を吸って敏感になった彼女の身体は、それだけの刺激でビクビクと激しく跳ね起き、壁を掴む指先に白くなるほどの力がこもる。


「声、漏れてるぞ。外に聞こえるけどいいのか?」


「う、ぅ……いじわる、言わないで……っ。あ、ぁっ、ん、んぅ……っ!」


背後から 執拗しつように胸を揉みしだかれ、硬い熱で何度も後ろを突き上げられる快感に、春は完全に蕩けきっていた。 いつもの小悪魔的な余裕などどこへやら、涙目で小刻みに震えながら、ひたすら与えられる熱に翻弄されている。


だが、二人の熱気が最高潮に達し、さらに深いところへ踏み込もうとした、その時だった。


ガラガラガラッ――!!


トタン屋根を叩く爆音の向こう側で、倉庫の入り口の重い引き戸が、乱暴に開け放たれる音が響いた。


「うわ、ガチで土砂降りじゃん! 急げ、ブルーシートどこだっけ!?」


「確か奥の棚の上だよ! 本部テントの横に敷くから、早く持ってきてって先生が!」


泥だらけの体育館シューズが床を激しく踏み鳴らす音と、聞き覚えのある同学年の男子生徒たちの声。 心臓が跳ね上がるなんて生易しいものじゃない。全身の血の気が一気に引き、脳内を強烈なアドレナリンが駆け巡る。


「っ……!?」


春が驚愕に目を見開き、悲鳴を上げそうになった瞬間、俺は彼女の口を手のひらで力強く塞ぎ、その身体を抱き抱えるようにして、すぐ横にある跳び箱用の巨大なソフトマットの隙間へと滑り込ませた。


外からは完全に見えない、幅わずか数十センチの、薄暗い闇の亀裂。


「ん、んんっ……!」


押し込められた狭い隙間の中で、俺たちはこれ以上ないほど完全に密着した。 正面から春の濡れた身体を抱きすくめる形になり、彼女の泥のついた生足が、俺の腰を挟み込むようにしてぴったりと絡みつく。俺の手のひらの下で、春の唇が小さく震えていた。


すぐ目の前。わずか数メートル先の暗闇の向こうを、クラスメイトの男子たちがドタバタと走り回っている。


「あったわ、これだろ!?」 「それそれ! よし、濡れないように持ってくぞ!」


足音が、俺たちが隠れているマットの山のすぐ近くを激しく踏み鳴らす。 見つかれば、一発で全てが終わる。学校中を巻き込む最悪のスキャンダル。


その恐怖に全身の毛穴が収縮するような緊張感の中、俺の腕の中にいる春は――あろうことか、小さく身体を震わせて、クスクスと音を立てずに笑っていた。


口を塞がれたまま、春は潤んだ瞳で俺をじっと見つめ、濡れた睫毛を震わせる。 恐怖に怯えるどころか、彼女の瞳には、全校生徒のすぐ近くで繰り広げられるこの破滅的な状況に対する、狂気的なまでの快感が満ち満ちていた。


春は俺の手のひらをすり抜けるようにして、自分の小さな舌先で、俺の指の隙間をそっと舐め上げた。


「っ……!」


あまりのあざとさと、この状況下での異常な大胆さに、俺の背筋を冷や汗ではない別の戦慄が駆け抜ける。


さらに春は、俺の手の下でずるそうに唇を歪めると、俺の耳元にギリギリまで顔を寄せ、声にならない吐息だけで囁いた。


『……ねぇ、先輩。見つかっちゃったら……どうします?』


密着した衣服の奥で、彼女の剥き出しの太ももが、俺の熱をなぞるようにじわりと締め付けを強めてくる。 すぐ外には他人がいる。その恐怖を極上のスパイスに変えて、小悪魔は暗闇の中で、さらに深く俺の理性を狂わせようとしていた。


「……早くしろ、マジで濡れる!」


「おう、引戸閉めるぞ!」


ガラガラガラ、バタン!


激しい雨音の向こう側へ、男子たちの足音と声が遠ざかっていく。完全に気配が消え、再びトタン屋根を叩く重低音だけが倉庫を支配した。


「はぁ、……っ、あいつら、行ったか……」


緊張の糸が切れ、俺は塞いでいた春の口からゆっくりと手を離した。 だが、腕の中の小悪魔は、解放された途端に小さく吐息を漏らし、俺の胸元に濡れた額を預けてクスクスと肩を揺らした。


「……すごかったですね、先輩。心臓、壊れちゃうかと思いました」


「笑い事じゃないだろ。本当に心臓が止まるかと思った……」


生きた心地がしなかった俺をよそに、春はするりと俺の腕から抜け出すと、泥のついた体育館シューズをきしませて、倉庫の入り口へと歩いていく。


何をするのかと見つめていると、彼女は濡れて透けた細い腕を伸ばし、アルミ製の引き戸の鍵を、パチン、と小気味いい音を立てて回した。


内側から、完全に施錠された。


「……春?」


「これで、もう誰も入ってこられませんね」


振り返った春の瞳は、外の雷光を反射して、ゾクッとするほど妖しく輝いていた。 彼女は自分の首に巻かれていた赤組のハチマキをゆっくりと引き抜くと、それを自らの両手首に器用に巻きつけ、キュッと結び目を作って俺に見せてくる。


「見つかったらどうしよう、なんて……嘘ですよ。私、先輩と二人きりの世界を邪魔されるの、大嫌いですから」


そう言ってあざとく小首を傾げた春は、そのままゆっくりと、今度は壁ではなく、倉庫の奥に積まれた大きな跳び箱へと歩み寄った。


彼女は跳び箱の1段目に、ハチマキで縛った両手をあえて乗せる。


「……先輩。さっきの、続き」


トタン壁の時よりもさらに深く、彼女はしなやかな腰をくの字に折り曲げた。


濡れて完全に肌と一体化した体操服の生地が、限界まで引き絞られる。キュッと突き出された、下着の淡いレースに包まれたお尻の、滑らかで圧倒的なボリュームが、薄暗闇の中でこれ以上ないほど無防備に、俺の目の前に晒された。


彼女は首だけを後ろへと振り返り、熱く潤んだ瞳で、俺を値踏みするように見つめてくる。


「私の部屋のときみたいに、優しくしなくていいです。……学校の、誰の手も届かない暗闇の奥で、私をめちゃくちゃに壊してください」


突き出されたお尻を、誘うようにゆっくりと左右に揺らす。 鍵を閉められた完全な密室で、小悪魔のあざといおねだりが、俺の残された理性を今度こそ完全に粉砕した。

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