二十九話 旅
ギドはベッドの上でぱちくり目を覚める。
「馬鹿が。」
とリオス。
「違うわ。短気が殴りかかってきたんだよ。」
「そういやそうだな。」
「まあいい。お前等には今から竜泉王国へ行ってもらう。」
「お~すごいね。」
ギドが城壁に囲まれた街を見ながら言った。周りには木々が生い茂り、新緑の色が目を圧倒する。
「ここが、竜泉王国だ!」
「竜泉王国は外国との交流が盛んで様々な商品が売ってある。ほらな。」
ギドはそういうとツボを指さした。
「幸せになれるツボだ。一つ三百万だ。」
「詐欺?」
「詐欺。」
「さて、それでは言いたいことがある。」
「愛の告白?」
「クレイジー。はなしもどすぞ。お前さ、宮殿の中入ったら敬語使えよ。」
「え、無理。」
「は?」
「チャームポイントだから。」
「死ね。」
「はいはい、分かった。じゃあ敬語にする能力作る。」
「OK。」
「レア能力の「貴敬者」か・・・てかなんでお前寝てんの?」
「能力創造により大量のエネルギーを消費したので。」
「きも。」
「酷いですよ。」
「きも。」
リオスは地面にうつぶせである。ギドが左足で蹴った。
「ほんじゃ、ご病気のお姫様助けに行こうか。」
「タイミングはどうします?」
「お姫様たとえばAでいいや。Aが一人で歩いてる時がねらい目だな。A操れへん?」
「無理ですよ。」
「そうだな。催眠術師でも呼ぶか?」
「幻覚作用のある能力を持つ者を探しましょう。」
「そういえば、レンの能力でいけるんじゃね?」
「エア。統括医師に幻覚能力はありますか?」
「何やってんの?」
「これは、単核知能所謂AIです。」
「いつゲットしたん?」
「この前レンと契ったときですよ。」
そんな話をしているとリオスの脳内に声が響いた。




