三十話 暮らしにラララ
「使えるらしいですよ。」
リオスがそういうとギドはガッツポーズをした。
「と、いうわけで。Aを操るわけだが、Aの名前って何?」
「Aの名前はダイアです。」
「へ~ダイアの病は?」
「情報から癌かと。」
「なるほどね。可哀想だ。」
とギド。
「それでは、治しにいきましょうか。」
「コンコンコン!」
磨かれた大理石の廊下に靴の音が反響する。この豪華の言葉ではすまされない美しい宮殿を場違いな奴が歩く。
「すご。」
「ギド、黙ってください。」
とリオス。金の縁取りの大理石による重厚な扉が開かれる。
玉座に座るは白のあごひげを蓄えた高齢の男性だ。何とも言えぬ威厳が醸しで、人々を魅了する。
リオスとギドは赤のカーペットの上で片膝をつく。王の周りを取り囲む騎士たちが疑いの目で二人を凝視する。
「そなた達。」
王いや、皇帝の重厚な声が響く。
「「はっ!」」
二人が言う。
「まずは、礼を尽くせねばならぬな。ダイアを救いあげたことだ。」
リオスの視線が動く。
「滅相もありません。」
リオスが至極落ち着いた声で答える。
「とにかく、貴殿達には魔伯爵の地位を与える。」
「勿体ないお言葉です。」
皇帝は豪快な笑いをする。
「まあいい。とにかく宮殿の来賓室で休むが良い。ピーター!」
「はっ!」
王の右隣の騎士、ピーターが動く。
「彼等を来賓室へ。」
「承知いたしました!」
ピーターはドアの方へ向かうと二人を手招きした。
「行くか。」
「はい。」




