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全物創主  作者: omochi
三章 胎動 
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二十六話 悪と正義 

「天音ごときで、僕に勝てるとでも?」

ルシファーは右足でガブリエルの左わき腹を蹴った。ガブリエルは顔をゆがめる。

「天音は発動するのに時間がかかる。あの時間があれば世界を壊すのには十分足りるんだよ。ま、力が回復してないんだけどね。」

ルシファーは冷徹に笑う。

「御音乱耳」

ルシファーは耳をふさいだ。

「君と戦う時は鼓膜をつぶせばいいんだよ。」

ルシファーはそう言うと耳を防ぐ両手でグッと力を入れる。すると、両耳から血が流れ落ちた。

「・・・今度は、君の両手と口を潰そうか。」

ルシファーは刀を取り出した。


「うわ~。あの天使強いね。アスモとかに並ぶかな。そういや、アスモってどこだろう。」

          Target rock

マモの能力の一つに「強欲を見逃すな」というものがある。これは、マモにとって得になる出来事の全貌を知ることのできる能力だ。なので、焦土大国にいるマモからも戦いがリアルタイムで分かるのだ。

「っと、人間さがそ。召喚術師・・・」


以前、焦土大国を治めている魔王はトワが「俺より弱い」と言っていた。従って、トワは魔王と対戦したことがあるということになる。だが、俺より弱いとは、どれほどの確信をもって言い放った言葉なのか。この世界では、強き者に弱き者が従うという弱肉強食(ルール)である。だとしたら・・・魔王がトワに従っている可能性もあるのだ。リオスは鳥肌が立った。主には絶対的な「下僕召喚」という能力がある。ここで魔王を呼び出されたら決して相打ち、ましては勝ち戦に持ち込むことなど不可能!トワが最優先の対象へとなった。

「ウリエル!トワの足止めを!」

「はっ!」

「キョウヤもウリエルについてってくれ。」

「了解!」


リオスは空中に浮かんだ。視界にはルシファーとガブリエルの戦いが映る。ルシファーが圧倒的に有利だ。火花が散り、ルシファーは楽しそうに刀を振り回している。

「賭博黙示録ギド」

リオスは暗黒(ギャンブル)世界へ二人を誘惑した。


「あ~あ。僕の能力に自分がやられるとか滑稽だね。あ~だりぃ。」

「それで・・・」

ギドがリオスを見る。

「サイコロか?それともトランプ大統領にすっか?」

「サイコロでいいだろ。」

「先輩を選んだか。」

「それなら、お前を倒して下山させてもらおうか。」

リオスがサイコロを取り出した。



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