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全物創主  作者: omochi
三章 胎動 
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二十五話 本音

だがし菓子はわざと。今回、ぎゃくないんで…

「何もってけばいいんだ?」

リオスがトワに尋ねた。

「食料、衣服、金、防具があればいいぞ。」

指を折りながらトワが答えた。

「へえ~。ドンくらいの距離なんだ?」

ギドが問う。

「100キロ。」

「100キロ?」

「そうだ。」

「この世界って国はどういう感じなんだ?」

「主要国が、我らがハラルド王国、竜泉王国、ハクチュア連邦共和国、ミュズアレフ焦土大国、風乱樹海魔人共和国だな。ほかにも小国が結構な数ある。」

「焦土大国?」

「ああ。一番の大国なくせに人間が住んでないんだよな。」

「・・・それ、国じゃ無くね?」

「一応国。魔王が治めてるんだよね~」

「魔王!」

理想が立ち上がった。忘れ去られていたゲーム好きの魂がここで震える。

「そー。まおー。俺より弱いけど。」

「は?」

「やめろ猫ミーム。」

「嘘ですよ。リオス様。こんな奴が魔王に及ぶことなどありえないのです。」

「そういうお前は魔王の何足るを知ってるんだ?」

「知らん。」

「は?」

「魔王雑魚だぞ。」

ギドがそう言った。

「お前何かめちゃ強かったな。そーいえば何でお前あんなに強かったんだ?」

「天才ですから。」

ギドは胸を逸らす。

「本当は?」

「悪魔なんだよね。僕。」

「っえ?」



沈黙が流れた。

「うっわ。気まずいね。まあいいや。話続けると、僕の名前はルシファー・フェリス。字はギド・ルシフ。ここまで言ったら分かるでしょ。」

「解・・・堕落の悪魔・・・!」

ガブリエルが言う。

「そうさ。」

ギドはそう軽く答えた。そのとき、爆発が起こった。


「全く。展開が速くてありゃしないよね。読者がついていけないよ。やっぱり思うけど、ガブリエルって短気だよね。」

ルシファーは空中に浮きながら羽を広げた。その羽は漆黒であり、ガブリエルの翼と対になる。

「この前ボコしたの忘れたのかな。」

「忘れたんじゃねえの?」

空中で優雅に紅茶を飲みながらトワ、いやベルフェゴールが言った。


 「いったいどういう状況だよ・・・」

リオスは驚きを隠せない。ギドが悪魔だったのは驚きだった。そういえば前から色々怪しいと言えば怪しかった。なら何故その記憶を知らなかったのか。契約の脳内開示によりすべての情報は知っている。だかし菓子、その脳内記憶にその情報はなかった。何故か。答えは至って単純(シンプル)ギド自身がそれまでそのことを知らなかったから。ギドが本音を話した時には「俺」ではなく「僕」と言っていた。それから考えられる結論は・・・二重人格。

 しかし、二重人格など所詮おとぎ話である。しかも、この説が正解だとすると「俺がラスボスだから。」といったのは何だったのだろうか。ギドは朧気に覚えているのか。だが、それも本人ではないとわからない。つまり、今のリオスの最優先事項は、二人の戦いを止めること・・・

【エアです。今から、ルシファー討伐の方法を演算します。】

(頼んだぞ!)

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