シナジー
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「はい、魔力石……会長、大丈夫?」
私は渡された魔力石から魔力を吸い上げて補給を完了した。無心でクローンを作り出し戦場に送り出す。
「ああ……んっ……問題ない」
味方によって作られた塹壕の中でただひたすらにクローンを作り出している。私は全滅しなければ死ぬことはない。一人私を安全地帯に置いておけば問題なく、いくらでも特攻することが出来る。
死ぬ時の痛みは記憶として残るが、これにはもう慣れた。私は間違いなく世界で一番死んだ人間だろうな。
なかなか結果は出せていないのだが……現状この方法でしか騎士を殺すことができていない。辞めるという選択肢はなかった。
騎士は一人また一人と増えていっている。校舎内にいた騎士はかなりの数を殺したが、それでもまだまだいたらしい。
……やはり毒で殺すべきだったんだ。人道がどうとか言っている場合じゃないだろう。奴らは既に先生方や生徒を大勢殺したのだから、同じことを……報いを受けさせるべきだったのだ。
奴らは集まって陣形を組み、着実に進んできている。
かなりゆっくりとした進みなのでこちらの被害拡大も遅いが、しかし、着実にユニオンの戦力は削がれ続けており、対してこちらはほとんど損害を与えられていない。
あの陣形が厄介だ。近づこうにも無数の火の玉が飛んできてやられてしまうし、こちらからの遠距離攻撃は透明な壁に阻まれている。
「ふぅ…………んっ……」
このままでは負ける……私がなんとか奴らの陣形を崩さねば。他のものにはリスクが大きすぎる。簡単に死ねる私しか適任がいない。
しかし、突破口が見えない。奴らは私の姿を見ると集中砲火をしてくる。多少陣形が崩れようがお構いなしだ。顔を覚えられて狙い撃ちされているのだろう。
「んぅ……く、くそ…………」
この湧き上がる情欲も鬱陶しい……。体が熱い……腹の奥が堪らなく疼く。
明らかに能力の使いすぎだ……ここまで連続で使ったことはなかったが……まずい……意識がどうしても下半身に向いてしまう。
作り出したクローンの動きも精彩を欠いていた。
私の能力は能力を使った個体の状態をそのままコピーする。風邪をひいた状態で能力を使ったら風邪をひいた私が増えるし、切り傷をつけたまま能力を使うと切り傷がついた私が増える。
欲情した状態で能力を使ったら、欲情した私が増えていくというわけだ。性欲に引っ張られて戦闘に集中出来ていないのがよく分かる。
くそ……情けない。こんな時姉様がいれば補給できるのに。
「いたっ!……姫葉ちゃん!」
私を呼ぶ声に意識が引き戻されそちらを見る。
……羽山優希…………。こいつは作戦当日の朝にヤっていたクズだ。魔法をかけられていることもあるし、幹部がいるという三階にいたことを考えると、それなりの地位の奴とやっていたのだろうな。虫唾が走る……。
「………………」
無視した。今はこんな奴と話している場合ではない。話すだけでイライラする。それにコイツを見ていると先ほどのことが思い出されて……くぅ……。
「は、はは……ごめんね姫葉ちゃん、頼みたいことがあるんだ」
羽山優希はそう言うとペラペラと喋り出した。
それによると、既に何度か使ってもらっていたコイツの能力、筋力強化の別の使い方が明らかになった、とのことだ。長時間強化を施すことでより筋力を高めることが出来るらしい。
こんな時に私の体に触れたいがために嘘をつくなど、見下げたゴミクズだなと一蹴したいところだったが、どうやら一緒にいたうちの生徒が既に検証をしたらしく、一緒に協力をお願いされてしまった。
それに……この話が本当なら私の能力の特性と合わせて、現状の突破口になる可能性は十分にある。試す価値のある作戦だ。
…………し、しかし…………。
「頼む、姫葉ちゃん……俺に良い印象を抱いていないのは気づいているけど……このままだと俺たちは負ける。なんとか今だけ、協力してくれないか」
この男の言う通りだ。このままだと…………負ける。
あの日からずっと今日という日を待ちわびていた。ようやく復讐を果たせると意気込んで舞い戻り、結果、あの日と同じように負ける……?
それだけは嫌だ。
「…………了解した。試してみよう」
そうして強化能力を使ってもらうことにした。
「……ふぅ……んくっ…………ふぅ……」
もうかれこれ十分ほど羽山優希と触れ合っている。
「だ、大丈夫か……?」
「話し……かけるな……んっ……」
最悪だ……この男の匂い……なんでこんな美味そうなんだ……。簡単に意識を持っていかれる。
顔を見ると唇にむしゃぶりつきたくなる。舌を吸い上げて唾液を飲み干したい。
下腹部の疼きが強くなる。今すぐ押さえつけてこの男を犯してしまいたい衝動に駆られる。
……くそっ……くそっ……!
もう……認めよう。私はこの男に欲情している。犯したくて犯したくて堪らない。裸で抱き合って絡み合いたいと考えてしまっている。肌を重ねたい……。
「ふぅ……ふぅ…………」
この感覚は……覚えがある。私の姉、由美ねぇと一緒だ。見ると口元や耳に目が吸い寄せられる。
普段は私も由美ねぇに胸を吸わせてもらっている。他人の魔力を補給すると性欲もある程度治まるので、あとは自分で慰めればいい。今までそれで問題はなかった。
つまりは……この男は、由美ねぇと同じ体質の持ち主だということだ。他人を引き寄せて性欲に溺れさせる。
しかし、コイツと由美ねぇは違う。由美ねぇは補給のために仕方なく身体を許しているのだ……男どもの性欲の捌け口として利用されている。由美ねぇは優しいから……求められて断ることが出来ない。
「んうっ!…………ふぅ……」
「………………」
心配からか情欲からか、視線を感じる。……くっ……自分が情けない。
「……そろそろ、いいだろう……」
「あ、ああそうだな。使ってみてくれ」
私は羽山優希の手を振り解き、能力を使う。今出しているクローンは三体だ。校舎で残った騎士を撹乱している個体以外は消してある。
ぼんやりとした光が収まると、そこには少し若い私が立っていた。顔は赤く、目は潤んでいる。息が荒いな……。
…………私は今こんな状態なのか……?
明らかに発情している……歩くたびにフラつき、とても戦闘が出来る状態には見えない。
「よ、よし、春華、押し合ってみてくれ」
「ええ……分かったわ……」
力比べをしている。どうやら思惑通りの結果が得られたようだ。軽く押しただけのように見えるが、容易に女生徒……春華を押し倒した。
「よし……成功だ!この調子で分身して……お、おいっ」
はぁ……くそ……ダメだ……視界がふらつく。クローン共々しゃがみ込んでしまった。アソコが疼く。今すぐ弄りたい……乳首を引っ掻きたい……。
「ま、待て。まてまて、ストップ。姫葉ちゃん、あの分身を消すんだ」
羽山優希は私の手を掴み、命令をしてくる。……私は今……何を……?
先ほど作られたクローンは言われた通りすぐに消えた。
「姫葉ちゃん……恋人はいるか?補給のパートナーは?」
首を振る。由美ねぇここにはいない。恋人もいない。いるわけがない……性欲でしか動けない男など……。
「……どれだけ能力を使ってる?正常な思考が出来ていないんじゃないか?」
「………………」
こいつの言う通りだ。限界はとうに過ぎ去っている。もう体をいじくり回したくてウズウズしている。他に何も考えられない。
「ストップ、待てって…………はぁ……姫葉ちゃん、悪いが今から補給をしてもらう。……俺と」
掴まれている手を無視して胸を揉もうとしたら、そんなことを言われた。補給……?私が?羽山優希と……?
「…………んう゛っ!?」
あ、あれ?……今、私……?
「あぅ……え……え?……あぇ?」
羽山優希との補給を想像して……。頭が痺れて体に力が入らない。
「……す、少し待て、耐えるんだ……何も考えるな」
声が聞こえる。この声を聞くだけでまたグツグツと何かが登ってくる。……あぁ……また……。ダメだ、我慢しろ。
数人の目線が突き刺さる。……見られている……驚愕の目だ。
まぁ、そうだろうな……普段の私と比べたらこんな情けない姿、想像できないだろう。私も尊敬されるよう、そうあり続けようと努めてきたのだから。
…………最悪だ。
「すまん、少しの間みんなをここから遠ざけてくれ、それと塹壕を掘れる人を呼んできてほしい」
頭に布を被せられた。……上着か……。私を隠すために被せてくれたのだろう。これは羽山優希のものだ……匂いで分かる。匂いで…………。
「んうっ……!」
あぁ、くそっ!この匂いはダメだ……頭がおかしくなるっ!くそ…………匂いが強すぎる!……
私は羽山優希の匂いを目一杯に吸い込み、肺に溜め込んだ。
ああ……最高だ……いや、辛い……疼きが強くなる……早く……私と補給をするんじゃなかったのか?……どこに行ったんだ……羽山優希っ……。
「よし助かった、ありがとう。…………姫葉ちゃん、立てるか?」
手を掴まれた。羽山優希だ震える脚を抑えながらなんとか立ち上がる。彼を支えに少しずつ歩いていった。
少しして被さっていた上着が取られる。薄暗い……部屋?個室トイレくらいのスペースがある。壁や天井には塹壕の他の場所と同じようにコーティングがされていて漆喰が塗られたように整えられていた。
「穴を新しく掘ってもらったんだ。少なくとも周りから見られることはないし、奥まった構造にしてもらったから覗かれるということもないと思う」
……補給のために部屋を作ったというわけだ。見られることがないように……。誰にも見られていない。羽山優希と二人っきり……?
今から二人で……補給……っ!
「すまないな……嫌だと思うが今回だけ……耐えてくれ。騎士団に勝つには君の力が必要なんだ」
羽山優希はTシャツを脱いで上半身を曝け出した。
…………美味しそうな乳首だ。目が離せない。薄暗いながらもその形状がエロティックで釘付けになる。
「さぁ……」
羽山優希の乳首が口元に近づけられた。
……私はこの男を嫌っている。下半身でしか物事を考えられないユニオンの男どもと同じだと思っている。きっとこれも私とヤりたいがために計画されたものに違いない。
……でも……私はそれでもこの男にしゃぶりつきたかった。……結局、私も他の者と同じで、性欲に振り回されているのだ。
…………一回くらい……そうだ、今回だけ、今回だけだ。作戦上仕方なく。勝つためには必要なことだ。
それにコイツは由美ねぇと同じ体質の持ち主。私が欲情してしまうのも仕方のないことだ。なに、今は二人きり……他の誰にも見られていない。コイツがベラベラ喋らないように見張っておけばいい。
そうだ……仕方ない……仕方がないんだ……
「失礼する……あむっ」
こ、これは…………美味すぎる…………!口の中にコイツの味が広がる。求めていた濃厚な味が感じられ、体が震える。
「んふっ……んむ……んぢゅーー……」
強く吸うと魔力が溢れて体に染み渡った。鼻から息を吸うと、コイツの匂いが脳天に突き刺さる。頭が痺れて抑えていた欲望が次々と解き放たれ、もっともっとと欲しくなってしまう。
「ん゛っ……ん゛ん゛っ……はむ……ん゛う゛ぅ」
コイツの魔力が私の中を駆け巡るのを感じ、それを認識するとどうしようもなく幸せになってしまう。
心の性感ともいうべき何かが刺激され、体が震えてしまう。
「ぐ……だ、大丈夫か……?」
羽山優希は足腰の立たなくなってきた私を抱き留めると、少しずつ腰を下ろしていった。
優しい手つきだ……私を思いやる気持ちが伝わってきて…………少しイラつく。私はこんなに余裕がないというのに……コイツは……。
私は……正気ではないな……自覚はある。しかし止められなかった。
コイツにも私と同じように必死になって欲しかった。もっと私と同じように狂って欲しかったのだ。
だから、意表をついてやろうと……驚かせようと思った。
「んちゅっ……ふぅはぁ………………んむっ!」
「んんっ!?」
私は羽山優希の唇に自らの唇を重ねた。唇をはみ、吸い付く。
やってしまった……私の初めて……。
唇同士が触れ合い、撫でられ、そこに意識が集中して気持ちよさが溢れる。コイツの唇は少し乾燥していたので舐めて潤してやる。
…………もう少し後悔するかもと思っていたが、存外に嬉しさのようなものが湧き上がってきて驚いた。私のファーストキスは羽山優希…………ふふ。
「ちょ……んむ……んちゅ……ひめはちゃ……んむ」
「はむ……れろ……んちゅんちゅ……あむ」
コイツの驚いた様子が見れてよかった。これで無反応だったらどうしてやろうかと考えていたところだ。
頭の後ろに手を回し、もっと強く唇を押し付ける。舌を伸ばして口の中を舐めまわし、唾液を啜って飲み込む。コイツの唾液は思っていた以上に美味しかった。喉を通っていくのを感じてまた絶頂する。
「んちゅ……んむ……ぷはぁっ……ふぅ……なぁ、私のも……触っていいぞ…………いや、触れ」
私は、私を抱き止めているコイツの左手を掴んで上にずらした。腰の辺りにあったが、私の胸を揉ませるように押し付ける。
所在なさげに広げられていた右手は左手で捕まえて握り込む。恋人繋ぎだ……
「揉めっ……はむ……れぅ……ちゅっ」
あぁ…………気持ちいい……幸せだ……。
遠慮がちに胸を揉むコイツが少し可愛く思えてきた。今のままでも気持ちいいが……もっと強く揉んでもいいのに……。
握り込む手は汗で湿っていた。恋人繋ぎ……恋人か……。コイツと……恋人……?
「んむ……ちゅぅ……はむれぅ、れろ」
ダメだ、ダメだこんなクズ男と恋人なんて……ありえない
デートとかは……ショッピング?もしかしたら勉強とか教えてもらったり出来るだろうか?カフェで談笑しながら……?あ、ありえないダメだ
それにコイツのことだすぐに下半身で行動し始めるに決まってる早々にホテルに連れ込んで……それで……。
「ん゛う゛ぅっ!ん゛っん゛っ」
腰が持ち上がって震える。こんなところ見られたくないのに、勝手に腰がカクカク振られてしまう……
…………あぁ……中が疼く。
もうここまでしてるんだ。もう少しくらい……。
私は左手で握り込んだコイツの手を下着の中に捩じ込んだ。
「んむっ!?……ぷふっ……姫葉ちゃん……これは……」
逃げようとするコイツの右手を上から押さえ込み、私のに押し付ける。ビチャビチャだな……下着もその上のジャージも湿っているのが分かる。
「ふぅ……ふぅ……いじってくれ……責任を持って気持ちよくしろっ!」
左手でコイツの手を無理矢理動かす。ガシガシと力任せに上から擦り付け、腰を浮かせる。
「…………分かった……」
「おぅっ……ふぅ……んちゅ……あむ」
両手で頭を抱きしめ、キスを再開する。
コイツの手……気持ちいい……触れてるだけでも気持ちよかったのに……動いてもらうとさらに気持ちいい
「んふっれうっん゛んぅ……ん゛っ!……んちゅ……」
腰が痙攣してしまう
私がいじる時も少ししか入れてない。私の指一本分の広さだ。怖くて第二関節までしか入れたことはないが……。
「はぷっ……れう……んう゛っ」
コイツ……っ気持ちいいところを容赦なく擦ってくる。私は怖くてあんまり擦ってこなかったのにっ
お腹にギュッと勝手に力が入って、コイツの指を締め付けてしまう。ただでさえキツイだろうに、潰してしまうかもしれない……
うぅ……私のがコイツの指を飲み込もうとしてるのが分かる勝手に招こうとしてるっ。
「んちゅっ……えぅ……もっろ……んむ……もっろこしゅって……んぢゅぅ゛……ぢゅぅ……」
頭に抱きついて唇にむしゃぶりつく。舌を啜って唾液を飲む。全てを吸い取りたい……唾液美味しい……。
胸がムニムニ揉まれて……ああ……気持ちいい……幸せ……
ビチャビチャのジャージが肌に張り付いて冷えている。お腹が冷やされて、尿意が我慢できない所まで来てしまっていた。
しかも……そろそろ一番深いのが来そうだ。生きていた中で一番すごいやつ……。大惨事になることが嫌でも予想できた。
……けど……我慢できない胸を揉んでもらうのもいじってもらうのも、やめられなかった。
「ん゛ん゛ん゛!?ん゛ぅ゛っれう゛ぅん゛ぢゅっ…………ん゛う゛ぅ゛」
私は……しばらくの間羽山優希に抱きついて、無様な痴態を曝け出していた。




