計画
俺が女子高生の集団に捕食されてから数日経った。
俺たちは、今ある物資で食い繋ぎ、この拠点で生活していた。周囲の家々からまだ食べられるものを調達しているのだが、この辺りはどこも荒らされた後だった。すでに他の人によって家捜しを済まされたのだろう。
目減りしていく物資に焦りを感じつつも、彼女たちの経過観察に努めた。爆弾を抱えたまま進んで、取り返しのつかないことになるのだけは避けたかったからだ。
よって探索をやめるわけにもいかず、モンスターと遭遇することも多々あった。今のところ処理できないようなヤツに遭遇することはなく、なんとかなっている。
「さて、どうだ?なにか、変化は感じるか?」
俺は毎日二回、彼女たちの問診を実施している。原因を突き止めて憂いなく進みたい。次の目的地は黒宮さんと響の家だが、ずっと保留にしておくのも二人に申し訳ない。
「はい、あの、またきちゃったかも、です」
「そ、そうか」
黒宮さんは頬を染めてモジモジしながら言った。これでまぁ、確定だろう。
数日間、彼女たちと密にやり取りをしていった結果、いろいろなことがわかった。今回、確定したであろうことも踏まえると、以下の通りだ。
まず、いつの間にか使えていたこの能力について。これはなんの代償もなく、無尽蔵に使えるものではなかった。
使用するたびに心が疲弊していくと考えられる。体のどこかに燃料があり、それが減ると不調が出てくる。魔法を使うための魔力ってところか?
んで、その魔力の補充方法が俺の体を舐める、ということらしい。正確には、他者の体、ということみたいだが。一度、彼女たち同士で、舐め合ってもらったことがある。正直だいぶエロかった……まぁそこはいい。
問題は、あまり魔力が溜まっていく感覚が無かったみたいだということ。溜まってはいるが、少ない感覚。らしい。
では、なぜ俺を舐めたら回復量が多いのかというと、それは分からない。なぜか分からないが、とても美味しそうなんだとか。比較対象が少なすぎるので、その辺りの謎は保留だ。
もう一つ分かったこととして、舐める場所によって回復効率が全然違うということ。最初は腕を舐めてもらったのだが、なんか違う、とのことで、いろんな場所をみんなに舐めさせた。
字面だけ見るとヤバすぎるが、魔力が減っていると補給欲の様なものが強くなるようで、積極的に舐められた。つまり、俺は襲われた側だ。俺は悪くねぇ!
いろいろな場所を舐めてもらった結果、口、耳、乳首、へそ、この辺りがとても良いとのこと。
口に関しては流石に舐めさせてないが、あの日、黒宮さんと響はキスしかしてなかったにもかかわらず、翌日には症状の解消が見られたことからの推測でそう判断した。
というか、彼女たちによれば見ただけでなんとなくどこを舐めればいいか分かるらしい。魔力が減ってくると唇に目が行きやすく、乳首を見せた時目の色が変わったのも感じた。ちなみに下半身は舐めさせてない。さすがにね?
まぁ、このことから他人の特定の部位を舐めることで魔力が回復することがわかった。魔力補給を怠り、放置すると先日の様な禁断症状が出るのだと推測できる。
黒宮さんと響が特に暴走していたのは、能力の酷使によるものだろう。どちらの能力も戦闘、生活において便利すぎる。頼りすぎてしまっていたのが原因と言えるだろう。
しかし……だからと言って使わないわけにもいかない。安全、健康を重視するのに二人の能力を使わないのは無理だ。黒宮さんと響の魔力補給が多くなることは、なんとか了承してもらいたい。俺も覚悟を決める。
「じゃぁ、補給しておくか……」
「はいっ!」
俺は黒宮さんの減った魔力を補充するため、上着を脱ぎ胡座をかく。彼女を足の間に横向きに座らせ頭の後ろに腕を回し支える。
「し、失礼します……」
……どこを舐めさせるかという話になった時、口と耳はすぐに候補から外した。いやだって、さすがに、ねえ?
残る乳首とへそ、どちらにしようかと迷った時、彼女らの希望で乳首ということになった。へそよりも乳首の方が美味しそう、とのことだ。
俺は男だ。もちろん母乳なぞ出ない。しかし、何か目に見えないものを吸われている感覚はある。心の底の方から何かが、という表現がしっくりする。きっと魔力か何かが出ているのだろう。あの地震の時、体をいじられてしまったのかもしれない。
彼女たちが魔力補給を嫌がらないのは不幸中の幸いだった。こんな年の離れた男の乳首を吸うなんて、どんな罰ゲームだと思うが、彼女たちから嫌悪感は感じられなかった。
興奮した息遣いで顔を赤くしている。何がとは言わないが、硬い素材のジーンズを履いてて良かったと、心から思った。
頃合いかと思い、少しずつ背中に回した腕の力が強くなっていく黒宮さんの肩を叩く。
彼女はビクッと体を跳ねさせると、名残惜しそうに唇を離した。はぁはぁと上気させた顔でこちらを見上げる黒宮さん。
魔力を補給すると、お互いに興奮していってるような気がする。これは乳首を舐める云々が原因ではなく、魔力を与える、貰う、という行為の気持ち良さにつられて、ということだと思う。心頭滅却。
「ありがとう、ございました……」
「ああ……」
黒宮さんを下ろして体を拭き、上着を着直す。黒宮さんは顔を真っ赤にして俯きながら部屋から出ていった。問診はこういうこともあるので、一つの個室を使って実施している。まぁ、誰も授乳シーンなんて見られたくないよな。
そういえばもう一つ謎があった。それは俺の魔力についてだ。俺は彼女らのように、他者を舐めたいといった衝動に駆られることはないのだ。いやまぁ、少女の体にむしゃぶりつきたいかというと、ある意味したいが……そこは理性でブレーキをかけ続ける。
そういうことではなく、魔力枯渇による衝動を感じない、ということだ。さすがに性欲とはどんなものかということくらい、25年も生きていれば理解できてる。性欲は過不足なく正常に働いている気がする。つまり、いつも通りだ。魔力云々による変化を実感できていない。
まあ、これも比較対象が少なすぎてどうしようもない謎だが。あの、俺たちを襲ってきた男たちの中にも、能力を持っているやつはいた。あいつらはどうしてたんだろうか?まさか男同士で……おぇ。
俺は妄想を掻き消すと次の患者の問診に移る。
「優希さん、きたよ」
「響か、座ってくれ。それで、どうだ?体調の方は」
万が一爆発させないためにも、みんなの体調は常に聞くようにしている。
「……あの、補給してほしい、かも?」
……まぁ、そうか。能力の酷使具合では黒宮さんと響はトップだ。魔力消費も激しいのだろう。二人とも必ず毎日補給を要求してくるので、今までよく耐えていたなと感心する。
「じゃぁ、やっとくか……」
「うんっ!」
響は元気よく返事をすると脱ぎ終わる前に近くに寄ってくる。胡座をかくと、何も言わずとも横向きに座り、ニコニコとしながらこちらを見上げる。……元気で何より。
俺はまたも性欲の暴走を抑えながら、補給が完了するのを待った。
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探索を終え、拠点に帰ってきた。何度かモンスターと遭遇したけど、難なく切り抜けられて良かった。だけど、あまり食料は集められなかった。手持ちの食料が減っていってるので、少し焦りを感じる。
あの日から、私たちの体の謎を解明をするために、この拠点でしばらく様子を見ようということになった。
あの日………。私はあの時のことを思い出すたびに、顔が熱くなるのを感じる。あの時のことは鮮明に覚えている。優希さんを押し倒して、その、キスをしたのだ。
思い出すたびにカーッと顔が熱くなってくるけど、でもとても幸せな気持ちにもなる。好きな人とのキスってとっても気持ちよくて、とっても幸せなんだと知った。優希さんにファーストキスをあげられたことも、とても嬉しかったし、親友と一緒にキスできたのも、不思議だけどとても幸せだった。
本当はもっとキスしたいんだけど……どうすればいいんだろう?まだその方法は思いついてない。
毎日探索してるけど、あまり物資を集められないし、この先どうなるんだろうって不安になるけど、楽しみなこともある。
「黒宮さん、お疲れ様。じゃぁ座って」
優希さんとのお話の時間だ。個室で一対一でお話し出来るこの時間が毎日の楽しみだ。しかも一日二回。
「今回も助かったよ、やっぱりモンスターの動きが分かると対応も楽で助かる」
「い、いえ、戦闘は他のみんなに任せきりなので……」
「黒宮さんがいなかったら、何人も怪我人が出ててもおかしくないんだぞ。みんなが安心して戦闘出来るのも黒宮さんのおかげだ」
優希さんに褒められると嬉しい。心臓がウキウキして、踊り出したくなる。
「ゆ、優希さんだって!みんなを強化してるおかげでモンスターを圧倒出来ている感じもしますよっ!」
「ははは、役に立ってるようなら何よりだ。……さて、どうだ?なにか、変化は感じるか?」
きた。毎日の楽しみで、もう一つ欠かせないものがある。
「はい、あの、またきちゃったかも、です」
「そ、そうか……じゃぁ、補給しておくか」
「はいっ!」
少し罪悪感を覚えながらも答える。
私たちの能力は魔力というものを消費することで使うことが出来ると教えてもらった。ずっと何も考えずに使ってきたけど……疲れるのはこの魔力が減ってしまったことが原因らしい。
そして……その魔力を補給するには、優希さんの体を舐めることが必要らしい。なので、魔力が減ったから補給させてほしいと優希さんに頼めば体を舐めさせてもらえるのだ。
優希さんは上着を脱ぐ。……何度見てもエッチだ……。顔が火照ってくる。
補給の際は乳首を舐めることになっている。個人的にはキスで補給したいのだけど、それはダメらしい。とても残念だ。
でも……。私の目は、優希さんの身体に釘付けになる。今から舐めさせてもらえる喜びに、ドキドキと胸が高鳴る。
優希さんに促され、足の間に座る。優希さんに抱きしめられて……近い……あ、匂いが……。
「し、失礼します……」
私は断りを入れ、抱きつきながら美味しそうな優希さんに吸い付く。
あぁ、これだ、美味しい。幸せだ……。あぁ、ずっとこうしていたい。好き……♡幸せ♡
……でも、少しだけ罪悪感は感じている。実は、魔力はそこまで枯渇していないのだ。一日二日能力を使い続けても、そこまで衝動は強くならなかった。暑い夏を乗り切るために能力を使い続けている響も、そこまで減った感じはしないらしい。
優希さんに嘘をついてしまっている。そのことについては申し訳なく思っている。けど……。
この時間には代えられない。優希さんと抱き合い、たまに反応する可愛い優希さんを感じる。
し、幸せすぎる……♡
至福の時間を堪能していると、ポンポンと叩かれる。あぁ、もう終わってしまうのか。私は最後に強く吸ってから離れる。
「ありがとう、ございました……」
私は幸せの余韻を感じながら、部屋を出る。廊下では響が壁に寄りかかりながら待っていた。私たちは何も言わずに頷きあうと、入れ替わりで響が部屋に入っていった。
響も補給させてもらうはずだ。私と響はこの補給が始まったときにすぐに話し合った。考えていることは一緒だったようで、計画のすり合わせはすぐ終わった。
響は私と同じくらい毎日能力を使っているので、私だけ補給してもらっちゃうと、おかしいと気づかれてしまう。なので、口裏を合わせて同じくらいの頻度で補給を早めようという計画なのだ。
最初は三日に一回くらいにしようかという案が出たけど、話し合ってたら最終的に毎日することになった。さすがにバレるかもと思ったけど、優希さんは今のところ信じてくれているみたいだ。
「ふん♪ふふん♪」
私は、明日の補給の時間を楽しみにしながらリビングに戻った。




