第八十六話 因果の巡り合わせ 〜五十嵐隼人&餅木歩夢編〜
〜五十嵐隼人の視点〜
――――古代遺跡周辺
クエストを達成する為にも、コロフロン討伐を目指している隼人達は、古代遺跡周辺にまで辿り着いていた。
「えーっと、確か古代遺跡の場所って、この辺りだと思うんですけど……」
「あっ! ほら、彼処を見て下さいよハヤトさんっ! 彼処が古代遺跡じゃないですかっ!?」
ムニルが指差した方向には、確かに遺跡らしき建物が在った……。
「ん〜、でも何か思ったよりも小さくないですか? これじゃあ遺跡って言うより『廃墟』では?」
「ふむ、確かに隼人殿の言う通りに、とてもコンパクトな遺跡で御座いますな〜……?」
と、座衛門が疑問に思っていると、突如として権兵衛が遺跡内に映った『女性の影』に気が付いた……。
「ん? おい、見ろよ隼人! どうやら遺跡の中に女が居るみてぇだぞッ! 恐らくアイツも冒険者なんだろうな……。 うしっ、折角だから話し掛けに行くぞッ!」
「あ~も〜っ、私を置いて勝手に話を進めないでよね〜っ!」
「うっせーぞ、ソアボッ! ほら、行こうぜ皆ッ!」
権兵衛は、ソアボの制止の言葉を無視しながら、ズカズカと何の躊躇いも無く遺跡の中へと入って行った。
そして、隼人達も慌てて権兵衛の後を追い掛けて行く。
すると、フレンドリーな態度を取りながら、権兵衛は謎の女性に意気揚々と話し掛け始めた……。
「よっ! アンタも冒険者かぁ? 俺は権兵衛ってんだ! で、ついでにアンタの名前も俺に教えてくれねぇか?」
「うわッ、権兵衛さんって、相変わらず『コミュ力』高いなぁ〜……」
「うぅ……。 某も、ああ言う風に、気軽に女子と御話しがしたいで御座いまするよぉ〜っ!」
隼人と座衛門は、陽キャな態度を取り続けている権兵衛に対して、若干引いた素振りを見せ始めていた……。
すると、急に権兵衛と言う大男に不意に話し掛けられた女性が、一瞬だけ驚いた様にビクッと身体を震わせたものの、どうやら権兵衛が自分に対して敵意が無いと言う事を肌で感じ取った女性の冒険者は、ゆっくりと権兵衛の方に向き直りながら落ち着いた口調で自己紹介を行った。
「やぁ、初めまして権兵衛さん。 私の名は『ネア』よ。 通り名は『魔女っ子ネア』と呼ばれているわよっ!」
「あぁん? 魔女っ子だとぉ〜? って事はアンタ、魔女って奴なのか?」
「えぇ、そうよ。 所で、貴方達は一体何の用で此処の古代遺跡に来たの?」
「あぁ、俺等は『冒険者ギルド』の依頼で此処まで来たんだよ。 この古代遺跡の最深部に居るって言う『コロフロン』をぶっ殺せば依頼完了と言う簡単な内容だ」
すると、権兵衛達がコロフロンと言う名のモンスターを討伐すると言う事を知った魔女っ子ネアは、嬉々としながら権兵衛の手を取った。
「へー、奇遇ね! 丁度、私もコロフロンの珍味の目玉を頂く為に、此処の古代遺跡に来ていたのよ! ふふっ、折角だし、一緒に行きましょっ♪」
「おお、そうか! んじゃあ一緒に行くかネアっ! 隼人達もそれで良いよな?」
「う~ん、どうします? ソアボ様?」
「まぁ、別に良いんじゃない? 人手も増えるし、それに特に反対する人も居ないよね〜?」
そうソアボが皆に問い掛けた所、ネアが同行する事に対して異議を唱える者が現れなかった為、皆の了承を得たネアは、権兵衛と共に意気揚々に古代遺跡の奥へと進んで行った。
「あっ、権兵衛さんっ! ネアさんっ! 勝手に二人で進まないで下さいよっ!」
「おっと、わりぃわりぃ隼人ッ! 確かに、慎重に進むべきだよなッ!」
「まったく、権兵衛さんったら……」
すると、呆れた様子の隼人の後ろから、不意に誰かの話し声が聴こえて来た……!
隼人は、慌てて後ろを振り返ってみると、其処にはムニルが見知らぬ誰かと話している姿があった……。
「あのー、もしかして貴女が魔女っ子ネアさんでしょうか?」
「えっ? いえ、私はムニル・ル・ナータと申しますけど……? えっとネアさんなら、私達の目の前に居る人ですよ……?」
「あ、これは大変失礼致しましたムニルさんっ! お〜い、ネアさ〜んっ! 少しだけ、貴女に用が有って是非とも御話しをしたいのですが宜しいでしょうか〜っ!?」
すると見知らぬ誰かは、数人程の仲間を引き連れながら手を降って大声を上げながら、ネアの下へと近寄って行った……。
「あら? 貴方達も権兵衛さんの御知り合いの方かしら?」
「いや、俺はコイツ等の事なんか知らねぇぞ? って、んん……?」
すると権兵衛は、突然話し掛けて来た謎の集団の中に一人だけ何やら見覚えが有る事に気が付いた……。
「お前……? もしかしたら、昨日アビウスに斬られていた『狼男』なのか……ッ!? あんなにも酷い傷を負ってたってのに生きてたんかよッ!?」
すると、その権兵衛の言葉を聞いた狼男の仲間が、驚きの声を上げる。
「えっ!? 『バルフ』さんって、この人と知り合いなのっ!?」
「あー? いや俺も、なーんかコイツに見覚えがあるなって思ってたら、そうかお前らはあの時の『傍観者』か……。 ただ、ムニルって娘はその時には居なかった筈だぜ?」
「待つで御座るよ『歩夢』殿ッ! あ、あの御方は……ッ!?」
「ど、どうしたの『雅隆』君……?」
「分からないので御座るかッ!? ほら、拙者達の目の前に……ッ!」
「あっ……! ざ、『座衛門』……さんっ!?」
「あ……ああぁあッッッ!!」
すると、座衛門と雅隆が御互いの見知った顔を見ながら、思わず泣き出していた……。
歩夢も、ハッと思い出したかの様に座衛門の顔を不思議そうに見詰め続けていた……。
「な、なんで座衛門さんが異世界に居るんですかッ!? ま、まさか座衛門さんまでも亡くなって仕舞ったのですかッ!?」
餅木歩夢は、慌てた様子で座衛門に話し掛けた。
すると、その歩夢からの問い掛けに座衛門が眼鏡を外して、涙を拭いながら返答した……。
「おお……っ! 歩夢殿ぉ……っ! それに我が弟よぉ……っ! もう一生、御主等とは出会えないと思っていたのに、まさか異世界の地にて再び相見えるとは……っ! 何たる『因果の巡り合わせ』か……っ!」
「うおぉお……ッ! 兄上ぇええ…ッ…! 兄上えぇええッッッ!!」
実の兄である座衛門との再会を果たした雅隆は、感激の余り座衛門に抱き付きながら、号泣し始めた……。
然し、その光景を見て事態を上手く飲み込めていない様子の『隼人達』と『ヨイシー』は唖然としていた……。
「およよ〜。 一体どうなってんだこりゃ?」
「座衛門さん……! 説明して下さいよ! これって、どういった状況なんですかッ!? そもそも、なんで座衛門さんの弟も異世界に来てるんですかッ!?」
すると、隼人に続いてソアボも座衛門に対して詰め寄りながら歩夢達に向かって質問をした……。
「そうだよっ! だって、今の天界には『女神様』である、この私が居ないじゃないのよっ! ちょっと、一体誰の手で異世界転生されたって言うのよッ! ほら、誰でも良いから知ってるなら答えてよッ!」
「ふむ、確かに……? 一体何故、歩夢殿と雅隆も一緒に異世界に転生されて居るので御座いますか?」
「えっとね? 一応説明をするとね? 僕と雅隆君は、買い物をしていた帰り道に運悪く『暴走したトラック』に轢かれて死んじゃってね……? それで、その後に天界に運ばれた僕達は、其処で『セウン』さんと『タクヤ』さんと言う名の神様に出会って、そのまま僕達の事を異世界に転生してくれたんだよね……」
すると、歩夢の口からその事を聞いたソアボは、誰にも聴こえない様に小さく舌打ちをしながら、ブツブツと小声で早口になりながら文句を垂れ始めた……。
「チッ……。 セウンの奴、今頃天界に居んのかよ……。 私が天界に居た頃には手伝いにも来なかった『卑怯者』の癖に……ッ! それに、タクヤってセウンの恋人の名前じゃないのッ! 死ねよ憎たらしい……ッ!」
すると、何故だか苛立っている様子のソアボの事に気が付いた隼人が、気遣った口調でソアボに話し掛けた……。
「え? ソアボ様何か言いましたか?」
すると、隼人に話し掛けられたソアボは、一瞬で憎しみを抱いた顔から爽やかな表情に切り替わると、微笑みながら隼人に返答した……。
「ううん。 別に何も言ってないよ〜? それよりも、何だか座衛門君の様子が変だよ〜っ!?」
「え、座衛門さんがっ!?」
ソアボに、話題を変えられた隼人は、咄嗟に座衛門の方に振り向くと、其処には何故だか座衛門が血相を変えながら怒り狂っているのが目に入った……!
「えっ? 何でこのタイミングで、キレてんのこの人……?」
「多分、トラックの運転手の事で怒り狂ってるんだよ〜っ!」
「くっ! おのれぇ〜……ッ! 不届きなるトラックの運転手めがぁ……ッ! 某だけでは無く、我が弟と歩夢殿の事までも轢き殺していたとはぁ〜……ッ! 断じて許すまじ悪行だ……ッ!」
「えっ!? と言う事は兄上も、トラックに撥ねられて死んだ事が理由で、この異世界に転生されたと言う事で御座るかッ!?」
「そうですぞ、我が弟よ……。 覚えてろ……トラックの運転手ぅ……ッ! 御主の顔はバッチリと、某の脳内に記憶しているからなぁ〜……ッ! もし、御主がこの異世界に転生やら転移された暁には、某がこの手で直々に成敗してやるからなッ!」
すると、額から血管が浮き出る迄に、3人もの人物を轢き殺した凶悪犯であるトラックの運転手に対して、憎しみを抱き続けている座衛門の事を不憫に思った権兵衛が、冷静な態度を取りながら宥め始めた……。
「おいおい、一旦その話は置いとこうぜ座衛門? それよりも、あの歩夢って奴がどうやらネアと話したい事があるらしいから、先ずはその事から解消しようぜ? な?」
「むぅ……。 確かに、そうですな……。 すまない権兵衛殿……。 某は、少々感情的になっていた様で御座いますな……。 いやはや、誠に面目無い……」
「まぁ、そんなに気にすんな。 俺だって、最愛の妹が誰かに殺される事が有ったら、思わず怒りと悲しみで目の前が見えなくなっちまうかも知れねぇからな……。 お前の気持ちも良く理解出来るぜ……。 さぁ、歩夢も早くネアの下に行けな?」
「は、はいっ! えっと、気を遣って頂き有り難う御座います権兵衛さんっ!」
そして、歩夢達はネアに話し掛けながら、彼女に『ノマゲンからの荷物』を手渡した。
「あら? 一体これは何かしら?」
「これはですね? ネアさんの熱狂的なファンと名乗る人が、貴女の為にギルドに依頼を出してたんですよ。 この大荷物を愛しのネアさんの所にまで届けて欲しいってね!」
「あら、そうなの? でも、折角なら本人が届けてくれれば良いのにねぇ〜?」
すると、依頼主の正体が『魔族』である『ノマゲン』だと言う事を『魔族抹殺連盟の一員』である『ネア』に悟られない様に、雅隆が慌てて話を誤魔化した……。
「えっと依頼主の方は、とても恥ずかしがり屋の様で御座りましたから、恐らく直接手渡すのが小っ恥ずかしかったのではないかと。 それに、照れ屋の依頼主の御方は、ネア殿が自分からのプレゼントに対してとても喜んでいたと言う情報を得られるだけでも満足みたいで御座るよ……?」
「へぇ、なるほどね。 まぁ、その私の熱狂的なファンだと名乗る方にも、色んな事情があるだろうしねぇ……。 そうね、直接渡しに来ない事に関しては特に気にしない事にするわね。 ふふっそれじゃ、一体どんな物が入っているのか開封して調べてみましょっ!」
そしてネアは、先ずはバルフから貰った大きな袋の中身から開けて調べてみる事にした。
すると、大きな袋を開けてみると、その中には高価で希少な防具と武器が入っていた。
「あらっ!? これは『黄金のローブ』と、『黄金のトンガリ帽子』に、『黄金の魔法杖』じゃない! こんな貴重な物を受け取って仕舞って良いのかしら……っ!?」
すると、驚いている様子のネアを見たソアボが、肩を竦めながら発言した。
「まっ、別に良いんじゃない? 依頼主さんもネアさんが喜んでくれるって思ったからプレゼントに選んだんだと思うし〜?」
「あ、確かにそうね。 それじゃ、有り難く受け取る事にするわねっ! それで、次はピエロさんが渡してくれた袋を開けようかしらね……?」
ネアは、ヨイシーから受け取った袋を開けてみると、そこには多種多様の綺麗な色をした魔石が入っていたのだった……!
「わぁ……っ!? こんなにも色鮮やかな魔石が沢山……ッ!? これも有り難く受け取らせて貰うわね……っ!」
「わぁ〜っ! 凄いねぇ〜っ! それじゃ、どうぞ残りの小さな袋も一気に開けちゃって下さいっ!」
「分かったわ歩夢君っ! どれどれ……?」
歩夢に急かされるままに、ネアは残っている小さな4つの袋を一気に開けてみると……。
その中には『回復薬DX20個』と、『小さな指輪』が入っていた……。
「あら? これは魔力が込められている特殊な指輪ね? うんっ! これもかなりの希少な物だわッ! それじゃあ歩夢君達? こんなにも素敵な物を贈ってくれた私の熱狂的なファンの人に対して、この私が心の底から喜んでいたと言う事をしっかり伝えてよね?」
「うんっ! 了解したよっ! 勿論伝えるからねっ!」
「うむうむっ! 拙者には、ネア殿がこんなにも喜んでいたと言う事を知った依頼主さんの泣いて喜んでいる顔が目に浮かんでおりますぞぉ〜っ!」
すると、ノマゲンからネアへの荷物運びのクエストを無事に達成したのを確認したバルフは、そそくさと遺跡を後にしようとする……。
「うしっ、そんじゃ依頼も済んだ事だし『イラル王国』へと戻る事にするかッ!」
「なぬっ!? もう行って仕舞うので御座いますかッ!?」
「んあ? 確かアンタは、雅隆の兄だよなぁ? もしかして、まだ雅隆と歩夢と御別れをしたくねぇってのか?」
「う……っ。 うむっ! 某は、弟と歩夢殿と、もっともっと募る話がしたいで御座いまするよッ!」
どうやら、座衛門は奇跡的に出会う事が出来た雅隆と歩夢と別れたく無い様だ。
すると、座衛門の事を見兼ねた権兵衛が、とある提案をした。
「なぁ、いっその事よぉ? 一旦座衛門は、コイツ等と一緒に付いてったらどうだ? 俺達も、この依頼が終わったらイラル王国に向かうからよ。 どうだ、悪くねぇ提案だろ?」
「ほほぉ! それは権兵衛殿、ナイスアイデアで御座いますなぁッ! すまぬが、隼人殿達もそれで宜しいで御座いまするか……?」
すると、その権兵衛の提案に対して、ソアボとムニルと隼人の3人も頷きながら同意した。
「まぁ、偶然にも座衛門君が実の弟と再会出来たんだからねぇ〜? うんっ! 特に私達は邪魔しないよ〜っ!」
「ふふっ、家族と一緒に居た方がザエモンさんも嬉しいでしょうし、私も反対しませんよっ♪」
「そもそも、別にコレが一生の別れって訳でもないですからね。 俺も権兵衛さんの提案に乗りますよっ!」
「皆の衆……っ! うぅ……ッ! その優しさに感謝致しまするぅ……ッ! では、イラル王国へと参りましょうぞ我が弟よ……ッ!」
「えぇ……ッ! 兄上……ッ!」
「やったぁ~っ! 座衛門さんも付いて来てくれるなんて本当に嬉しいよぉ〜っ!」
歩夢と雅隆は、お互いの手を合わせながら喜びを分かち合って、一時的な座衛門の加入を歓迎した。
すると、突如としてヨイシーが手を上げながら話し掛けた……。
「あのー、その代わりと言っては何ですが、ボクちんは此処に残っても良いかな〜?」
「え? 何で残るの? ヨイシーさん?」
「ほら、イラル王国迄の近道を知ってるのってボクちんだけでしょ〜? 歩夢君達は、さっきボクちんが近道を教えたから大丈夫だとは思うけど、ソアボさん達って近道の場所を知らない筈だから、ボクちんが後で案内して上げようかな〜って思ってさっ! だって、ソアボさん達も後でイラル王国に来るんでしょ?」
すると、そのヨイシーの提案に対して、権兵衛が怪訝な顔を浮かべながら返答した……。
「あぁ? 別に、んな事をしなくたって、アンタがその近道の場所をよぉ? 今この場に居る俺達に教えるってのは駄目なのかよぉ?」
「うーん、それじゃ駄目なんだよねぇ〜。 近道って迷宮の中をこっそりと通る仕組みだから、案内係が居ないと下手したら『凶悪なモンスター』と運悪くバッタリと出食わす危険性が有るからねぇ〜……?」
「へぇ~っ、なるほどな。 ま、んでも俺達の為に残ってくれるってんのは有り難い話だなッ! で、オメェの名前って何だっけ?」
「ボクちんの名前はヨイシーだよ〜っ! 巷では『道化師ヨイシー』って呼ばれてるよ〜っ!」
「おうっ! 宜しくなヨイシー!」
「わ〜いッ! ピエロさんが一時的に仲間に加わったよ〜っ!」
「有り難う御座いますヨイシーさん……! 頼りにさせて貰いますね!」
隼人はヨイシーに対して、軽く御辞儀をすると、続け様にムニルも隼人の隣で御辞儀を行った。
すると、ふと権兵衛が疑問に思った事をソアボに問い掛けた。
「あ、所でソアボ。 依頼の達成報告って、他の場所に在る冒険者ギルドでも出来んのか?」
「うん。 依頼報告は何処の冒険者ギルドで行っても大丈夫だよ〜っ! そもそも、何の為に電子冒険者名簿を作ったって思ってるの〜っ?」
「あぁ、そうか! 電子冒険者名簿が有るから、そこら辺の事については、特に俺達が気にする必要は無いんだな? ふぃ〜、それなら良かったぜぇ〜ッ! ガッハッハ!」
権兵衛は、安堵しながら高笑いを上げると、イラル王国へと歩夢達と一緒に向かって行く座衛門に握手をした。
「んじゃ、暫しの別れだな座衛門ッ! また会う時には、依頼達成の報告も一緒に持ってくるからよッ!」
「えぇ、くれぐれも無茶だけはせぬ様、心掛けるので御座いまするよ……ッ! では、生きてまた逢おうぞッ!」
そして、座衛門は隼人達との一旦の別れを惜しみながら、歩夢達と一緒にイラル王国へと向かう為に、ゆっくりとした足取りで隼人達の下から去って行った……。
そして、その代わりに一人のピエロの男が隼人達と一時的に行動を共にする事となった。
「宜しくね、ヨイシーさんっ!」
「うんっ! 隼人さんも宜しく〜っ!」
「んじゃ、古代遺跡の最深部へと向かって、コロフロンを討伐するか〜ッ!」
かくして、ヨイシーを仲間に加えた隼人達はコロフロンを討伐する為に最深部へと向かって行くのであった……!
【現在位置】
【古代遺跡】
【現在の日時】
【4月8日 10時49分 春】
【五十嵐隼人】
【状態】:警戒
【装備】:紺色のコート クリーム色のズボン 深紅のベルト 耐久の弓 旅人の袋
【道具】:毒の矢10本 炎の矢10本 痺れの矢10本 普通の矢29本 服屋ドア・ゼルのポイントカード
【スキル】:刹那の狙い撃ち
【思考】
1:また後で会いましょう座衛門さん……!
2:それでは、俺達は遺跡の奥へと進みましょうかッ!
3:この先には、一体どんな敵が出て来るんだろ……?
【基本方針】:古代遺跡の最深部に向かう。周囲に警戒。ソアボが気になる。
【仁科権兵衛】
【状態】:張り切り
【装備】:騎士の鎧 斬撃の剣 鉄壁の小盾 旅人の袋
【道具】:銀貨5枚
【スキル】:最強の意志
【思考】
1:座衛門とは一旦の別れだな。
2:頼れる男が一人減った分、この俺が頑張らねぇとな!
3:うおっし! やってやるぜぇ……ッ!
【基本方針】:古代遺跡の最深部に向かう。仲間を守る。率先して前に進む。
【娯楽の女神ソアボ】
【状態】:やる気満々
【装備】:金色の羽衣 金色の指輪 女神の袋
【道具】:女神の袋の中に色んな物が入っている
【スキル】:能力授与
【思考】
1:バイバイ座衛門君……っ!
2:後でクエストの成果を教えに行くからねっ!
3:よーし、頑張るぞーっ!
【基本方針】:古代遺跡の最深部に向かう。コロフロンを倒す。ヨイシーが気になる。
【ムニル・ル・ナータ】
【状態】:複雑
【装備】:街娘の袋 巨大な風呂敷
【道具】:折り畳み式のテント 調理器具 小型の冷蔵庫 様々な食料品 ナイフ、フォーク、スプーン 各10本
【スキル】:極限の癒やし
【思考】
1:クエスト達成の為にも、コロフロンには犠牲になって貰うしか……。
2:然し、何の罪も無いモンスターを一方的に倒す事には抵抗がありますけど……。
3:でも、やるしかないのですよね……?
【基本方針】:古代遺跡の最深部に向かう。モンスターの命を奪う事に対して抵抗が有る。隼人と付き合いたい。
【魔女っ子ネア】
【状態】:嬉しい
【装備】:黄金のローブ 黄金のトンガリ帽子 黄金の魔法杖 魔力の指輪
【道具】:回復薬DX20個 緋色の魔石 翠の魔石 蒼の魔石 純白の魔石 金色の魔石
【スキル】無限収納【効果】:どんな大荷物も亜空間に入れて持ち運ぶ事が出来る。
【思考】
1:ありがとうね! 私の熱狂的なファンの人っ!
2:ふふっ、早速誰にも気付かれない内に着替えちゃった♪
3:私が元々着ていた服とか荷物は、全部亜空間の中に入れて持ち運ぶ事にしよーっと♪
【基本方針】:コロフロンを倒して珍味の目玉を手に入れる。魔族を皆殺しにする。
【道化師ヨイシー】
【状態】:観察
【装備】:黄色と水色の道化師の服 道化師の袋
【道具】:ナイフ10本 赤色のガラス玉 青色のガラス玉 緑色のガラス玉 各10個
【スキル】:理想の道化師
【思考】
1:このソアボって奴……もしや女神様か?
2:ふふっ、そんじゃ観察させて貰う事にするよ〜?
3:女神の力が、どれほど強力なのかを……な。
【基本方針】:ソアボの事を観察する。ネアに対して警戒する。隼人達を手下に引き入れたい。
【現在位置】
【始まりの大地ストファー】
【餅木歩夢】
【状態】:嬉しい
【装備】:フリフリのワンピース 女性用の下着 鞄
【道具】:鞄の中に様々なコスプレ服
【スキル】:慈愛の涙
【思考】
1:座衛門さんと会えて嬉しいな〜っ!
2:いっぱい、お話ししたいな〜っ!
3:あ、ノマゲンさんにもクエストの報告をしなくちゃねっ!
【基本方針】:ノマゲンに会ってクエストの報告をする。座衛門と話す。冒険者ギルドに向かう。
【大宮雅隆】
【状態】:嬉しい
【装備】:眼鏡 忍と書かれた白い服 リュック 自動翻訳装置
【道具】:リュックの中に様々なコスプレ服 金貨5枚
【スキル】:永遠の瞬間移動
【思考】
1:うぅ……兄上ぇ……ッ!
2:会えて、とても嬉しいで御座るよぉ……ッ!
3:うぅ……ヒックッ……。
【基本方針】:座衛門と話す。ノマゲンにクエストの報告をする。ギルドに向かう。
【バルフ】
【状態】:嬉しい
【装備】:威嚇用の爪と牙 袋 自動翻訳装置
【道具】:母の写真 催眠玉5個 回復瓶10個
【スキル】:勇気の咆哮
【思考】
1:良かったじゃねぇか雅隆よぉッ!
2:それに、歩夢も座衛門と知り合いなんだろ?
3:身内に会えて良かったな二人共ッ!
【基本方針】:ギルドに向かう。ノマゲンにクエストの報告をする。仲間を守る。
【大宮座衛門】
【状態】:感激
【装備】:眼鏡 侍のコスプレ服 美乳剣舞の剣 旅人の袋
【道具】:美乳剣舞のシール50枚
【スキル】:熟練の百戦錬磨
【思考】
1:まさか、こんな所で我が弟と歩夢殿と出会えるとは……ッ!
2:なんたる奇跡……ッ!
3:うぅ……ッ! 感激で御座いまするよぉ〜っ!
【基本方針】:後で隼人達と合流する。歩夢と雅隆と沢山話す。




