004 器用貧乏
今回も説明要素ばっかり……物語が進まず申し訳ないです
さてさて、光属性がなんでガチ当たり属性なのかというと、ソロで動く場合にそこそこ便利な魔法が多いのだ。
別にソロで動かずに仲間作れよと言われたらその通りなんだが、知識チートで鍛えていく場合はソロで動いた方が楽だと思うのよ。
仲間作って知識チートをした場合に「何でそんな事を知ってるの?」とか言われたら毎回誤魔化すのが面倒だし、誤魔化し切れない場合が出たときに困る。
なので、ソロでも動きやすい光属性であったことは大変にありがたいのである。
むろん組織から目立つなと言われてるから、ある程度鍛えたら実力を隠しながら仲間は作っていく予定ではあるけど。
「すごい!あの人ソロで○○を倒しちゃった!!」とかいう主人公ムーブをやる気はないのだー。
ちなみに、俺が引いた光属性以外の属性の特徴なんだけど……。
火属性は他属性より攻撃に特化していて、水属性は他属性より回復に特化している。
土属性は他属性より強化に特化していて、風属性は他属性より補助に特化している。
そして、闇属性は他属性より妨害に特化している。
んじゃ、光属性は?となるが。
光属性は良く言えば満遍なく何でも出来る万能属性であり……悪く言えば器用貧乏な属性なのだ。
火属性ほど攻撃に特化していないが、光魔法だけでなく雷魔法によりそれなりに攻撃力を確保出来る。
水属性ほど回復に特化していないが、四肢の欠損を治すなどのファンタジーな回復力を必要としない限りは、光属性の回復魔法で十分いける。
土属性ほど強化に特化していないが、雷魔法で限定的にだが強化することは出来る。
風属性ほど補助に特化していないが、光魔法で多少は補助が出来るので何とかなるし。
闇属性ほどの妨害は出来ないが、光魔法と雷魔法でそれぞれに妨害することは可能だ。
「しかし、ガチ当たりの光属性とはいえ……光属性だけでは後々厳しくなっていくと思われる訳で」
なら、どうするか?当たり前だが光属性以外の属性も鍛えればいい。
自属性以外は頑張っても中級者程度までしか使えないが、メイン光属性+サブ他属性ならソロでも大丈夫やろ。
「そして、他属性を鍛えるのに登場するのがこのミクニ式魔法属性判定装置(小)さん」
そう、これがミクニ式魔法属性判定装置(小)をわざわざ購入して来たもう一つの理由となる。
知識チートの時間なんですよイフちゃん!!
ミクニ式魔法属性判定装置(小)で魔法属性を調べるときは、しばらく持ち歩くか魔力を込める必要がある。
しばらく持ち歩くことで魔法属性を調べることが出来るのは、持ち歩いた本人から漏れ出ている魔力からそいつの属性を判定しているらしい。
で、魔力を込めることでも魔法属性を判定することも出来るんだが……これには裏技がある。
普通に判定を出すだけなら、何も考えずに魔力を込めればいい。
しかし、魔力を込めるときに自分の属性とは違う属性の魔力を込めると、その属性で判定が出て来るという裏技が存在するのだ。
これは、全属性を持っているヒロインがルート内で話していたことだ。
そのヒロインは「全部の属性を使えるなんてわかったら、どんな目に合うか想像つくでしょ?だから、属性を調べるときには風属性になるように魔力を込めてるの」と主人公に話していた。
さらに、別の場面ではヒロインはこう主人公に話していた。
「「ミクニ社が出してる属性判定装置があるでしょ?あれでいろんな属性を使う為の訓練が出来るの。持ち運びが出来るサイズのやつを使って、私も昔よく訓練をさせられたから」だったかな」
実は、ミクニ式魔法属性判定装置(小)はゲーム内でも所持していると魔法の訓練を行う場合にプラス補正が掛かるって隠し効果があるアイテムだったりする。
本編中では一切そのことは明かされず、設定資料集のスタッフ対談でチラッと話していて判明したんだけどね。
α水はスタッフの趣味なのか、ちょいちょいそういう隠し要素が存在してたりする。
元々の『Hero and Heroine ONLINE』はオンラインRPGって設定なんだから、そういう隠し要素があった方が面白いやろ?的なムーブをやらかしてくるのだ。
せめてゲーム内で明かせやって思うのだけど、ヒントは出してるんだからユーザーが頑張って探れやって言い返して来るんだよイフちゃん。
「バグかなって報告されたことに対して「あ、それ仕様なんですよー。隠し要素なんだけど気付いてくれて嬉しいなー」とか平気で返す会社だったからなぁ」
本当に頭おかしいよねーあの会社。
「しっかし………自分の属性以外の魔力を込めるって、どうすりゃいいんだ?」
普通に魔力を込めるのは俺が転生する前の咲刀くんが出来ていたのか、特に考えなくても感覚的に理解が出来てる。
実際に自宅には魔力を原動力とする魔道具がいくつかあり、魔力を込めて普通に動かせる。
俺自身は魔力や魔道具がなかった世界から転生して来てる身ではあるのだが、その辺りは魔力や魔道具のある世界で生きてきた咲刀くんの経験で何とかなるらしい。
しかし、咲刀くんも自分と違う属性の魔力を込めるということを経験したことがないのかやり方がさっぱりわからんのである。
「こればっかりは練習していくしかないのかねー」
まぁ、知識面でチートが出来たとしても訓練みたいなのが必要なのは当たり前か。
知ってるってことと出来るってのは別問題だし、知識チートがあるゲーム転生だろうが異世界転生だろうが無双する前には訓練してたりするし。
「まぁ、ミクニ式魔法属性判定装置(小)も無事に買う事が出来たわけですし、今日のところは帰りますかね」
購入したときに付いてきた専用ケースにミクニ式魔法属性判定装置(小)入れ、ケースを鞄にしまってベンチから立ち上がり自宅へ向けて歩き出す。
公園内には目を向ければ、何組かの家族っぽい人達の姿がチラホラと見える。
子供達は声を上げ自由にはしゃぎ回り、その親と思われる大人達が少し離れた所から親同士で会話しつつ子供達を見守っていた。
(そういえば、ゲーム内でちょいちょい出て来た学園近くの公園ってここのことなんかな?)
主人公がヒロインと公園デートとかしてたよなーとか思い出したので気になったが、歩いているうちにどうでも良くなった。
学園に入学したら主人公の行動次第でわかることではあるが、モブキャラである俺にとっては特に関係ないことなのだから。
RPG的に言うと
火属性……アタッカー 水属性……ヒーラー
土属性……バッファー 風属性……バッファー
闇属性……デバッファー 光属性……器用貧乏
みたいな感じです。
土と風が両方バッファーですが、土属性は自己バフ、風属性は他者バフに特化してます。
もちろん、各属性に攻撃・補助魔法はありますが本職程に特化はしてないって感じです。
ちなみに、回復魔法は水属性と光属性にしかないのです。
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