003 なんでなんやろなー
ここから短編で投稿した先の物語となりますー
しばらくは設定晒しな感じになるかもですが、ご容赦ください
前略、イマジナリーフレンドのイフちゃんへ。
このα水の世界に転生して3日が経ちました。
この3日間、家の周辺を散歩して学園までの道のりを確かめたり、前世とこの世界の文明レベルを比べたりしていました。
俺の家は学園にほど近い所に建っているマンションの1室で、俺の名義で購入したという書類があったので家賃の心配はしなくても大丈夫なようです。
独りで暮らすには十分すぎるほどの広さと部屋数があるので、正直持て余してはいますが……。
幸いなことに、最低限の家具は揃っていましたし。前世とこの世界は文明レベルもあまり差がないようですので生活していく上では結構楽が出来そうです。
そうそう、お金に関しても特に心配はしなくても大丈夫なようです。
銀行口座を確認したら組織っぽいとこから振り込まれてた生活費がそれなりに多かったことと、何故かなんか部屋に結構な大金が入ったバッグがポンと置いてありました。
この世界の物価なども確認したら食品や家電などは基本的には前世とそれほど変わらないようでしたが、学園入学後は実習で魔物退治やダンジョンアタックをするはずなので、武器や防具など前世になかった物の値段も確認しなくてはなりませんね。
まだまだ確認してかなきゃならないことは多いのですが、4日後には桜花魔導学園の入学式となりますので、より一層頑張っていきたいと思います。
桜が咲き誇る季節ではございますが、まだ寒さも残っていますのでイフちゃんもお体にはお気をつけ下さい。
敬具
「前略と敬具の使い方ってこれで合っているのだろうか……」
昼下がりの公園のベンチに座りポケ―っと晴れ渡る空を見上げる。
公園内で遊ぶ子供達の声が今日も平和な春の日であることを表すBGMになっている気がする。
いやはや、現実逃避をしている場合ではないんだけどさ。
ちな、イマジナリーフレンドのイフちゃんは名前がある方が話しかけやすいので安直だが名前を付けた。おそらく主人公以外のイレギュラーな転生者であろう俺の事情は誰にも話せないし、話しても信じてくれないとかじゃなくて……信じられたときのがヤバイ。
良くて実験動物、悪けりゃ異世界の存在を証明するために儀式の起点にされる。
なので、前世のことを気兼ねなく話せる存在(妄想)が欲しかったのと、前世では情報を整理したりするのに誰かと話しながらやってる方が効率がよいタイプだったので、イフちゃんには今後も俺の聞き役として一緒にα水ライフを楽しんでもらうんだ。
これからもよろしくね!イフちゃん!!
ちなみに、イフちゃんは俺の話をジト目で「ふぅん」とか「あっそ」とか興味なさげな空気をひたすら出して流すけど、きちんと最後まできちんと聞いてはくれるクールな白髪ロングのロリで隠れ巨乳系美少女って設定。
きっと、たまに面倒くさそうに甘やかしてくれたりもするんだよ!かぁいいね!!
まぁ……それは、それとして。
「さてさて、これがその辺の雑貨屋に売ってるのはちょっと意外だったなぁ。専用ケース付きで値段もお手頃価格だったし」
散歩ついでにふらふらっと雑貨屋に立ち寄ったら普通に売ってたから思わず買っちったよ。
右の掌に乗っているテニスボールくらいの大きさをしたガラス球みたい物に目を向ける。
透明なガラス球の中心には豆粒くらいの黒色をした石が内包されている。この黒色の石は魔石っていう魔物から取れる何で出来ているかよくわからん結晶みたいな物だ。
んで、このガラス球はミクニ式魔法属性判定装置(小)という名前のアイテムで、しばらく持ち歩くか魔力を直接込めることでそいつの魔法の適性が何かを調べられる魔道具である。
ゲーム内でも主人公が自分の属性が何なのかを調べるのに使っていた。
よく異世界系小説で冒険者登録とかするときに「あなたの持っている属性を調べるので、この水晶に手を置いて下さいねー」ってのと同じような物だと考えていい。
よくあるテンプレだと「えっ!?普通は1属性しか持ってないはずなのに全属性を持っているなんて!!」とか「幻と言われる〇〇属性を使えるなんて!!」とかってなるんだろうけど、α水の世界はそんなことにはならない。
α水世界の魔法は火・水・風・土・光・闇という6つの属性で構成されている。まぁ、例外は多少あるんだけどね。
んで、種族によって大雑把に得意な属性や不得意な属性ってのはあるんだけど、例えば火属性の適性を持っているからって水の魔法が一切使えないとかそういうのはない。
ひこうタイプ持ってなくても、翼があれば空を飛べるし。氷タイプじゃなくても冷凍させるビームを覚えられるやつもいるやろ?そんな感じ。
属性への適性っていうのは、あくまでその属性がそいつにとって一番使いやすくて極めやすい属性ってだけなんよ。
あぁ、念の為に言っておくと相当の訓練か修業をしても全属性を極めるってのはまず無理だから。
格闘技とかで例えると、色々と訓練して修行しても適性外の属性は初心者から中級者くらいまでしか伸びない。ある一つの技限定なら上級者と同じくらいは出来るとかはいけるかもだけど、上級者から段位持ちとか師範とかの達人って呼ばれるレベルまでは絶対無理って感じ。
主人公は何故か全属性を極められるが、それは主人公だからだろうし。
あとは、攻略対象のヒロインの1人は全属性を極められる賢者とか呼ばれる才能の塊だったりするが、あれは例外だろう。
「そいや、あのヒロインのルートは結構ストーリー重たかったなぁ」
カニバるしグロ比重が高いし、現実でグロりたくないからあんま関わりたくないなぁ。
すっげぇ可愛い子ではあるんだよ?普段は誰に対しても優しさを見せる優等生みたいに過ごすんだけど、実は子猫みたいな感じで他人と深く関わることに興味はあるけど経験値が低いのと、過去のトラウマから距離感に困ってる不器用な感じとか大好きなんだけど……ルート入り後に精神を削られるからなぁ。
赤くて黒に馴染まされた教会で「ねぇ………こんな私でも生きていたいって思えたんだよ」って主人公に縋り付きながら涙を流すシーンは感動はしたけどさぁ。
…………なんか、話がめっちゃズレてきた気がする。
うん、話を戻そう。
えっと、ミクニ式魔法属性判定装置(小)をわざわざ購入してきた理由は2つある。
1つ目は、俺の魔法属性を調べるため。
自分自身の性能を確かめるのは異世界転生系の基本だし、当たり前だよね。
「えっと、取り扱いの説明書を読む感じだと…………雷かこれ?」
今回はある理由から魔力を込めるやり方をせず、購入してから3時間くらいミクニ式魔法属性判定装置(小)を持って散歩していたんだんだけど………すげぇ、魔石を中心に透明なガラス球の中で雷っぽいのが踊って見えるわ。
ちなみに、説明書によると火属性だと魔石が燃えているように見え、水属性は魔石を中心にちゃぷちゃぷと水が溜まってる感じに見え、風属性は魔石が風で揺れてるように見え、土は魔石周りに砂や石が見え、闇属性は魔石周りだけが暗くなったりするらしい。
一体全体どうすればそんな風になるのか全くわからん……おのれファンタジーなアイテムめ。
「んで、雷ってことは……光属性か。光属性でも雷寄りとかガチ当たりやんけ」
これは本当によくわからないんだけど、α水の世界では雷は光属性に分類されている。雷は光ってるから光属性ってことなのかな?イメージ的には雷って風属性系列なんだけど。
それとも某ソーシャルゲームからの影響か?ビリおじは確かに光属性だったけど。
ちなみに、氷は水属性で植物は風属性。影は闇属性で、嵐や溶岩などは2属性以上を使った複合魔法になります。
咲刀が雷より光属性だったように、水属性でも氷によったりと、1つの属性でも違いが出たりします。
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