27 「ギャグのタグ付けたからには一話に一回はギャグろうって決めてたけれど、さすがにね…どうしたものか」「こうしてくれる」
ハリィ…善き者はりはりの民の幼体。最終進化により2〜3才の頃の双子を彷彿とさせる見た目になった。兎耳に見えるのはツノ。髪色は黒。
嘆きの女神…アンナのこと。魔力量を強化すると鼻血でちゃう。
番さま…賢王のパートナー。妻や夫に相当する存在。
アレイン(前世の享年28)ツァウヴァーン王朝の最後の王。色々あった。14歳から離宮にひとり蟄居。中庭にすら出ることがままならなかった。義兄夫婦の全力援助と全面協力があってすら不自由ななか、歯を食いしばってひたむきに出来ることをがんばった。
(重なりの女神は優しかった)
迫りくる紅い凪を受け入れるしかないハリィは想起する。
スペルモルの優しい言葉、力強い舞、個人名、とても美味しい地下水、魔力の巡りが整う熱い部屋。
リンの丁寧な葉かき、柔らかい舞。
(凪の女神も優しかった)
ヴィルヘルミナの「治癒」により、身体中の傷みが消えた。「かわいい」「かわいい」と繰り返し愛でられ、ハリィは嬉しさで何も反応できなかった。
(嘆きの女神も優しかった。口伝と違う。賢王さまの言う通りだ、ちっとも恐ろしくなかった。
はじまりの女神と寄り添って…2柱の姿は、まるで賢王さまと番さまのようだった)
とうとう紅い凪にくるまれる。ハリィはぎゅうと目をつむった。
(知らない女神も優しかった。「何か」に似てるようでまるきり違った。舞も、なにもかも、すごくすごく優しかった。ボクを守ろうとしてくれた…、
でも、仕方ない、涙の女神が怯えるのは、当たり前、だってボクは「善き者」だ、涙の女神に酷い事をした種族、復讐されるべき種族、何をされても仕方ない、
ボクは、ボクは、はりはりの民に生まれてしまったのだから…っ)
紅い凪は不気味なほどに優しい。だが確実にハリィの魔核を目指している。
女神の民にとって魔核は不可侵だ。同意なく、他者から一方的な干渉を受けたならそれは尊厳の危機だ。
幼体はそれを知らない。
まだ分かっていない。
だから「よくわからない何か」から堂々とされてしまっても、その意味に気付けなかった。
されるがままに、押し付けられるがままに、受け取ってしまったのだ。
(同胞、にすら、信じて、もらえ、なかった、だったら、ムリだ、謝っても、おわびしても、女神さまは、ボクを、食べる、ボクは死んじゃう、許してなんて、もらえ、…な、い…?)
苦痛と死がもたらされると恐怖するハリィは、美しい歌声を聞いた。
とたんに心が楽になる。戸惑い、恐る恐る目を開く。
歌う涙の女神の表情は冷ややかだった。
ハリィはゾッとした。ぎゅうと目をつむる。震えが止まらない。
しかし、やはり感覚は印象と真逆。
「何か」と遭って以来、「これ、あげる」と言われて以来、ずっと魔核に感じていた不快感が癒されていくのだ。
何とも言えない違和感、言葉にならない不快感。それらがどんどん薄れていき、やがてハリィの記憶から、そうした感覚があったことすら消えた。
(…眠い…)
涙の女神の歌声は心地よく、ハリィを優しく眠りへ誘う。
微振動が止んだハリィは、いつしか唇を吸ったままウトウトしはじめた。
涙の女神の舞が与えられる。
「もう大丈夫よ…大丈夫。おやすみなさい」
(…、…)
舞には慈しみがこもっていた。
そのまま知らない女神へ舞が移る。
魔力の傾向が似た2柱の舞は、どちらも慈愛でもってハリィを包み込んだ。
眠りに落ちる間際まで、ハリィはその安心感に賢王を思い出していた。
◆
ハリィの魔核に付着していたのは、とんでもない代物だった。
まず1つ目、いわゆる爆発物だった。
改造されていたが、それがなにか見て気付いたレルムとアンナは凍りついた。ヒュプシュが「え。あれ。似て…?」と戸惑いの声をあげたその瞬間、最年長ふたりが動いた。
カイザルは全員に凪鎧を展開した。喉が動く。
彼が極めた凪鎧は、特級防御魔法の最高峰だ。
戦車を含む装甲戦闘車両8両を単独撃破した無双の王が編み出した奥の手のひとつであり、諸刃の剣でもある。
全力で発動すれば、肉体を蝕む。過負荷からくる喀血や鼻血を飲むことに慣れた彼の限界は、誰にも気づかれない。
アレインもまた本領を発揮しようとした。冷静に、危険物に対し適切かつ正確な処置を施そうと試み、しかしすぐさま中断。叫んだ。
「…っよろしくない! レルム卿、投げてく」
「了解」
青い光を帯びた一陣の風が吹く。同時に玄関扉が破裂し、危険物はレルムとともに忽然と消えた。
数字をいくつか数えた頃、遠くでこもった唸り声が鳴り、空気が軋むような地響きもやってくる。
ヒュプシュの悲鳴が響きわたった。アンナの名を連呼しだす。
館全体が青い魔力光で包まれる中、スペルモルはリンを横抱きにして風魔法を行使した。
らせん階段のように渦を描きながら双子は舞い上がり、天井近くの柱に降り立つ。
揺れ続けるなか、姉をしっかり支えながら、スペルモルは真理の五感に身を委ねた。精度を上げて探る。
リンは高窓を睨みつけて叫んだ。
「北北西! 炎は見えない。けど凄い煙よ!」
目を閉じたスペルモルも叫んだ。
「異界だ! 山の一部が抉れた! 陥没の底から湧泉…いや黒い泥が噴き出している!
泥の上空に引火したが瞬時に鎮火、遅延魔法の発動を確認、…、…大量の泥は海側へ流れ込…、レルムが対処中! 水路とダムを掘りだした。恐らく溜めて海への流出を防ぐ気だ。
だからレルムは無事だ、おちつけアウローラ!」
スペルモルの叫びを聞いたアウローラの歌声が安定する。
震え途切れかけた分離の呪文は高らかに響き、効力を取り戻した。
カイザルは無言で小舟を呼び、双子をソファへ戻す。
その間にまたひとつ、ハリィの魔核から異物が剥がされた。
2つめは細い円錐の棒。牙を思わせる形状、独特の紋様。
それを見た双子の表情が凍りついた。瞬時に4つの琥珀が怒りで燃え上がる。
アウローラは、いわくつきの代物を見下し、事務的に己の正式名を名乗った。
聞こえた死者が息を呑む中、アウローラはたんたんと消滅の魔法を練り上げる。
「許されざる魔道具「はりはりの牙」。
わたくしの名において、未来永劫の消滅を命じます」
静かな宣告ととも、危険物は砂と化す。砂は組み替えられ形骸化した。さらに最小単位へ分解されるなかでスッと消失した。ごく自然に。
同時に、この新世界からとある概念が消滅した。
「ハリハリノキバ」とは何なのか、誰も思い出せない。ゆえに、2度と作り出せない。
新世界で生きる全ての生命体から存在意義ごと消え失せたことで、誰もそれを思いつけなくなったのだ。
つまり、もう誰もそれを行えない。
今後、この新世界で生きる遍く全ての命の尊厳が永遠に護られる自然界の理が成立した。
既に遭った記憶も消えた。
それがもたらしていた恐怖や恥辱からも解放された。
生じる矛盾の整理整頓は、消滅行使者のコストである。
支払うべき犠牲は、矛盾の大地と化した次元のかけらが賄った。
過去の精算として「矛盾の大地」はその一部が欠けるも歴史の浅さゆえにそれだけですんだ。
にじかみの支払いが完了し、虹髪だけが認知できる記録が残る。
消滅した概念は、支配者の管理下におかれた。
今後、新たな転移者の尊厳が破壊されていない限り、アウローラに支払いは発生しない。
そこまでして、ようやくアウローラの顔に表情が戻った。
ちらりと破壊された玄関ドアを横目にみるが、すぐに完璧な淑女の微笑みを浮かべた。目を半分閉じかけているハリィを抱きあげる。
「もう大丈夫よ…大丈夫。おやすみなさい。良い夢を」
慣れた手つきで寝かしつける。
「処置完了です。信じてくれてありがとうございます、カイザルさま。どうぞ」
ハリィはまたカイザルの湯たんぽに戻った。もう微振動していない。カイザルの魔法に身を委ね、無防備に眠っている。
カイザルはハリィのあどけない寝顔をしばし眺めてから、アウローラに鋭い視線を向けた。
「…どういうことか。説明はもらえるだろうな?」
アウローラは頷いた。双子にもそれぞれにしっかり目を合わせ、頷く。
「もちろんです。見えた全てをお話しとうございます。
その上で、レルムが戻りましたら…すぐにでも」
スペルモルが黒い泥と称したのは原油だった。
レルムの身体能力は人外だ。不可能な移動をやり遂げた軍人は、異界の上空で爆発物を地へ叩きつけた。
破壊による最小の被害を狙ったのだが、改造者には見破られていたようだ。
なんらかの魔法効果により、ソレは無事なまま弾丸のように地下深くまで潜り込んだ。
そして、与えられた己の存在意義を全うした。
結果が原油の噴水だ。
レルムが拵えた即席のダムは大規模なものだったが、原油はとめどなく湧いてやまず、容積が足りそうにない。
レルムは己の限界を直感するや、すぐさま身を翻した。
上官に指示を請い、ふたりは協力して事にあたった。
大自然の力は強大だ。
奇跡と天才が、その類まれな能力を活用し全力を尽くしていたが、それでも後手に回る。
ただ、運良く大地は軽傷だった。
6日ぶっ通しで耐え抜き、海は守られた。いまだ呪われた異界のその区域には、広大な黒い湖が出現していた。
大地の止血を見届けたふたりは、その足で武器庫の点検を行った。
侵入の形跡があった。
アレインが施した魔法感知は内側から無効化され、唯一の出入口である2重扉は外側に向かって破壊されていた。
「報告します。周辺に探索された跡を発見。通風孔で途絶えています。
構造上、大人では侵入不可能。…幼いこどもや小動物であれば、あるいは。
ただし対策はとっていました。なんらかの不具合でしょうか? 例えば…経年劣化」
点検していたアレインは、静かに首を振った。
「ヒュプシュ嬢の魔法は今も完璧である。16歳未満は、この封鎖武器庫を認知できない。
結論を断言しよう。此度の件においてハリィ少年は完全なる被害者である。
厳重に封印していた無差別殺戮兵器は全て不正利用された。
侵入者は成人。改造者と高い確率で同一人物。魔法に精通し、他世界の軍事技術の知識をも有する、よって転移者である。
ハリィ少年の属性とはなにひとつ合致しない」
「…!?」
実はレルムは何も知らないままここにいる。カイザルが見知らぬ幼児を抱えて上機嫌なのを見て(誰?)と思う程度の理解でしかない。
(新しい転移者!? あ、あの子は違うのか。え。じゃあ関係性は? あの幼児はどこから来た? …どういうことだ?!)
目を剥くレルムの凝視に、今のアレインは気づけない。たんたんと独り言ちている。
「警備を突破された。あの分解管理すら無効化された。
そうして造られた物には解除されぬよう妨害が施されていた…徹底的に存在意義を追求している。魔法兵器としてみれば完璧な仕上がりだ。作成者は恐ろしいほど造詣が深い。
…慣れている。こだわりを感じる。分かっている者の所業だ。
疑わしい人物を、僕は知っている」
狭い庫内で低く反響する上品な声音。
気付いたレルムは青ざめた。
機械音声ではない。棒読みのようで違う。同族だからこそ感じとれる奥底に隠された感情が、抑揚なき声に乗って滔々と漏れ出していた。
深淵を彷彿とする雰囲気が、狭い武器庫に反響して溜まっていく。
「…、閣下」
レルムの呼びかけは、溺れるアレインには聞こえない。
「あの少年は捨て駒だ。恐らくなにも知らされていない。利用されたことは明らかだ。
…いたいけな幼子に…おのれ…よくも…あのような悍ましい真似を…論外だ…救いようがない…もはや」
「っ閣下! アレイン閣下! …陛下! お戻りを! どうか!」
レルムに肩を揺すられ、アレインはハッと我に返った。
慌てて魔力を制御し、くにゃりと戯けた仕草を交えたボウアンドスクレープを見せつけた。
「いやはや。我が身の未熟たるや。レルム卿に感謝を。
安心したまえ。僕は無害だよ。おいちゃんはこの世界のプリティなマスコット。わかっているとも。だいじょぶ、だいじょぶ」
「…大丈夫には。見えません。陛下」
青ざめたレルムは訴えた。
「陛、閣下…いえ。アレインさん。おれは、あなたの姪の夫です。親族です。
おれが人で在れるのは親族に助けられたからです。異界でご覧になったでしょう。首枷のおかげで今のおれがいる。
逆に、一族に何かあれば、おれにも声がかかりました。お互いさまなんです。だから気軽に頼っ」
「踏み込むな。水底の手に隙を見せるなど言語道断。弁えろ」
レルムは絶句した。
アレインは深呼吸をひとつ、それからゆっくり腕を伸ばし、迷子のような顔をしたレルムの頭を撫でた。
「本来は。君こそが正しい。
だからこれは僕側の問題だ。こうも堕ちたが、それでも引き摺りこみたくはないんだよ。ふがいないおとなで申し訳ない。どうか、君はそのままで。
あぁ、「アレインさん」は好ましい。ぜひ今後も気安く呼ばれたい。おいちゃんでもいいんだけどな?」
「…、アレインさん…」
レルムは途方に暮れて眉尻を下げた。
アレインはレルムの頭をヨシヨシと撫でる。
除ノ舞で己を律しながら、アレインは守るべき青年を外へ促した。
「我が最愛の幸せこそ僕の救い。君のおかげで僕は救われている。既に頼りきりなんだよ、レルムくん。いつもありがとう。
どうかそのまま夫婦で明るい未来を見ていて欲しい」
雨あがりの森は、瑞々しく生気に満ちていた。木々や葉のそこここで雨粒がキラキラと光を弾いている。空は雲なく晴れ渡り、うっすらと遠くに虹も出ていた。
「空も見るといいよ。清々しい天気だ。
こどもが見る未来を増やすために、前世は生き抜いた。今世も、その為に生きたく思うよ。
僕は最愛の姪にとって頼れるダンディ。そして、スペルモル少年に友情を誓うキャワなロボット。共に護り手として在ると君に誓った身でもある。…安全装置を手放すつもりはない。
深淵を断ち切る、親友とそう約束を交わしているのだから、踏ん張らねば。
さて。レルム卿、ご苦労だった。舘に帰還しよう」
館に帰ったふたりが目の当たりにしたのは、南国バカンス御一行様だった。
玄関入ってすぐの位置に、色鮮やかな旅行用トランクが雑多に並んでいた。レジャーグッズと思しきなんやかんやもドサッと集結している。
(クーラーボックスが5つ。全てそれぞれ「デコった」状態。
華やかだが手入れはどうしたら? あれでは丸洗いできないのでは?)
(? 珍しいな。アウローラが荷物を出しっぱなしで場を離れるなんて)
医師と軍人は談話スペースを見た。
ド派手に浮かれた格好の3兄双子がいた。
館内は快適空調なので寒くはないだろうが、冬にあるまじき姿になっていた。
ソファにふんぞり返るカイザルを挟むように、でっかいハート型サングラスをかけたリンと、シュノーケリング用のゴーグルを装備したスペルモルがチョコンと座る。
リンは水着の上にラッシュガードとロングスカート。
スペルモルはウェットスーツ姿。
カイザルは前開きの派手シャツを豪快にはだけ、細身ながらゴツゴツとしたエグいシックスパックをさらけだし…アレインの価値観において、大変に目のやり場に困るいかがわしさだった。
「カ…カイザル殿!? ぃいいかがした?! その着方は、その、…似合うが、しない着方なのでは?!
まるで誰かにむりやり剥かれたかのような…、貴殿に限ってそんなわけなかろう?!
下半身も履いてはいるが、かろうじてすぎるだろう…?!
どう考えてもギリギリだ。否。率直に言って裸よりハレンチだ!
公共の場で大変によろしくない。失敬」
パニックに陥ったアレインは、とりあえずモザイクをかけた。
カイザルは珍しく無抵抗に受けいれた。その直前に見えた眼はハイライトを失っていた。ただよう紫色もなんとなく薄いような…。
モザイクにしてから気づいたアレインは、目もとのみモザイクを解除して確認してみた。
「やはり!? い、いや、絆は無事だ。生者の思考は続いている。なのに何故だ!? 何故、カイザル殿は死者のような眼を!?」
レルムもうろたえていた。こっちは単に栄養不足による情緒不安定だった。
「アウローラ。アウローラどこ。やっと舘に帰ってこれたのにアウローラが視界にいない。アウローラが見えないなんて、おれ耐えられない。
もう6日も会ってない。話してない。腹吸いしてない。そろそろ呼吸に支障がでるレベルでアウローラが足りない。無理すぎる。アウローラいないなら生きていけない。アウローラアウローラアウローラ」
「む。これはいけない。レルムくん、気付け薬だ」
名医は素早くとある写真を処方した。
娘だいすき公爵によるアウローラちゃん(3)ねんね写真の複製だった。
即効性があった。レルムの発作はたちまち落ち着いた。
「わぁ…(語尾ハート)」
「かわいかろう(ドヤ)。機械人種ならではの技を駆使して再現した」
「わぁ…(尊敬のまなざし)」
「むろんケースごと差し上げよう。今後も必要に応じて頓服できるよう常備するといい」
「わぁ…(感謝のまなざし)」
全身から見えないハートを乱舞させた軍人は速やかに跪き、上官に向かって恭しく手を差し伸べた。
叔父は勲章を授与するかのごとく、重々しく姪の写真を贈呈した。
「おかえりなさーい。なにしてるの? 忠誠ごっこ? 楽しそー。
今って声かけて大丈夫?」
ふたりが見やった先に、枝豆を模したサングラスを装備した男性体がヒョッコリ顔を見せた。
アクセサリーはいつもと同じシンプルな銀の鍵と指輪を通したネックレス。タンクトップに細身な袖なしジップアップパーカーをはおり、下はぶかっとしたハーフ丈のカーゴパンツ、足にはスニーカー。なんだかチャラい。
すらっと伸びた両腕には派手なボディペイント。スタイリッシュなウサギさんモチーフ。すごく…ヤンチャ。
ひと目見て、ふたりは犯人を悟った。
((あ。この状況、君かぁ…))
アウローラ(19)公爵家の一人娘。14歳デビュタント時の写真が一般市民に公開されている。幼少期に撮られまくったと知っている。父親が叔父に贈っていることも知ってる。生前の叔父がお手製の写真集を作ってたのも知ってる。夫や叔父が写真を持っていたとて「あら。わたくしの写真だわ」以外に感想がない。
カイザル(見た目42)口癖の「好きにしろ」は伊達じゃない。ヒゲ抜かれても胸毛を毟られても服を剥かれようと、こどものやることにはされるがままに耐えがちなおじいちゃん(享年86)。現在の体重スーパーフェザー級(鍛えたら減っちゃった)。どうやら筋肉肥大しにくい体質と判明。ヒョロガリからボクサー体型に進化はした。
アナン(18)アナンはアンナ。アンナはアンナ。




