第三章エピローグ 遺跡の中
ロボオタのおっさんが、ゲームによく似た異世界で好き勝手やる話です。
機兵、遺跡、秘密基地。好きなものを全部詰め込みました。
バルドの砦。
整備区画。
その一角を借り受けたレンは、鼻歌を歌いながら一機の魔核機を整備していた。
「ふんふ~ん♪」
「レンさん?」
リアが首を傾げる。
「これって……」
『マスター』
『このデザインはありません』
ノアが呆れたように言う。
「ふふん」
「いいだろ?」
「最高傑作だ」
そこへ。
「おお!」
「できたか!」
国王アレス六世がやって来た。
「あ」
「陛下」
「もうすぐです」
レンは慌てて頭を下げる。
「妖精王よ」
「儂とそなたの仲ではないか」
「先日の威勢はどうした?」
「そう固くなるな」
そう言ってニヤリと笑う。
目の前の機体を見上げつぶやく。
「これが」
「儂専用の最強機か」
まんざらでもない顔で笑う。
「これは……」
レオンが固まる。
「ぶっ!」
「またかよ!」
バルドが吹き出した。
そこにあったのは。
以前よりさらに大きく。
さらに丸みを増した。
黒と金で塗装された巨大な機体。
「おお!!」
「素晴らしい!」
「コロシアムでの雄姿が瞼に浮かぶ!」
『国王様はこのデザインがお気に召したようです』
「だろ?」
レンは満足そうに笑った。
そして。
国王へ歩み寄る。
「これは」
「この国にとって大切な御身を守るべく作った」
「魔核機」
「アプテノディテス」
静寂。
「……」
「……」
「ペンギンじゃねーか!!」
レオンとバルドの声が綺麗に重なった。
◇
「しかし」
バルドが腕を組む。
「都市遺跡の中が空という話」
「まだ裏付けを聞いてねぇな。」
「ああ」
「見たんだよ」
レンは何気なく答える。
「あの都市にあった扉の裏側を」
「過去にな」
「……」
「ちょっと待て」
レオンが固まる。
「え?」
「すると何か?」
「あそこ以外にも入り口があって」
「中に入ったことがあるってことか?」
「そう」
「偶然な」
「今回見つかった扉を見て確信した」
「ああ」
「あそこだって」
「……」
「で?」
バルドが嫌な予感を覚える。
「その遺跡の中で数年過ごした」
「結果・・」
「結果?」
「おそらく」
レンは頭を掻いた。
「中のめぼしい物」
「全部拾った」
静寂。
「……」
「……」
「……」
(すまん)
「え?」
「え?」
「えええええええ!!?」
国王。
レオン。
バルド。
エレノア。
リア。
全員の叫び声が砦中に響き渡った。
第三章 完
遺跡都市と獣人の国
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