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第十五話 援軍

ロボオタのおっさんが、ゲームによく似た異世界で好き勝手やる話です。

機兵、遺跡、秘密基地。好きなものを全部詰め込みました。

「馬車じゃ間に合わんな。」


「3機で先行する」



十分後。


空にレンの叫び声が響いていた。


「恥ずかしい!!」


「この飛び方!」


「恥ずかしい!!」


『みっともないです』


「うるさい!」


グラム。


シルフィネ。


そして、その下。


簡易牽引ロープでぶら下がる。


丸い黒い機体。


ペンギン


「なんだこれ!」


「空中ブランコじゃないか!」


「諦めろ」


前を飛ぶグラム。


レオンは平然としている。


「自分で行くって言ったんだろ」


「そうですよ、コロシアムでも飛んでたじゃないですか。」


リアも笑う。


「釣ってる私たちも恥ずかしくなります。」


「頑張ってください!」


「頑張る場所そこ!?」



下。


行軍中の兵士達。


「あれは……」


「グラムだ!」


「騎士団長!」


歓声。


「おお!」


「妖精姫様!」


シルフィネにも歓声。


「……」


「……」


「……と」


「丸い何か」


「何?」


「ちょっとかわいいかも」


「なんだあれ」


兵士達がざわつく。


「もうどうにでもなれ・・」


レンの心の叫びだけが虚しく響いた。


しばらくして。


レンが真面目な声に戻る。


「本当は」


「こいつに乗せたくなかった」


「……」


リアは笑った。


「何言ってるんですか」


「シルフィネちゃんも」


「私も」


「絶好調ですよ?」


「心配しないでください」


「そうか」


「でもな」


「無理だけはするな」


「はい!」


ペンギンの操縦席で


「ノア」


「リアに異常があったらすぐ知らせてくれ。」


『お任せください』


ノアが胸を張る。


『リア様に異常があれば』


『私が即座に報告します』


「頼む」




その頃。


戦場。


ドゴォォォ!!


ティラントの戦斧が獣人を吹き飛ばす。


「次!」


「来い!」


赤銅色の巨人。


その装甲は。


既に無数の傷を刻まれていた。


「ふぅ……」


バルドが息を吐く。


「やっぱり」


「ティラントはいいな」


愛機。


魔核機ティラント。


その特性は自動修復。


傷付いた装甲がゆっくりと再生していく。


「俺の戦い方にぴったりだ」


回避。


奇襲。


小細工。


そんなものは知らない。


受ける。


耐える。


守る。


そして。


一撃。


敵を叩き潰す。


それだけ。


「俺の体力も」


「自動修復してくれりゃ完璧なんだけどな」


バルドは笑った。



疲労は限界だった。


既に数十体。


獣人を倒している。


「ぐっ……!」


一瞬意識が遠のく。


ティラントがよろめいた。



その瞬間。


白虎の目が細まる。


「……来たか」


牙を剥く。


「白虎様!」


「今です!」


「うむ」


巨大な戦斧を握る。


「そろそろだ」


「首を取りに行く」


獣人達が歓喜する。


「おおおお!」


「白虎様!」


「勝利を!」


「この戦を終わらせる!」



一方。


上空。


「!」


レオンの顔色が変わった。


「バルド!」


リアも息を呑む。


「バルドさん!」


眼下。


赤銅色の巨人。


その前。


白き巨獣。


周囲を埋め尽くす獣人達。


「まずい!」



「レン!」


「ああ!!」


「出番だ!」


「わかった!!」


「戦場に放り込む!」


「ああ、やってくれ!!」


「いくぞ!」


『落下します』


「結界展開!」



その頃。


地上。


疲労したティラント。


勝利を確信した白虎。


そして。


上空から近付く。


三つの影。


白虎が空を見上げる。


「……?」


「なんだ?」


赤い機械の竜。


エメラルドグリーンに輝く


妖精の様な機体。


そしてその下で


ぶらーん。ぶらーん。


揺れていた丸い黒い何か。


「……」


白虎。


「……岩?」


ズドォォーン!!!


 轟音がなりティラントの前に


 鋼鉄の何かが降ってきた


「さて」


「本職の結界師の」


「久しぶりの仕事だ!」

読んでいただきありがとうございます。

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