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第十二話 遺跡都市へ

ロボオタのおっさんが、ゲームによく似た異世界で好き勝手やる話です。

機兵、遺跡、秘密基地。好きなものを全部詰め込みました。

「遺跡反応確認!」


「地下構造物と思われる空洞を発見!」


「先遣隊より報告!」


「ついに見つけました!」


砦の中は慌ただしかった。


伝令が走る。


騎士達が叫ぶ。


冒険者達が武器を取り。


機兵乗り達が整備を急ぐ。


数百年。


文献の中でしか語られなかった遺跡都市。


その入口が。


ついに発見された。



城壁前。


無数の兵士。


騎士。


冒険者。


機兵。


王国中から集まった猛者達が整列していた。


その最前列。


国王アレス六世が前へ出る。


「勇士達よ!」


その声はよく通った。


「余はこの国の王である!」


「そして!」


「お前達と共に戦う戦士でもある!」


歓声。


「おおおお!」


「数百年ぶりの国難!」


「久しくこの国には真の勇者はおらぬ!!」


「ならば!」


「数百年ぶりの英雄譚を作ればよい!」


「王国の誇りを見せてやれ!」


「おおおおお!」


砦を揺らす歓声。


その隣。


バルド辺境伯が前へ出た。


「野郎共!今回の戦だが!」


「死ぬな!」


「以上だ!」


「は?」


一瞬静まる。


「勝って!生きる!!」


「飲んで!女を口説く!!」


「それでいい!」


「死んだら全部おしまいだ!」


「だから!」


「意地でも生き残れ!」


「以上!」


「おおおおお!」


先ほど以上の歓声が上がった。


アレス六世。


「余の演説より人気ではないか」


「気のせいです」


執政官が目を逸らした。



一方。


騎士団区画。


「なるほど」


レンは並ぶ機兵を見ていた。


「前見たのと少し違うな」


「ん?」


レオンも並ぶ機兵を見る。


「今回はワーウルフだけじゃないんだな」


「ああ、戦力増強だ。」


レオンがニヤリと笑った。


「あれも名工の作品だ」


「?」


そこへ。


若い騎士が敬礼した。


「騎士団第四中隊所属!」


「ベルクです!」


「私が預かる愛機は!」


「ワーウルフの上位機種!」


「ライオット!」


「通称レオです!」


「フォレストシリーズ第一作目の名機!」


レン。


「……」


リア。


「……」


ノア。


『……』


「レンさん」


「うん」


「レオ君ですね」


「レオだな」


「怒られそうです」


「本人は喜びそうだな・・」


『センスがトトですね』


「そうだな」


「そうですね・・」


ベルクは気付かない。


「そして!」


「あちらの腕が大きい新型!」


「ゼロ式!」


「通称マル!」


「……」


「……」


「レオとマルか」


レンは頭を抱える。


「そのうち俺たちの名前も付けそうだな」


「早めに釘刺しとくか」


「賛成です」


リアも真剣に頷いた。



「ちなみに」


レンがレオンを見る。


「フォレストシリーズって今何作目なんだ?」


「四作目らしい」


「は?」


「製作中だ」


「やめろトト……」


レンが天を仰ぐ。


「何作る気なんだあいつ」


レオンは笑った。


「名前はともかく」


「あれ一機で従来機二、三機分の戦力だ」


「騎士団も随分助かっている」


「優秀だぞ」


「そうか」


レンは苦笑する。


「まぁ」


「元気でやってるなら何よりだ。」



その時。


号令が響く。


「第一陣!」


「出撃準備!」


「各部隊前へ!」


「おお!」


バルドが笑う。


「行ってくる!」


「バルド様!」


振り返る。


エレノアだった。


「必ず」


「ご無事で!」


「おう!」


「任せろ!」


「俺は強い!」


豪快に笑う。


その姿に。


エレノアも笑顔になった。


「はい!」


「信じています!」


レオンが小さく笑う。


(分かりやすいな)


そして。


バルドは指揮車の上からレンを見る。


「おう!」


「レン!」


「ん?」


「お前は後から来い!」


「ああ」


「好き勝手やれ!」


「そうする」


「ははは!」



古代遺跡都市。


荒野の果て。


断崖絶壁。


朽ちた石柱。


風化した壁。


わずかに残された遺跡の痕跡。


そして。


その地下深く。


今なお眠る。


盟約の扉。


数百年。


誰も辿り着けなかった場所。


王国。


新人連合国。


二つの文明。


二つの人類。


二つの正義。


その運命を分ける戦いが。


今、幕を開けようとしていた。



読んでいただきありがとうございます。

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