表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
59/69

第二章 エピローグ 春の終わり

ロボオタのおっさんが、ゲームによく似た異世界で好き勝手やる話です。

機兵、遺跡、秘密基地。

好きなものを全部詰め込みました。

 三日後。


森の前には馬車が止まっていた。


騎士団用の機兵移動が出来る大型の物だ。


レオ、ルウ、トト。


三人の卒業生達。


「それじゃあ行ってきます」


ルウが頭を下げる。


「また来ます」


その言葉にリアは少しだけ笑った。


レオも続く。


「お世話になりました。」


「ああ」


レンは短く答える。


「師匠!」


トトが勢いよく頭を下げた。


トトの中ではレンは師匠らしい。


「頑張ります!」


「ああ、がんばれ。」


短い返事。


トトは嬉しそうだった…それだけで十分だった。



馬車が遠ざかっていく。


その姿がだんだんとが小さくなっていく…


やがて見えなくなった。


静寂の中、風だけが森を吹き抜ける。


「行っちゃいましたね……」


リアが呟く。


「ああ。やっと巣立って行った。」


レンも頷いた。


気付けば。


森の家に残ったのは。


たった二人だった。


「お前もいつかこうやって巣立つ日が来るんだろうな。」


「わたしは…」


リアが俯いて言葉を選ぶ。


「私まで出て言ったら誰がレンさんの面倒をみるんですか」


(俺面倒みられてたんだ…)


「私はここにいます。」


そっぽを向いて家に向かって先に歩き出す。


何故か耳が赤いような気がする。



 翌日。


森の家は妙に静かだった。


食卓も、リビングも、畑も、庭も。


元に戻っただけなのに。


リアも少し元気がない。


朝食も普段より少ない。


いつもなら賑やかな食卓。


今は静かだった。


『リア様体調が優れませんか?』


ノアが首を傾げる。


「うーん……」


リアは少し考える。


「なんだか力が入らないです」


熱はない。


病気でもない。


だが。


どこか様子がおかしかった。


レンも少し気になったが、本人は平気だと言う。


「まぁ、無理はするなよ」


だから深くは聞かなかった。



 夜。


レンは自室のベッドへ寝転がる。


慣れとは恐ろしいもので静かすぎて落ち着かない…


ふと昨日の会話を思い出した。


レオンとミストが帰る前。


三人でリビングに集まっていた時の事。


話題は最近の情勢。


各地へ放っている斥候達の報告。


本来、あのレイドで居なくなるはずの聖女と


神殿の現在について。 


そして新たに判明した東方の情報だった。


「斥候より報告だ」


レオンが地図を指差す。


「王国のさらに東方にある国が確認された」


その瞬間。


レンの眉が僅かに動いた。


「まぁ、そうなるよな…」


「……大遺跡都市争奪戦か」


レオンが頷く。


「ああ」


「起こる可能性は高い」


ミストも紅茶を置いた。


「この世界のイベント発生を約五年分分析したんだけどね」


「周期的に見て、あと一年以内には起こってもおかしくないかな」


「まぁ、無くなるはずの神殿が逆に勢力を上げている時点で」


「すでに俺たちの知っている歴史ではないがな。」


レンはアリシアの姿を思い、無事を安堵した。


しかし

 

次に起こりうるイベントに対して


ため息を吐いた。


「面倒だな」


「あら?美味しいイベントだったけどねぇ」


ミストが笑う。


「限定素材」


「発掘品」


「レア装備」


「プレイヤー同士の大規模戦」


「私は後方で支援してたけど」


「俺は前線だったな」


二人が思い出を語る。


レンも思い出した。


確かに利益は大きい。


だが面倒も多かった。


「まぁ無理に参加しろとは言わん」


レオンが肩を竦める。


「頭の片隅にでも入れておけ」


「ああ。」


レンは頷いた。


「そういえば」


レンが思い出したように言う。


「バルドの奴、辺境伯になったんだったな」


「なったねぇ」


ミストが笑う。


「どう考えてもこのイベント見越してるでしょ」


「ああ」


レオンも頷く。


「要塞都市まで建設している」


「だから辺境伯か」


レンは納得した。


あの男らしい。


相変わらず準備だけは早い。



そこで回想は終わる。


レンは天井を見上げたまま目を閉じる。


東方。


未知の国。


そしていずれ起こるであろう大規模イベント。


今すぐ動く必要はない。


まだ時間はある。


だが。


世界は確実に知らない方向に動き始めていた。


静かな森の夜。


春の終わりを告げる風が窓を揺らす。


それは。


新しい物語の始まりを知らせる風でもあった。


 第二章 完


無事に2章まで完走できました。

ここまで読んでくれた方には感謝しかありません。

まだまだ、稚拙な文章と表現力ですが努力してまいります。


面白かったら評価、ブックマークで応援していただけると嬉しいです。


エネルギー補給おねがいします。

☆☆☆☆☆ヲ★★★★★ニシタラ満タン二ナリマス(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ