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第76話 優太_おすすめ居酒屋、教えて?

 千早と圭介と解散した後、電車の振動に揺られながら圭介にラインを送った。

「渋谷でお勧めの居酒屋あったら教えて欲しんだけど」

 柴犬が拝んでいるスタンプも一緒におくる。5分ほど経って返事がきた。

『もしかしてさっき話していた風俗の子?』

 豚が驚きの顔で振り返っているスタンプも送られてきた。その豚のスタンプが面白くて、電車の中でついにやけてしまう。俺は、イエスと看板を持った柴犬のスタンプで返事をした。

『何系のお店がいいかな?やっぱ夜景がきれいでおしゃれなお店がいいよね!?』

 お店のジャンルを特に考えていなかったので、どうしたもんかと考えていると圭介からさらにメッセージが来た。

『やっぱり女性とのみ行くならカップルシートがあるお店の方がいいかな!?』

 目をキラキラ輝かせている豚のスタンプが送られてくる。いやいや、そういう気遣いはむしろいらない。変に下心があると思われるのも心外だ。…いや、風俗嬢に下心を持つのは普通か。

「いや、席は普通の席で大丈夫 笑。ノンアルコールが充実してるとありがたいんだけど」

 おそらく生理中だとあまりお酒が飲めないのでは、と思いリクエストした。

『オッケー!ちょっと待ってて!』

 10分後、圭介からお店のURLが3通送られてきた。なんとご丁寧にお勧めのポイントと、行った時の感想まで添えてある。さすが、趣味が美味しいご飯を食べることなだけはある。

「ありがとう。助かるよ」

『全然いいよ!楽しんできてね』

 感謝の気持ちを表した柴犬スタンプを送ると、キメ顔をした豚が親指を立てているスタンプが送られてきた。

 圭介が送ってくれたお店のURLを開き、じっくりと読む。メニューやドリンクの種類、内装の写真、立地等。圭介がお勧めしてくれるだけあって、どれも口コミの評価が高い。

 カジュアルイタリアン、日本料理、肉バル、それぞれジャンルが違う候補の店のURLを行ったり来たりしながら、まずは日本料理を外した。美味しそうだけど、ちょっと渋いかもしれない。  

 それからカジュアルイタリアンと肉バルのURLを見比べて、カジュアルイタリアンのお店にすることにした。料理やドリンクの種類が豊富で、内装の写真を見たところ開放感があっておしゃれそうだ。

俺はそのカジュアルイタリアンのURLをコピーし、メールに張り付けて予約している風俗店に送信した。

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