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第16話 知夏_意外と厳しい独自のルール

 風俗店にも店舗ごとに独自のルールが存在するように、人妻専門渋谷店にも独自ルールが存在する。まず、デリヘル店だからと言って面接すれば全員採用というわけではない。驚いたことに身分証明書の確認はかなり厳しく行っている。

 風営法が改正されキャストを採用する場合は、生年月日と本籍地の確認が義務付けられている。つまりパスポートもしくは、3カ月以内に発行された本籍地入りの住民票を提示する必要があり、今の店ではこれに加えて写真付きの身分証明書の提示も求められる。

 これが提示できない場合は、どんなに容姿が優れていようが門前払いである。ちなみに法律が改正されたとき、在籍キャストに書類の提出を求めたものの、それに応じなかったキャストは強制的に退店させたため、一時的にキャストの人数は大幅に減ったそうだ。

 ここまで厳密にやっている店は初めてだったので、保険証や運転免許証をパッと見ただけで、本人確認証を終わらせてしまう店に比べたらよっぽど安心できる。

 多くの風俗店では面接当日に体験入店ができるが、今のお店は当日の体験入店をお断りしている。身分証明書の確認が取れても、採用されるだけの基準を満たしていなければ不採用だからだ。

 採用される基準とは、容姿、立ち振る舞い、マナーなど、お客様の元に派遣しても恥ずかしくない程度の品位を兼ね備えていることである。どんなに美しくても素行が悪ければ即アウト。派手すぎる髪型もネイルも、変えない限りは入店をさせない。

 面接に合格したら、その場でサイトにアップする用の写真を撮影し、体験入店は早くても2日後、集客を考慮したら1週間以上あけるのが望ましい。私が体験入店をした時は、面接から3日後だったが、事前予約で全て埋まっていたため、1日だけで10万以上稼げた。

 入店して1か月経つとプロのカメラマンに写真を撮ってもらう。撮影場所は六本木や日比谷、麻布などのおしゃれな街中で撮影をする。わざわざ外で撮影するのは街中にいる人妻を演出するためだ。

 服装に関しても店長からの指導が入る。膝より短いスカートは不可。胸元が大きく開いている、肩が出すぎている等、肌が露出しすぎている服も不可。高すぎるヒールの靴も不可。明るすぎる髪色も、華美なアクセサリーも不可。もちろん、喫煙も不可。程よく体のラインがでて清潔感があり、人妻らしい清楚な印象を与える服装でなければならない。


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