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第73話 四人の王子、愛の総力戦

いつも応援ありがとうございます!前回の番外編(後編)では作者が王子たちに捕まって大変な目に遭いましたが、今回からはきっちり本編に戻ります!第71話でリリィーナの『ビリーブフェアリー』によって完全復活した王子たち。タイトル通り、リリィーナへの愛を原動力にした4人の総力戦が今、開幕します!オフィとミディの息ぴったりな(?)コンビネーションと、番外編で作者を脅していたミキラの容赦ない本気魔法をどうぞご覧ください!

前回、リリィーナの規格外な聖魔法

『ビリーブフェアリー』によって、

大怪我を負っていた王子たちは完璧に

回復をしたところで終わりました。


「よっしゃ! これなら思う存分戦えるぜ! ミディ、さっきと同じ魔法でS級魔物を倒そうぜ! 二人ならぜってぇできる!」


(オフィカールの心の声:さっきの倍の力が出せそうだ。これもきっと、野生リリィーナのお陰だよな。……ありがとな!) 


オフィカールはギラギラとやる気に満ちた目をして、大剣を構え直し、いつでも戦える準備を整えていた。


「服も治ったし、これでみーーーんなを全滅させちゃうぞ! オフィ兄様も、

さっきより強烈な炎魔法をうっちゃってぇー!」


(ミディティの心の声:ふふ、なんだか治った服から、魔力がどんどん上がっていくのがわかる……! でも、これを全部の魔力に使っちゃったら、当分は動けなくなっちゃいそうだなぁ)


 ミディティはリリィーナちゃんに回復してもらったお陰で、破れていたお気に入りの服も綺麗に治ってかなり上機嫌だった。


「行くぞ! 全力で魔力を込めろー!

リリィーナにいいところ見せて、ご褒美もらおうぜ、ミディ!」 


なんとオフィカールは、この戦いが終わった後にリリィーナから直々にご褒美をもらうつもりでいたのであった。


「あっ、ずーるい、オフィ兄様! 僕だって頑張ったらご褒美もらいたい!」


 まさかの、戦場でのご褒美争奪喧嘩。 お互いにリリィーナへの執着を剥き出しにしてギャーギャーと言い合っている。 


──しかし、彼らの真の恐ろしさはここからだった。 口元では子供のように激しい喧嘩を繰り広げているというのに、二人の足並みと呼吸は寸分の狂いもなく完全にシンクロしていたのだ。


「「はあああああッ!!」」


 二人が同時に魔法を唱えると、オフィカールの放ったさっきの倍以上の猛烈な炎魔法が、ミディティの超スピードの攪乱魔法と混ざり合い、巨大な炎の涡となってS級魔物へ真っ直ぐに突き刺さった。


「グ、グオォォォッッ!?」 一分の隙もない完璧な連携攻撃をモロに喰らい、巨躯を誇るS級魔物が悲鳴を上げて大きくよろめく。


(リリィーナの心の声:待って待って! 動きのシンクロ率は100%でめちゃくちゃ格好いいのに、聞こえてくる心の声が『リリィーナちゃんに頭撫でてもらうんだ!』

『俺は絶対ハグしてもらうからな!』

ってご褒美の妄想ばっかりじゃん!

集中してーーーーッ!!)


 そんなこんなで、私の心の中でのツッコミが完全に止まらない中。 もう一人の王子、ミキラといえば──。


「ふむ、今まで鎖ばかりで、他の魔法を見せていなかったのでね。……今回は

どんな魔法を使いましょうかね。よし、これにしましょうか」


 ミキラカーデは、リリィーナの回復魔法によって魔力も完璧に準備&回復していた。 

いつもは敵を捕縛する鎖魔法ばかりを使っていた彼だが、実は光魔法が得意分野なのだ。彼はスッと綺麗な指先を突き出す。

「光魔法──『フォトン・エッジ』」


(ミキラカーデの心の声:私は光魔法が得意なんですけど……。作者さん、

さっきの番外編で『覚醒』をお願いしたはずですが、本編に戻ったら全くの無反応ですか? ……後でたっぷりとお仕置きをしましょうかね) 


ミキラの指先から放たれた無数の光の刃は、空気を引き裂く鋭い音を立てながら、まるで意思を持っているかのように一筋の輝く線となって一直線に突き進む。 


そんな恐ろしすぎる心の声を響かせながらも、ミキラは手元の光の刃を容赦なく放ち、余裕の表情でS級魔物の

「とある急所」を寸分の狂いもなく正確に撃ち抜いていた。 


──あ、ちなみに。 実はこの恐ろしいS級魔物の急所って、男性の、その、

一番大事なところだったりするん

です……。 


そこを光の刃でピンポイントでブチ抜かれた化け物は、これまでにない悲鳴を上げて悶絶している。


(リリィーナの心の声:待ってミキラ! 魔法はめちゃくちゃ容赦なくてカッコいいし敵の急所(物理)は最悪だけど、

作者さんにお仕置きしようとしないでぇ! せっかく今カッコいい出番を貰ってるんだからぁ……! き、きっとまた物語のどこかで、作者さんもちゃんとミキラを覚醒させてくれるって! ねっ? 作者

さん!?) 


リリィーナは心の中で全力のツッコミを入れながら、次元の壁を越えて、作者さんをじーっと不安そうに見つめるような熱い視線を送っているのでした。

第73話をお読みいただき、ありがとうございました!戦いの最中なのにご褒美のキスを巡って喧嘩を始めるオフィとミディ、相変わらずリリィーナへの執着が凄まじいですね(笑)口では喧嘩しつつも魔法のシンクロ率が100%なのは流石の王子たちです。そしてミキラ……! 鎖魔法を封印して放った得意の光魔法『フォトン・エッジ』、めちゃくちゃカッコいいのに狙った急所がまさかの場所でリリィーナのツッコミが冴え渡ってしまいました。作中からじーっと視線を送ってくるリリィーナのためにも、作者、ミキラの覚醒回もいつか必ず書くことをここに誓います……!魔物の大事なところ(急所)をブチ抜いて大チャンスとなった今、まだ動いていない「あの男」がいよいよ次回、動きます。「王子たちの共闘が最高!」「カルトのトドメが早く見たい!」と思ってくださった方は、ぜひページ下部にある【☆☆☆☆☆】の評価やブックマークで応援していただけると、次回74話の執筆スピードが限界突破します!次回、第74話。ついにS級魔物との戦いに完全決着の時が訪れます。カルトナージュの圧倒的なトドメをお見逃しなく!

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