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第71話 意識戻ったカルトの宣戦布告

いつも『二重人格(お上品&最強魔法)な私も野生な私も四人の王子から溺愛中!』をお読みいただきありがとうございます!前回の第70話では、まさかの決死のキスでカルトナージュを止めたリリィーナ。今回はいよいよ、正気を取り戻したカルトナージュの宣戦布告から始まります!そして、ボロボロになった王子たちを救うため、リリィーナのあの魔法がついに発動……!?王子たちの個性豊かな心の声にもぜひご注目ください!

 ──続きは後でね? 


前回の戦闘の直後、私の耳元でそう甘く囁いたカルトナージュ。 その暖かい瞳は、いつもの穏やかで、そして圧倒的に強いカルトナージュそのものに戻っていた。 


彼はいよいよ正面のS級魔物へと向き直り、いざ戦闘開始だとばかりに魔力を膨らませる。


「ねぇ、さっきは悲劇的な戦い方になっちゃったけど、今度こそ僕らしく戦よ。リリィーナ、ミキラたちを回復させて

あげて。僕はもう大丈夫だから──」


(カルトナージュの心の声:リリィーナに初めて助けられちゃったな。僕らしくないけど、これも僕の性格だって認めないとね。……さぁ、ここから始めようじゃないか)


「ふふ、カルトナージュに戻りましたわね。大丈夫ですわよ、治療魔法は私の得意分野ですの」 


私はほっと胸を撫で下ろし、ふわりとお上品に微笑んだ。 ボロボロになっていた王子たちを救うため、私はそっと胸の前で両手を合わせる。


「──聖なる星々よ、今我に力を貸したまえ。臨め、

『ビリーブフェアリー』!」 


私が魔法を発動させた瞬間、グラウンド全体が優しく温かい光に包まれた。 

その光の波により、大怪我をしていたカルトナージュも、怒りで目を充血させていたミキラも、オフィもミディも、

みんな一瞬の間に怪我が治っていった。


 カルトナージュは目をぱちぱちさせながら、自らの傷口や、先ほど魔物から喰らった衝撃によるきつい痛みが綺麗に消えていることに、ちょっとびっくりしていた。


「ふふっ、はは。やっぱり僕の愛しいリリィーナはすごいなぁ。魔力も回復させてもらえたし、これなら全力でS級魔物と戦えるね」


(カルトナージュの心の声:はぁ……早く戦いを終わらせて、愛しいリリィーナにご褒美をあげなくちゃな。またリリィーナからキスをしてもらえたら、今度はもっとすごいのでお返ししなきゃね)


「わぁ! 怪我してたのにあっという間に治っちゃってる! リリィーナちゃんすごいっ!」


(ミディティの心の声:リリィーナちゃん、杖も使わずに無詠唱で魔法を使っちゃうなんて凄すぎるし、本人はキョトンとしてるじゃん!) 


ミディティは、大怪我だけでなく破れていたはずの服まで元通りに治っていたことに大興奮。嬉しそうにその場でくるくる回ると、彼の衣装のヒラヒラが目立って綺麗に舞った。


そのあまりに軽やかな身のこなしは、

彼の中に眠る底知れない野生の身体能力を予感させるものだった。


「おっ、おお! 軽傷だった傷も綺麗に治ってやがる。野生リリィーナはやっぱりすげぇや!」


(オフィカールの心の声:傷口もそうだけど、消費してた魔力まで全開ぐらいに回復してやがる。これならバンバン魔物を倒せそうだぜ!) 


オフィカールは獰猛な笑みを浮かべ、

愛用の大剣の柄をギリリと力強く握り直す。みなぎる魔力によって全身から黄金の闘気が立ち上り、いつでも突撃できる戦闘態勢を整えていた。


「……魔力も尽きかけ、目を開くのも大変だったのですが。一気に消費していた魔力が、全力を超えるぐらい溢れているのです。リリィーナさんには、何かお礼をしないといけませんね」 


酷使していた目をそっとしばたたかせながら、ミキラがいつもの冷静な、けれどどこか熱を帯びたトーンで呟いた。


(ミキラの心の声:治癒魔法だけで、ここまで完全に治るなんて……。覚醒した彼女はやっぱりすごいですねぇ。……

早く私も覚醒して、もっと強くなりたいです) 


これで、みんな準備満タンだ。 

立ちはだかる凶悪な魔物たちを、一匹残らず全滅させる準備は完全に整っている。


「行くぞ、テメェら!」


「うん! 派手にいっちゃおう!」


「僕たちの邪魔をするゴミは、綺麗にお掃除しないとね」


「リリィーナちゃんのために、最高の勝利を捧げましょう」


 王子たちは互いに足を揃えて、力強く一歩を踏み出す。 愛しい私を守るため、最強の四人が揃って、

いざ戦いへと出陣する──。

(次回、番外編の続きを行います。どうぞお楽しみに!)

第71話をお読みいただき、ありがとうございました!リリィーナの『ビリーブフェアリー』、服まで綺麗に治っちゃう上に魔力まで全回復させるなんて、本当にとんでもない規格外っぷりですね(笑)杖も使わない無詠唱魔法にキョトンとしているリリィーナと、大興奮でくるくる回るミミヒラ衣装のミディティのギャップが書いていてとても楽しかったです。魔力全開で黄金の闘気をまとったオフィや、さらに強くなりたいと静かに闘志を燃やすミキラも加わり、最強の4人がついに足並みを揃えて出陣しました!73話の完全撃破に向けて、ここから王子たちの総力戦が始まります。「リリィーナのチート魔法が最高!」「4人の出陣にワクワクした!」と思ってくださった方は、ぜひ作品の下にある【☆☆☆☆☆】の評価やブックマークで応援していただけると、毎日の執筆の大きな励みになります!次回は本編を一度お休みして、皆様お待ちかねの『番外編の続き』をお届けします。どうぞお楽しみに!

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