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第7話入学式無事終わったかな

ご覧いただきありがとうございます!第6話で圧倒的なチート魔力を目覚めさせ、全員を強制睡眠(?)させてしまった主人公。第7話は、何とか無事に入学式が閉会した後の、体育館での大混乱(裏側)のお話です。ついに四人の王子のうち、あの「可愛い少年王子」も参戦!見た目は天使、中身は……?な彼らとの、噛み合わないハラハラな掛け合いをお楽しみください!


――こうして、なんとか無事に入学式は終わった……と思う。 体育館を満た

していたあの甘い香りはすっかり消え

去り、何事もなかったかのように閉会を迎えたのだ。 私はといえば、さっき

起きた怒涛の出来事にわけが分からなくなっていたけれど、ようやく頭が落ち

着いてきて、内容の整理を始めていた。(えーと? 王子たちが放ったフェロ

モン(?)っていうので周りの女子生徒が全員メロメロになって……なぜか私

だけが元気だったんだよね) 

そこまでは覚えている。

(だけど、あの俺様王子がさらに全力のフェロモンを出してきた後……私はどうしちゃったのかな? 

気づいたらみんな寝てたし……)

「うーん……?」

 私はその場に立ち尽くし、ぽん、と小首を傾げながら必死に記憶を掘り起こ

そうとしていた。 一方、その頃。 私のすぐ近くで呆然と立ち尽くしていた四人の王子たちは、一斉に

動き始めていた。

「おい、しっかりしろ! 起きろ!」 まずは、床にバタバタと倒れて眠っている女子生徒たちを起こそうとしたのだ。 しかし――。

「クソッ、なんだこれ!? なぜか俺様の『覚醒魔法(目覚ましの術)』が全く効かねえぞ……っ!?」

「僕の解除魔術も拒絶されたよ……。

はは、嘘だろ? どれだけ強固な睡眠

結界なんだい、これ」 

王子たちが焦ってどれだけ上級の回復魔法を唱えても、生徒たちはすやすやと気持ちよさそうに眠ったまま。 そう、

彼女たちの眠りを誘っているのは、

さっき私が放った【超圧縮魔力の飴玉】による、神の領域の浄化魔法。 並の

人間が解けるはずもない絶対不可侵の

睡眠魔法なのだが、当の張本人である

私は、そんなこと一ミリも気づかずに

「おかしいなぁ?」とまだ頭を捻って

いるのであった。

「お、おい! これ、お前がやったん

だろ! 何とかしろよ!」 焦れ狂ったオレ様王子が、私の肩をガシッと力任せに掴んできた。 同時に、彼の驚愕に

満ちた本音が頭の中に直接ドカンと響き渡る。(あの強力な睡眠魔法なんか見たことも聞いたこともねえぞ……っ! お前がやったんだから、お前なら解ける

はずだろッ!?)

「……ひぃっ!? わ、私、何か悪い

ことしちゃったんですか!?」

 至近距離での凄まじい剣幕に、私は

涙目で引きつった悲鳴を上げた。 私の頭の中は、恐怖ともはや完全なる

大パニックで破裂寸前だ。

(睡眠魔法なんか使ったことないよぉ! っていうか、さっきの香水フェロモンを最後まで耐えきったら、ご褒美が

貰えるんじゃなかったの!? お怒りの鉄拳が飛んでくるなんて怖すぎる

よぉぉーー!) 

あまりの恐怖に足はガクガクと震え、

小動物のように身体をプルプルと

震わせる私。 するとその時、恐怖で

涙目になっている私の視界の端から――一人の可愛らしい、子供のような見た目のイケメン王子様がひょっこりと顔を

出した。

「もー、お兄ちゃん、彼女が可哀想

じゃん〜? もっと優しく言ってあげないと、おびえちゃって『答え』を教えてくれないじゃん?」

「だ、誰がお前のお兄ちゃんだよ!

 お兄ちゃんじゃねぇよ、

うるせぇよ!」 

オレ様王子が顔を真っ赤にして弟王子を怒鳴りつける。 けれど、彼の本音は

完全に弟の『人たらし能力』を頼りに

しているようだった。

(チッ……お前なら、こいつから

上手いこと答えを

引き出せるってんのかよ……!)

「ねぇねぇ、そこの彼女♩」

 お兄ちゃんを軽く避けて、少年

王子が、トコトコと私に近づき、

上目遣いで服の袖をきゅっと

掴んできた。

「君、さっきの睡眠魔法の解き方、

知らない? 君がやったんだから、

知ってるよね?」 首を傾げて、キラ

キラとした瞳で私を見つめてくる少年

王子。 そのあざといまでの可愛らしさに、私は恐怖を忘れて一瞬だけ胸が

『きゅん』としてしまった。

 ――だが、次の瞬間。 彼の可愛い

笑顔の裏から、脳が凍りつくような冷徹な『本音』が流れ込んでくる。

(こんなに可愛くおねだりしてるんだから、きっと答えが返ってくるはずだよね? もし、これで答えられなかったら……その時は、どうなっちゃうか

覚えててね?)

「(ひぃぃぃ! この子、見た目は天使なのに頭の中が一番脅迫染みてて

怖いよぉぉーーーっ!!)」

 私は涙目でガタガタと震えながら、必死に両手を振った。「え、えと……!? す、睡眠魔法の解き方ですか……っ? わ、私……魔法なんて本当に

使えないです……っ!」

 引きつった声を絞り出しながら、私は心の中で大号泣の絶叫を上げる。

(だって私、魔法のこと一切知らないんだよ!? 本当の本当に平凡な一般人なんだってば! それなのに解き方教えてって言われても、わかんないもーーーんだっ!!) 必死に無実(?)

を訴える私。 しかし、そんな私の全力の否定(真真)すら、王子たちには

『余裕でシラを切る不敵な態度』にしか見えないようで――。 四人の王子たちに退路を完全に断たれた、私の波乱の学園生活。 一体、これからどうなっちゃうの――!? 気になる続きは、第8話へ!

第7話までお読みいただき、本当にありがとうございました!主人公の放った最強の絶対睡眠魔法のせいで、目覚まし魔法が効かずに焦りまくる王子たち……(笑)。

そして、優しく助け舟を出してくれたかと思いきや、

頭の中(本音)が一番肉食でヤバかった腹黒ショタ王子まで現れて、主人公のパニックは限界寸前です!

「知らないもーーんだっ!」と全力で内なる絶叫を上げる主人公ですが、王子たちからのロックオンはさらに強まっていくことに……。次回、第8話では、眠ってる彼女たちが眠りから覚める!!果たしてどういう風に眠りから覚めたのか、気になる人は第8話まで起こし下さい!

「腹黒ショタ王子が最高に可愛くて怖かった!」「早く続きの第8話が読みたい!」と思ってくださった方は、ぜひページ下部の【ブックマーク登録】や、評価の【☆☆☆☆☆】を★★★★★にして応援していただけるとめちゃくちゃ嬉しいです!

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