第67話:炎と雷の狂宴!交わる二つの最高火力
いつもお読みいただき、本当にありがとうございます!評価やブックマーク、感想など、いつも執筆の大きな励みになっています!前回のラスト、オフィカール王子に神聖な光が溢れ出し、内なる存在「アモン」の名前を呼んだところで終わりました。第67話は、ついにそのアモンとの契約、そしてオフィカール王子とミディティ王子による「初めての共闘」が炸裂します!二人の熱い合体魔法と、オフィカール王子の最高にカッコいい覚醒姿をぜひお楽しみください!
不敵に笑うオフィカールの前に、圧倒的な強者の気配が漂う。 その気配は、
オフィカールは俺にふさわしい――
いや、そう「呼んで欲しい」と語りかけているように聞こえた。
オフィカールは、すでに心の中で答えを出していた。
「炎の精霊アモン! 見てないで出てきてくれねぇか? 俺は今すぐでも、元のところへ戻って戦いてぇんだ!」
早く出てこいと急かすオフィカールだったが、アモンはなかなか姿を現さない。 なにか必要な呼び出し方があるのかもしれない。
ただ、姿は見えずとも、その低い声だけが空間に響き渡った。
『お前は、その力を手にして何を望む……? 我は上級精霊アモン。力を手にしてドヤ顔で威張りたいのか? それとも、ただ誰かを助けるためか? 貴様は何を望む――』
アモンの低い声は、まるでオフィカールの本質を激しく試しているかのよう
だった。 その問いかけに対し、オフィカールは真っ直ぐに己の本音をぶつける。
「俺は、皆への自慢とか、ただ助けたいとか、そんな綺麗事が言いてぇんじゃねぇ! 強くなりたいんだ! 人が苦しむ中、みじめな気持ちで戦場に立ちたくねぇ! だけど、守られるより自分の力で立ち向かい、皆で協力して戦いたい! そうして、皆で幸せな暮らしがしたいんだよ!!」
オフィカールの熱く真っ直ぐな言葉。 その綺麗事なしの本音が、アモンの胸の奥深くに鋭く突き刺さった。
『ふっ……はははは! それでこそオフィカールだな。認めよう、我が新しい主よ。貴様とその仲間のために、全力で力を貸そう!』
空間が激しく爆ぜ、ついにアモンが姿を現した。 その正体は、身体中から凄まじい熱を放つ、神々しくも荒々しい
「赤い龍」だった。 龍のアモンは、
オフィカールと真の契約を交わし始める。
『汝、我が名は龍のアモン。オフィカールと契約を交わし、そのために力を貸そう』
「おう! オフィカールはアモンと契約を交わし、死ぬまで相棒としてこの身を
捧げ、燃え尽きるまで戦おうぜ!」
龍の巨大な手と、オフィカールの拳がガツンと力強くぶつかり合う。 その瞬間、世界は目の眩むような紅い光に包まれ――オフィカールの意識は、一気に現実へと引き戻された。
「 ――えっ!?」 現実のグラウンドへと戻ったオフィカール。 全身を包んでいた激しい光が収まった瞬間、その姿を見たミディティは、あまりの変貌ぶりに驚きを隠せず、大きな目を見開いた。
「オフィ兄様、その姿……髪色が、まるで燃え上がるような真っ赤な髪になってるじゃないの!?」
それだけではない。
「しかも何それ、後ろの方からしっぽが生えてるよ!? ……でも、ついに覚醒したんだね!」
ミディティは羨ましそうにオフィカールを見つめた。 溢れ出す魔力が格段に跳ね上がっていることは、言葉にされずとも肌で理解できる。
ミディティ自身も「早く覚醒したい」とうずうずしていたが、どうやら自分の番はまだ少し先のようだった。
「へへっ、これが今の俺の力だ! 身体中から力が溢れかえってやがるぜ! これなら、あの鬱陶しい魔物どもを一瞬でブッ倒せそうだ!」
オフィカールは拳を突き出し、不敵に
笑う。
「ミディ、やろうぜ! 今の俺は無敵だ。二人で力を合わせれば、絶対に勝てる!」
「わ、分かった! 失敗しちゃうかもだけど……今の僕たちなら、最強だよねっ!」
ミディティも覚悟を決め、愛らしい眉をキリッと引き締めて魔力を練り上げる。
「雷魔法――『ジャッジメントボルト』!!」
「行くぜ! 精霊魔法アモン――炎魔法
『ボルテックバースト』!!」
二人が放った最高峰の魔法が、戦場の中央で激しく重なり合う。 それはまるで、荒れ狂う炎と雷が巨大な渦を巻くような、天変地異の光景だった。
バリバリと空間を切り裂く青白い雷撃と、すべてを焼き尽くす紅蓮の業火。 交わる二つの最高火力がグラウンドを席巻し、次々と魔物の群れを倒していく。
敵の半分以上が、またたく間に塵へと変わっていった。 それはまるで、
ライバルであり兄弟である二人が初めて心から手を取り合い、熱い友情が生まれた瞬間を祝福するような、圧倒的な奇跡の光だった。
「よっしゃあ! やったなミディ!」
「うん、オフィ兄様すごいっ!」
最高の笑みでパチンとハイタッチを交わす二人。 しかし――グラウンドの
反対側からは、未だに激しい爆音と金属音が響き渡っていた。
「くっ……、この、しぶとい雑魚どもが……!」
「はぁ、はぁ……っ、魔法が、通じない……!?」
そこでは、魔物の特殊な能力によって属性の相性が最悪な戦いを強いられ、
大苦戦をしながら奮闘する、
カルトナージュとミキラの姿が
あり……!?
(次回、カルトナージュとミキラが絶体絶命!? 魔法が効かない絶望の魔物を前に、二人の執着が暴走する!)
第67話をお読みいただき、ありがとうございました!オフィカール王子の真っ直ぐな本音がアモンを動かし、まさかの「赤い龍の力」を宿した姿(赤髪+しっぽ!)へと覚醒しました!野生児らしさ全開のビジュアル、気に入っていただけたら嬉しいです。そして、普段はライバル同士のオフィカールとミディティが初めて手を取り合った合体魔法、熱い展開になりました!……しかし、二人がハイタッチで喜ぶ裏で、残る二人の王子、カルトナージュとミキラが何やら大苦戦しているようで……!?次回、第68話は「残された二人の執着と奮闘」を描く予定です。少しでも「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださった方は、ページ下部からの【★評価】や【ブックマーク】で応援していただけると、執筆のパワーになります!それでは、次回の更新もお楽しみに!




