表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

68/81

第67話:炎と雷の狂宴!交わる二つの最高火力

いつもお読みいただき、本当にありがとうございます!評価やブックマーク、感想など、いつも執筆の大きな励みになっています!前回のラスト、オフィカール王子に神聖な光が溢れ出し、内なる存在「アモン」の名前を呼んだところで終わりました。第67話は、ついにそのアモンとの契約、そしてオフィカール王子とミディティ王子による「初めての共闘」が炸裂します!二人の熱い合体魔法と、オフィカール王子の最高にカッコいい覚醒姿をぜひお楽しみください!

不敵に笑うオフィカールの前に、圧倒的な強者の気配が漂う。 その気配は、

オフィカールは俺にふさわしい――

いや、そう「呼んで欲しい」と語りかけているように聞こえた。


 オフィカールは、すでに心の中で答えを出していた。


「炎の精霊アモン! 見てないで出てきてくれねぇか? 俺は今すぐでも、元のところへ戻って戦いてぇんだ!」


 早く出てこいと急かすオフィカールだったが、アモンはなかなか姿を現さない。 なにか必要な呼び出し方があるのかもしれない。 


ただ、姿は見えずとも、その低い声だけが空間に響き渡った。


『お前は、その力を手にして何を望む……? 我は上級精霊アモン。力を手にしてドヤ顔で威張りたいのか? それとも、ただ誰かを助けるためか? 貴様は何を望む――』 


アモンの低い声は、まるでオフィカールの本質を激しく試しているかのよう

だった。 その問いかけに対し、オフィカールは真っ直ぐに己の本音をぶつける。


「俺は、皆への自慢とか、ただ助けたいとか、そんな綺麗事が言いてぇんじゃねぇ! 強くなりたいんだ! 人が苦しむ中、みじめな気持ちで戦場に立ちたくねぇ! だけど、守られるより自分の力で立ち向かい、皆で協力して戦いたい! そうして、皆で幸せな暮らしがしたいんだよ!!」 


オフィカールの熱く真っ直ぐな言葉。 その綺麗事なしの本音が、アモンの胸の奥深くに鋭く突き刺さった。


『ふっ……はははは! それでこそオフィカールだな。認めよう、我が新しい主よ。貴様とその仲間のために、全力で力を貸そう!』 


空間が激しく爆ぜ、ついにアモンが姿を現した。 その正体は、身体中から凄まじい熱を放つ、神々しくも荒々しい

「赤い龍」だった。 龍のアモンは、

オフィカールと真の契約を交わし始める。


『汝、我が名は龍のアモン。オフィカールと契約を交わし、そのために力を貸そう』


「おう! オフィカールはアモンと契約を交わし、死ぬまで相棒としてこの身を

捧げ、燃え尽きるまで戦おうぜ!」


 龍の巨大な手と、オフィカールの拳がガツンと力強くぶつかり合う。 その瞬間、世界は目の眩むような紅い光に包まれ――オフィカールの意識は、一気に現実へと引き戻された。    


 「 ――えっ!?」 現実のグラウンドへと戻ったオフィカール。 全身を包んでいた激しい光が収まった瞬間、その姿を見たミディティは、あまりの変貌ぶりに驚きを隠せず、大きな目を見開いた。


「オフィ兄様、その姿……髪色が、まるで燃え上がるような真っ赤な髪になってるじゃないの!?」 


それだけではない。


「しかも何それ、後ろの方からしっぽが生えてるよ!? ……でも、ついに覚醒したんだね!」 


ミディティは羨ましそうにオフィカールを見つめた。 溢れ出す魔力が格段に跳ね上がっていることは、言葉にされずとも肌で理解できる。 


ミディティ自身も「早く覚醒したい」とうずうずしていたが、どうやら自分の番はまだ少し先のようだった。


「へへっ、これが今の俺の力だ! 身体中から力が溢れかえってやがるぜ! これなら、あの鬱陶しい魔物どもを一瞬でブッ倒せそうだ!」 


オフィカールは拳を突き出し、不敵に

笑う。


「ミディ、やろうぜ! 今の俺は無敵だ。二人で力を合わせれば、絶対に勝てる!」


「わ、分かった! 失敗しちゃうかもだけど……今の僕たちなら、最強だよねっ!」 


ミディティも覚悟を決め、愛らしい眉をキリッと引き締めて魔力を練り上げる。


「雷魔法――『ジャッジメントボルト』!!」


「行くぜ! 精霊魔法アモン――炎魔法

『ボルテックバースト』!!」


 二人が放った最高峰の魔法が、戦場の中央で激しく重なり合う。 それはまるで、荒れ狂う炎と雷が巨大な渦を巻くような、天変地異の光景だった。 


バリバリと空間を切り裂く青白い雷撃と、すべてを焼き尽くす紅蓮の業火。 交わる二つの最高火力がグラウンドを席巻し、次々と魔物の群れを倒していく。


 敵の半分以上が、またたく間に塵へと変わっていった。 それはまるで、

ライバルであり兄弟である二人が初めて心から手を取り合い、熱い友情が生まれた瞬間を祝福するような、圧倒的な奇跡の光だった。


「よっしゃあ! やったなミディ!」


「うん、オフィ兄様すごいっ!」


 最高の笑みでパチンとハイタッチを交わす二人。 しかし――グラウンドの

反対側からは、未だに激しい爆音と金属音が響き渡っていた。


「くっ……、この、しぶとい雑魚どもが……!」


「はぁ、はぁ……っ、魔法が、通じない……!?」 


そこでは、魔物の特殊な能力によって属性の相性が最悪な戦いを強いられ、

大苦戦をしながら奮闘する、

カルトナージュとミキラの姿が

あり……!?


(次回、カルトナージュとミキラが絶体絶命!? 魔法が効かない絶望の魔物を前に、二人の執着が暴走する!)

第67話をお読みいただき、ありがとうございました!オフィカール王子の真っ直ぐな本音がアモンを動かし、まさかの「赤い龍の力」を宿した姿(赤髪+しっぽ!)へと覚醒しました!野生児らしさ全開のビジュアル、気に入っていただけたら嬉しいです。そして、普段はライバル同士のオフィカールとミディティが初めて手を取り合った合体魔法、熱い展開になりました!……しかし、二人がハイタッチで喜ぶ裏で、残る二人の王子、カルトナージュとミキラが何やら大苦戦しているようで……!?次回、第68話は「残された二人の執着と奮闘」を描く予定です。少しでも「面白い!」「続きが気になる!」と思ってくださった方は、ページ下部からの【★評価】や【ブックマーク】で応援していただけると、執筆のパワーになります!それでは、次回の更新もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ