表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

67/80

第66話:リライアンス・サンダー

いつも温かい応援、本当にありがとうございます!今回は第66話、「リライアンス・サンダー」をお届けします。次々と湧き出す魔物の大群を前に、オフィカール王子がミディティ王子へまさかの「合体魔法」を提案!戸惑うミディティですが、オフィカールの強い決意に呼応するように、あのリリィーナちゃんが覚醒した時と同じ神聖な光が戦場を包み込みます。光の中でオフィカール王子が迷い込んだ、不思議な精神世界とは……!?王子の新たな覚醒の瞬間を、どうぞ見届けてください!

オフィカールの魔法を合体させることは

2人はしたこともない、初めて行うことに何とかミディティを納得させようと頑張っていたオフィカールだった。


「ミディ、お前と俺で、一緒に魔法を掛け合わせて使ったらさ……。この次から次へと湧いてくる鬱陶しい雑魚どもを、一網打尽に全滅させられるんじゃねぇかと思ってよぉ!」 


オフィカール王子の予想外の提案に、

ミディティ王子は驚いたようにその大きな目を見開いた。 しかし、迫り来る魔物のうめき声を聞きながら、すぐにその愛らしい眉をハの字に下げて、不安そうに首を振る。


「で、でも僕たち、そんな巨大な合体魔法なんて使ったことないし、本当にできるのかな……?」 


これまで個人で魔法を極めてきたミディティにとって、他人の魔力と自分の雷を完全に同調させるなど未知の領域だ。


もし魔力のバランスが崩れて暴走すれば、2人とも無事では済まないかもしれない。


「そんなこと、百も承知だよ! 俺だってミディとお前なんかと、合わせ技なんてやったことねぇよ……!」


 オフィカールはガシッと己の拳を強く握り締め、真っ直ぐにミディティを睨みつけた。その鋭い瞳には、一歩も引かない強固な意志が宿っている。


「だけど、これしか方法がねぇんだよ! 倒しても増えるなら、増える以上の大火力で消し飛ばすだけだ。俺たちの全力を合わせりゃ、絶対に道は開ける。――俺を信じろ、ミディ!!」


 オフィカールがその胸に秘めた熱い熱意を爆発させ、力強く意気込んだ、まさにその瞬間だった。


――ゴォォォォォン……ッ!!!


「うおっ!? な、なんだこれ……っ!?」 


突然、オフィカールの身体中から、凄まじい密度の神聖な『光』が溢れ出した。 それは彼の内なる魔力が、上限を超えて一気にオーバーフローしていくかのような、激しくも温かい超常現象だった。


「これって――!! リリィーナちゃんが覚醒したときと、全く一緒の光り方してるぅぅぅ! 眩しっ!?」 


あまりの眩しさに、ミディティは思わずフリフリの袖で顔を覆った。 

かつて愛しいリリィーナが秘められた真の力を解放した、あの神々しくも圧倒的な愛の奇跡の輝き。それが今、オフィカールの肉体を依り代にして激しく燃え上がっているのだ。


「ギ、ギギッ……!?」


「ギャァァッ!?」


 あまりにも強烈すぎる聖なる光の波動を浴びて、周囲を取り囲んでいた魔物たちも一斉に顔を背け、苦しそうにその目を眩ませて、その場に釘付けになって

いた。


  眩い光に視界が染まり、次にオフィカール王子が目を開けたとき、彼は学園のグラウンドではない「奇妙な場所」に立っていた。


「なんだァ、ここ……? 学園じゃねぇな」 


そこは、まるで次元の境界線――空間の狭間のような場所だった。 足元には底知れない無限の暗闇が広がり、見上げる頭上には、息をのむほど美しい満天の星空が広がっている。


時折、激しく燃え盛る炎のような紅い星々が、光輝く流れ星となって暗黒の空間をいくつも駆け抜けていった。


 まるで宇宙の始まりを目撃しているかのような、荘厳で、圧倒的なスケールの世界がそこには広がっていた。


「――変だな。これだけ不気味な場所なのに、嫌な感じはしねぇ。……まるで、誰かに呼ばれてるような、そんな懐かしい気配がするぜ」 オフィカールは首を傾げながら、ゆっくりとその幻想的な空間を歩き回る。


コツ、コツと足音が響くたび、星々の輝きが揺らめき、彼の周囲の空間に、

水面に映る波紋のように『映像』が浮かび上がり始めた。


 それは、オフィカールがこれまでの人生を振り返るかのような、愛おしい記憶 の断片だった。


「ふっ……。よく小さい頃、やんちゃすぎて色んな場所で転びまくってたのを思い出すぜ」 


映像の中の幼いオフィカールは、泥だらけになりながら無邪気に笑っている。 いつも力任せに暴走しては周囲をハラハラさせていた、野生児な彼の幼少期。


「そういや……みんなと遊んでる時、俺が暴走したときは、いつもみんなが必死になって俺を守ってくれたよな」 


不器用で、まっすぐで、危なっかしい自分を、いつだって見捨てずに支えてくれた大切な仲間たち。貴族としての

強い絆。 いつまでも守られるだけの

頼りないガキのままで、終わるわけにはいかねぇんだ。 


オフィカールは自らの大きな拳を強く、強く握り締め、胸の奥から湧き上がる熱い感情を爆発させた。


「でも、次は――俺がみんなを守る番んだよぉ!!」 


オフィカールがそう咆哮した瞬間、空間の星々が激しく共鳴し、彼の背後の闇が生き物のようにウネリを上げた。 


この世の誰よりも圧倒的な、絶対的な強者の気配が、そこに現れる。 

オフィカールは振り返ることもなく、

ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。


「――そこにいるんだろ、アモン!」


(次回、ついにアモンの力が覚醒!?

最強合体技が魔物を滅ぼす!)

第66話をお読みいただきありがとうございました!オフィカール王子の「俺を信じろ、ミディ!!」からの覚醒イベント、めちゃくちゃ熱い展開になりました……!リリィーナちゃんの覚醒と同じ光が宿る演出は、2人の強い絆が感じられて胸が熱くなりますね。そして後半の、宇宙の始まりのような満天の星空が広がる精神世界の描写、楽しんでいただけたでしょうか?やんちゃだった幼少期を振り返り、「次は俺がみんなを守る番なんだよぉ!」と叫ぶオフィカール王子の男気にシビれました!正式に呼びかけた、謎の存在「アモン」の正体とは一体……!?「オフィカール王子の男気に惚れ直した!」「精神世界の星空の描写が綺麗で引き込まれた!」「アモンって一体誰!? 早く続きが読みたい!」と思ってくださった方は、ぜひ下にある【☆☆☆☆☆】の評価やブックマークで応援していただけると、次回の執筆への大きな活力になります!次回、ついにアモンの力が明らかに!?第67話もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ