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第34話私の学園生活どうなっちゃうの

いつもお読みいただきありがとうございます!前回の第33話では、大騒ぎの魔力テストの最中に学園の最高権力者である校長先生が登場!リリィーナちゃんのお母さんの旧姓が明かされ、入学初日に測定器を3個同時に爆破したというヤバすぎる過去の伝説が明かされました。第34話となる今回は、お母さんのレジェンド過去がさらに深掘り!まさかの「全員猫化事件」が発覚します。そして、お母さんの暴走を止めるために過去に行われていた「王子たちの交代制監視システム」を、オフィカールたちがリリィーナちゃんにも適用しようと提案するのですが……!? どうぞお楽しみくだ

校長先生が足元に光の境界線を作ってくれたおかげで、王子たちの猛突進からはどうにか逃れることができた。


あぁ、本当に助かった……と胸を撫で下ろしたのも束の間。

校長先生は白い髭をいじりながら、

またしても突然とんでもない事実を発表し始めたのだった。


「そうじゃのう。またラティちゃんのように学園内で暴走されても嫌じゃしのぉう。いや、あの時は本当にキツかった

のぅ……」


(お母さん、一体全体学園で何をしたの!? いつも家では温厚で優しい

お母さんなのに、一体何があったら学園のトップである校長先生がそこまで

根をあげるのよ……!?)


私が心の中で激しく突っ込んでいると、校長先生は遠い目をして、信じられない過去のレジェンドを語り出した。


「一応、話しておこうかのぅ、

ラティちゃんのこと……。あれは初日

のことじゃ、魔法を使ってクラスの皆を【猫】にしてしまった時は本当に焦ったのぅ。それからも何もかも魔法に頼って学園中を大変な目に遭わせおってな。

じゃから、当時の王子たちに

『1日1人交代で監視役』をつけたのぉ。それからは、そんなに暴れなくなったのぅ」


「ね、猫ぉぉお!? お母様が、その……過去に多大な迷惑をおかけいたしました……!!」


あまりのやらかし規模の大きさに、

私は血の気が引いて慌てて頭を下げた。


人のことは全然言えないけれど、クラスメイトを全員猫に変えるってどんな

状況!?すると、校長先生のその昔話を聞いていたオフィカール王子が、名案を思いついたとばかりにパッと顔を輝かせて提案をあげた。


「おい、だったらその、野生リリィーナのお母様みたいに、こいつにも『監視』をつければいいんじゃねぇーの!?

そしたらもし暴走しそうになっても、

俺たちが止めら……れる、か……?」


自信満々に喋っていたオフィカールの声が、最後に向けてどんどん

小さくなっていく。


その顔には、先ほどの入学式の光景が

フラッシュバックしたかのように、

タラリと冷や汗が流れていた。


(い、いや待てよ……。入学式のあの時、野生リリィーナ――というかラトラが魔法を使った瞬間、俺たち4人がかりでも圧倒されて誰も止められなかったよな……!?)


オフィカールが我に返ったのと同時に、他の王子たちも一斉に無言になり、

心の中で冷や汗を流し始めた。


(確かに……! もしあの規格外の魔法で暴走されたら、監視役の僕たちが真っ先に返り討ちに遭って消し飛ばされるよね……!?)

ミディティが引き攣った笑顔の

まま固まる。


(だが、待てよ……? 逆を言えば、

その監視システムを採用すれば、

1日1人交代でリリィーナを合法的に

『独占』できるということじゃないか……!)

カルトナージュの目が、一瞬にして捕食者のそれに変わる。


(暴走されたら僕の命が危ない。だが、至近距離で彼女の魔力構造を丸一日じっくり観察できるチャンスを、他の奴らに渡してたまるか……!)


キミラカーデがハァハァと怪しい鼻息を荒くする。危険だと理解しつつも、

リリィーナちゃんと2人きりになれる

「交代制監視システム」

の魅力に抗えなかった溺愛モンスター

たちが、一斉に身を乗り出した。


「いや! 命の危険なんて関係ない!

最初の月曜日の監視は僕がやります!」


「ずるいよミディティ! 火曜日は僕がリリィーナちゃんをみっちりマーク

する!」


「お前ら待て! 言い出しっぺの俺が

初日だろ!」


「静かにしてください。術式の相性から考えて、僕が全曜日担当すべきです」


「こらこら、お前たち。力関係で言えば君たちじゃ返り討ちじゃな。

じゃが心配いらん。王妃殿下(お母様)から、こういう時のためにと

『ある魔導具』を預かっておるのじゃ」


そう言って校長先生が懐から取り出したのは、バチバチと怪しい紫色の電撃を

放つ、物々しいデザインの首輪

(兼ブレスレット)だった。


「これをつけておけば、リリィーナくんの魔力が暴走しそうになった瞬間、監視役の持つリモコンに通知がいき、

強制的に魔力を一時遮断できるように

なっとる。お母様が

『あの子がやらかしたら、これで王子たちを守ってあげてね』

と笑っておいでじゃった」


(お母様ーーー!!! 息子の安全対策はバッチリだけど、それって私に対する

人権が一切ない鬼畜アイテムじゃないですかーーー!!!)


王子たちはそのヤバいアイテムを見て

「これならいける!」とさらに目を

輝かせ、私は目の前が真っ暗になった。


お母さんの過去のやらかしのせいで、

私は初日から王子たちによる

「24時間交代制の超厳重監視ライフ」へと強制突入させられることが決定し、

私の平穏な学園生活は初日から完全に、木っ端微塵に詰んでしまうのだった。

(第34話 終わり)

第34話をお読みいただきありがとうございました!お母さん、初日にクラス全員を【猫】に変えていたという前代未聞のレジェンドが発覚しました(笑)。お母様(王妃様)が王子たちのために用意していた「魔力遮断首輪」という名の鬼畜アイテムの登場で、リリィーナちゃんの学園生活はさらにハードモードに突入です!「暴走されたら死ぬ」と冷や汗を流しつつも、「合法的に丸一日独占できる!」という下心が勝って監視やく?を奪い合う王子たちのカッコ( )の中の本音、相変わらず最高に重くて大好きです!次回、ついに始まってしまう王子たちとの「交代制監視ライフ」! 最初の犠牲者(?)というか、初日の監視担当になるのは一体どの王子なのか……!?続きが気になる!全員猫化はヤバすぎる!という方は、ぜひ下にある【ブックマーク登録】や【評価の☆】を押して応援していただけると、毎日の更新の大きな励みになります!次回、第35話もお楽しみに!

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