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第27話その頃王子たちの酔っ払い編

いつも応援ありがとうございます!前回、リリィーナがお母様から「二重人格」の真実を聞かされていた頃……。残されたイケメン王子4人は一体どうなっていたのか!?異世界ライフ始まって以来(?)の、王子たちの黒歴史(お宝映像)が詰まった番外編風の第27話です。どうぞお楽しみください!

私が実家でお母様から衝撃の真実を

告げられていた、ちょうどその頃。


王子たちはというと――深ーーい眠りの中にいた。

リリィーナが歩いて自宅へ帰るまでの間、誰一人としてピクリとも目を覚まさなかったらしい。


彼らがようやく一人、また一人と目を覚まし始めたのは、リリィーナが家に

着いてから5時間ほど経った頃だった。


「うぅ……頭が割れそうに痛ぇ。なんなんだ、これは? ……あ、そうだ、ワインか! あの野生児リリィーナが、俺たちを助けるために高級ワインの樽(瓶)を

ぶち割って、俺たちに浴びせたん

だっけか」


最初に頭を押さえて起き上がったのは、第一王子のオフィカールだ。

体質的にアルコールに強いのか、

彼だけはまともな意識を保っていた。


だが、残りの3人はというと……。

「うぅん……わいん? あははは! オフィお兄様が2人に見えるぅ〜〜! おもしろーい、あはははは!」


いつもはあざと腹黒いはずの第二王子・ミディティが、目をぐるぐる回しながら、オフィカールを指さして爆笑して

いる。


「……ヒック……? なんだろう、なんか身体がふわふわするねぇ? そう、まるで空も飛べそうなぐらい身体が軽くて……今なら連続バク転ができそうだなぁ、

えへへ……」


いつもはとろける甘々束縛系の第三王子・カルトナージュは、完全に理性がぶっ飛んでフワフワと夢心地。今にも踊り出しそうなテンションだ。


「僕、どうしちゃったんでしょうかぁ……。なんだか、誰かに思いっきり甘えたい気分ですねぇ。……ねぇ、そこのくまさん? 僕と一緒にベッドで遊びませんかぁ? ぎゅーってしてください、ぎゅーって!」


普段は敬語でマッドサイエンティストな第四王子・キミラカーデにいたっては、部屋の隅にある大きなクマのぬいぐるみに抱きつき、頬をすりすりして幼児退行していた。


そう、王子たちはワインを全身に浴びたせいで、完全に「泥酔」していたのである。まともなのはオフィカールだけであった……。


そこへ、カツカツと上品な足音を立てて、彼らのお母様である王妃様がやってきた。


「あらあら、私の可愛い息子たちが揃って酔っ払っているわね? この国に数本しかない、最高級のヴィンテージワインを全身に浴びたのだもの、無理はないわ。あのワイン、度が強すぎるから数本しか存在しないのよねぇ」


王妃様は、普段は見られない息子たちの無防備でヘロヘロな姿に、うっとりと目を輝かせている。


「まぁ、酔った姿も最高に可愛らしいわ……眼福、眼福。じっくり観察させてもらいましょう」


王妃様は止めるどころか、じーっと息子たちの醜態(お宝映像)を見つめて楽しんでいた。


◇それからさらに2時間ほど経った頃。ようやく王子たちの酔いが本格的に覚め始めた。


初めから正気だったオフィカールは、

残りの3人の頭に容赦なく水を

ぶっかけ、強引に酔いを覚まさせて

いた。


「おい、いい加減に目を覚ませ、ミディティ! キミラ! カルト! ワインなんかにつぶされてんじゃねぇ!

起きろォォォーーー!!」


「んんっ!? ……げほっ、冷たっ!

オ、オフィお兄様、どーしたんですか急に!? っていうか僕、何してました……? なんか部屋の中がめちゃくちゃに荒れてますけど、強盗でも入ったん

ですか!?」


記憶をなくして焦るミディティを見て、オフィカールは盛大なため息をついた。


「んー……? いきなり身体が重くなってきたな。……あ、元に戻ったのかな?

……それにしても、あの時触れたリリィーナの唇、すっごく柔らかかったなぁ……(うっとり)」


「は、はははは、はっ!? 私は一体何をしていたんですか! しかも、なぜ私の周りにこのクマのぬいぐるみが大量にあるのですか! 誰か論理的な説明をお願いします!!」


眼鏡をクイッと直しながら、恥ずかしさに顔を真っ赤にするキミラカーデ。


こうして、リリィーナの

「物理(ワインの物理的粉砕)」によって大混乱に陥った王子たちだったが、彼らの心には、自分たちを救ってくれた野生の天然令嬢への想いが、

さらに深く刻まれることになったの

だった。

第27話をお読みいただき、ありがとうございました!

リリィーナが物理でぶち割った最高級ワインのせいで、

まさかの王子たちが大惨事になっていました(笑)。

普段はあざと腹黒、過保護束縛、マッド監禁な彼らが、泥酔してフワフワデレデレになっている姿は、王妃様じゃなくてもじっくり観察したくなりますね!そして、正気に戻ったキミラカーデの赤面と、カルトナージュのどさくさに紛れた爆弾発言……!酔いが覚めた彼らが、ここからリリィーナをどう追い詰めていくのか!?

次回、第28話からいよいよ王子たちの猛反撃(溺愛包囲網)が始まります!

作者からのお願い

「キミラのくまさんぎゅーが見たい!」と思った方や、「カルト、どさくさに紛れて何言ってるの!?」と

ニヤニヤしてくださった方は、

ぜひ【ブックマーク追加】や、下部にある【☆☆☆☆☆】の評価ポイントで応援していただけると、執筆のモチベーションが限界突破します!どうぞよろしくお願いいたします!

次回28話は朝7時20から投稿致します!

ぜひ通勤時間の時見ていただけると嬉しいです

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