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第26話母からの真実が明かされる

いつも応援ありがとうございます!前回、ついに我が家に帰還したリリィーナ。ほっとしたのも束の間、お母様の口から「真実」が語られる……!?なぜ魔法を知らないのか?なぜ記憶が飛んで物理無双してしまうのか?ついにその謎が明かされる第26話です。どうぞお楽しみください!

私は慌ただしく風呂を上がり、リビングに向かおうとした。が、あまりにも慌てていたため、思いっきりドアの角に足の小指をぶつけてしまった。「――っっっっっ!?」声にならない絶叫が響く。一気に押し寄せる激痛。(なんでこんな時に足ぶつけるかなぁ!? めっちゃ痛いっ!)あまりの痛さに瞳をうるうるさせながら、私は小指をさすりつつ、なんとかリビングの椅子に辿り着いた。「あらあら、急いで来るからよ。……って、人のこと言えないんだけどねー」対面に座るお母さんを見ると、お母さんも相当慌てていたのか、腕にどこかの角にぶつけたような青あざができていた。(親子揃って何やってるの、怪我しないでよ!!)心の中でセルフツッコミを入れつつ、私は居住まいを正した。「えーと、何から話そうか。どこから聞きたい? リリィーナ」「うーん……あっ、まず! 魔法! 魔法のことが聞きたい!」だって、一番気になるのは魔法だ。(もしかして、私にも使えるかもしれないし!)「わかったわ、魔法から話しましょう。この国では、基本的には誰でも魔法が使えるの。魔法がなければ生活できないほどにね。でも、私たちの生活の中で、魔法を使ったところを見たことがある? リリィーナ」「ううん、見たことない。そもそも、魔法があることすら知らなかったし……」「そうよね。魔法が主流とは言っても、魔力が弱い人は使えないから、普通に魔法なしの家電とかも置いてあるのよ」「そうだったの!? じゃあ、この地域はみんな魔力が弱いの?」「弱い強いっていうのは平等じゃないからね。その分、助け合うことでこの地域はみんな仲がいいのよ」お母さんは優しく微笑んだあと、少し真剣な表情を浮かべた。「でもね、私たちの家系は特殊なの。魔法は使えるけれど――『魔法を使うと、その間の記憶が無くなってしまう』のよ。リリィーナ、今日そんな風になった自覚はある?」「……っ!!」お母さんの言葉に、心臓が跳ね上がった。「あるわ! 今日、入学式で王子たちからフェロモン……っていうか、すっごく強い香水みたいな匂いがした時、一瞬記憶がなくなってたの!」「それが、魔法に切り替わる瞬間よ。普通の人は魔法を使っても記憶があるけれど、私たちの家系は魔法を使える代わりに、記憶が飛んで『二重人格』に変わってしまうの。しかも、どんな性格が出てくるか分からないから本当に困るのよね……。他に知りたいことはある? リリィーナ」(二重人格……!? じゃあ、あの物理無双してた時の私は、もう一人の私だったの!?)衝撃の事実に固まりつつも、私は気になっていたもう一つの疑問をぶつけた。「じゃあ、あのイケメンな4人の王子様たちは何なの!?」「……王子が4人も。今年は多いわね。王子の人数は1年ごとに変わるのよ。そして、毎年『ターゲットにした令嬢に猛烈にアピールして、婚約まで持っていく』ことになっているの。私も昔体験したけれど、あれはドキドキが止まらなかったわ」「1年ごとに変わるのね……。でも、なんで王子たちはそんなに必死に婚約者を見つけようとするの?」「それはね、学園を卒業するまでに婚約者を見つけないと、卒業できない決まりだからよ。だから王子たちも必死なの。お母さんも昔、猛烈にアピールされて1人の王子と結婚したのよ。それが、今のお父さん」「ええっ、お父さんって王子様だったの!?」驚きが限界突破する。「……っていうか、なんで今まで私に隠してたの? 最初から話してくれてたら、あんなに混乱しなくて済んだのに……」頬を膨らませて抗議すると、お母さんは愛おしそうに私の頭を撫でた。「まぁ、それは『人生を楽しんでほしい』っていう親心よ。予備知識なしで、純粋に好きに生きて欲しかったの」「お母さん……。ううん、話してくれてありがとう! 知りたいことが知れてスッキリした!」こうして私は、お母さんから衝撃の真実を聞き出すことができたのだった!

第26話をお読みいただき、ありがとうございました!ついにリリィーナの「記憶が飛ぶ&物理無双」の理由が明かされました。まさかの遺伝による二重人格(魔法の代償)だったとは……!そして、お父様がまさかの元王子という衝撃の事実も発覚しましたね。自分の体質を知ったリリィーナは、ここから4人の王子たち(オフィカール、ミディティ、カルトナージュ、キミラカーデ)の猛烈な包囲網&奪い合いにどう立ち向かっていくのか!?次回、第27話から新展開へと突入します!

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