第25話やっと家に帰れた
いつもお読みいただきありがとうございます!さかや さらです。前回、ワインまみれで倒れ伏す4人の王子たちという、なかなかに凄惨(?)な現場を作り出したリリィーナ。ですが、そこはブレない天然令嬢。何事もなかったかのように帰宅します。しかーし! 帰るまでが遠足、じゃなくて帰るまでがトラブルなのがリリィーナです(笑)。今回はやっとお家に帰れたところからスタートします!それでは第25話、どうぞ!
私はやっとの思いで、我が家へと
帰宅した。
なんでこんなにげっそりしている
かって?
そりゃあ、あの部屋でワインまみれに
なって寝ていた王子たちのこともある
けれど、それ以上に帰る道が本当に
大変だったの!!
実はね……。歩いている時に、ちょうどいい感じの穴(?)があったのだと
思う。
そこに綺麗に足を滑らせてしまい、
見事に私の体がすっぽり収まるくらいの深さの穴に落っこちてしまったのだ。
「ふんぬっ……!」
と何とか自力(物理)で這い上がれたのはいいけれど、お気に入りの服は
泥だらけ。
それだけならまだしも、通りかかった馬車(車)にバシャーンと泥水を派手にかけられる始末。もう本当に嫌に
なっちゃう。そんなわけで、家に帰り
着いた時には魂が抜けかけた
状態だったのだ。
「あら、帰ってたの? ただいまくらい言いなさいよ……って、ちょっと!? なんでそんな泥まみれになってるのよ
(笑)」玄関で出迎えてくれたお母さんが、私の姿を見て吹き出した。
「実はね、かくかくしかじかで……」
道中の災難を身振り手振りを交えて説明すると、お母さんは納得したように深く頷いた。
「まぁ、そんなことがあったのね。
私に似て、あなたも変な災難を引き寄せるわよね。……ふふっ、やっぱり親子だからかしら」
お母さんはどこか遠い目をしながら、
にっこりと微笑んだ。そこで私は、
今日学園で知った一番の衝撃事実を思い出し、身を乗り出した。
「そうだ! お母さん! 私が通っている学園って、みんな『魔法』っていうのが使えるのね! 私、初めて知ったわ! ねえ、私も使える? 使いたい!」「…………」さっきまで笑っていたお母
さんの顔から、すっと笑みが消えた。「……そう。ついに、知ってしまったのね?」
「え? な、何? 魔法って知っちゃいけなかったの……?」
お母さんのただならぬ雰囲気に、
思わずごくりと唾を飲み込む。
「うーん、知ってもいいけれど、知ると色々と大変なことになるのよね。
……かつての、私がそうだったように」お母さんはポツリと、意味深な言葉を漏らした。お母さんの昔に、一体何があったのだろう。そして、あのイケメン揃いの学園と、お母さんの過去にはどんな関わりがあるのだろうか――。
「まずは風呂に入ってさっぱり指摘なさい!話はそれからよ!」
私は急いでお風呂に直行した。
一体はお母さんはなんの秘密を隠しているんのだろうか…?
第25話をお読みいただきありがとうございました!無事に(?)実家にたどり着いたリリィーナでしたが、ラストでお母さんから不穏かつ気になる一言が飛び出しましたね……!魔法を知らずに育ったリリィーナのルーツ、そしてお母さんの過去には一体何があったのか!?次回の第26話では、ついにその『真実』が明かされます。どうぞお楽しみに!「お母さんの過去が気になる!」「リリィーナの天然っぷりに癒やされた!」という方は、ぜひ【ブックマーク登録】や下の【☆☆☆☆☆】(評価ポイント)で応援していただけると、執筆の励みになります!感想やレビューもお気軽にいただけるととっても嬉しいです!




