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元主婦、異世界で暗殺者となり世界を救う ~裏切られたので暗殺ギルドごと王国を乗っ取りました~  作者: 凪塩 未来


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シーズン3 第7話:兵站の魔術師

シーズン3第6話をお読みいただきありがとうございます!

突如として王都上空に襲来した次元外の侵略者に対し、茜の完璧な采配と王国の防衛網が圧倒的な迎撃を見せた王都防衛戦。第7話では、長期戦を見据えた「補給と物資管理の極意」が戦局を大きく動かす緊迫の展開をお届けします!

王都を揺るがす激しい防衛戦の最中。

王宮の地下司令室には、緊迫した空気と無数の魔導モニターが放つ青白い光が満ちていた。


「陛下、敵の第2波がさらに規模を拡大して接近中です! このままでは、防衛結界を維持するための魔導鉱石の備蓄が、予定より大幅に早く底をついてしまいます……!」

国家情報局のエージェントが冷や汗を流しながらそう報告すると、前線で指揮をとるミリアンダも険しい表情で唇を噛み締めた。


戦争とは、結局のところ「物資の消耗戦」である。

どれだけ強力な魔法や兵器を持っていようとも、それを支えるライフラインやエネルギーの備蓄が切れてしまえば、一瞬で形勢は逆転してしまう。侵略者たちはおそらく、その圧倒的な物量で王国のリソースをすり潰す長期戦を狙っているのだ。


だが、宮内茜はその報告を聞いても、焦るどころか、優雅に紅茶の香りを確かめるようにふっと鼻で笑った。


「ふふ、敵の司令官もなかなか頭の悪い戦術をとるものね。戦争をただの『力比べ』だと思っている証拠だわ」

「へ、陛下……? このままだと備蓄が持ちませんが……!」


「心配いらないわよ、ミリアンダ」

茜は立ち上がり、司令室の壁に貼られた王国内の全倉庫マップと物資流通フローチャートを指し示した。

「戦争が始まると聞いた時、私はすでにガルド帝国のルキウスと極秘裏に連絡を取り、大陸全土の魔導鉱石と食糧のサプライチェーンを完全に『予備ローテーション』に切り替えておいたの。さらに、王国内の各家庭やギルドが持っていた古い魔導具のパーツも、すべてリサイクルしてエネルギー炉に回せる仕組みを作ってあるわ」


「なっ……いつの間にそんな大規模な再編を……!?」

ミリアンダが目を見張って驚くと、茜は当然のように胸を張った。


「主婦にとって、特売日の前や急な親戚の来客時に、冷蔵庫の残り物だけで一週間分の献立を完璧にやり繰りするのは基本中の基本よ。国全体の物資管理だって、本質はそれと何ひとつ変わらないわ」


茜の鮮やかな采配によって、王国内のエネルギー供給は枯渇するどころか、むしろ敵の攻撃を完璧に吸収しながら驚異的な効率で循環し始めた。

防衛結界は一瞬たりとも揺らぐことなく、逆に敵の猛攻をすべて綺麗に受け止め、エネルギーとして蓄え直していく。


「さあ、物資が切れると安心して油断していたおバカさんたちに、私たちの『底なしの家計力』をたっぷりと見せつけてあげましょうか」


茜の冷徹で美しい号令の下、王国軍の反撃の牙は、さらに鋭く敵の心臓部へと突き立てられていくのだった。

シーズン3第7話「兵站の魔術師」をお読みいただきありがとうございました!


圧倒的な物量で攻めてくる侵略者に対し、茜の卓越した備蓄管理と流通の知恵(主婦の家計術)が完璧に機能し、戦局を完全に掌握する爽快な回でした。いよいよ次話からは、最前線で奮闘する仲間たちの熱いドラマが描かれます!

次回、第8話「ミリアンダの覚悟」もお楽しみに!よろしければブックマークや評価、感想をよろしくお願いいたします!

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