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元主婦、異世界で暗殺者となり世界を救う ~裏切られたので暗殺ギルドごと王国を乗っ取りました~  作者: 凪塩 未来


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シーズン3第8話:ミリアンダの覚悟

シーズン3第7話をお読みいただきありがとうございます!


茜の完璧な兵站管理により、敵の物量作戦を完全にいなしてみせた王国軍。第8話では、最前線で命を懸けて戦うミリアンダの覚悟と、彼女が仲間たちのために見せる執念の激闘を描いた熱いドラマをお届けします!

王都の西壁、最も激しい戦闘が繰り広げられている最前線。

幾重にも展開された防衛結界の隙間を縫い、次元外の侵略者たちが放つ無数の小型戦闘ドローンが、まるで蝗(いなご)の群れのように押し寄せていた。


「――そこを通すわけにはいかない!」


冷徹な気合と共に鋭い刃が閃き、一瞬で数機のドローンが綺麗に両断されて地面に崩れ落ちた。

血に染まった黒装束を翻し、最前線で指揮と戦闘の両方を一身に担っているのは、国家情報局長官――ミリアンダその人だった。


かつては暗殺ギルドの冷酷な実務者として影に生き、自分の感情を押し殺して生きてきた彼女だったが、宮内茜という「最強の主婦」に出会い、守るべき王国と、信頼できる仲間たちを得てからの彼女は強かった。その瞳には、もはや過去の孤独や迷いは一切なく、ただ仲間の日常を守り抜くという揺るぎない決意だけが宿っていた。


「くっ……! 数が多すぎる……!」


次から次へと無限に湧き出てくるような敵の物量に、流石のミリアンダもわずかに息を乱し、膝をつきかけた。

その頭上から、敵の上級司令個体――巨大な異形のレーザー砲塔が、冷酷な光をチャージしながら彼女めがけて照準を合わせた。


『……排除対象、確認。完全に沈黙させよ』


容赦ない死のビームが放たれようとした、その瞬間――。


「――お仕事の邪魔よ、無機質な不法侵入者さん」


ふわりと軽やかな足音と共に、ミリアンダの目の前に茜がスッと降り立った。

茜が片手を軽く掲げただけで、放たれたはずのレーザービームは特殊な魔導干渉フィールドによって綺麗にかき消され、ただの光の粒子となって消えていった。


「陛下……! なぜ前線になど……!」

ミリアンダが驚きに目を見張ると、茜は優しく微笑みながら、彼女の肩にそっと手を置いた。


「よく頑張ってくれたわね、ミリアンダ。いつも我が家の面倒を一番近くで支えてくれるあなたに、これ以上無理をさせるわけにはいかないでしょう?」

「っ……!」


その温かい言葉に、ミリアンダの胸が熱く震えた。かつて誰からも必要とされず、冷たい影の中で生きるだけだった自分に、「家族」としての居場所と誇りを与えてくれた人。この人のために命を懸けると誓ったその想いが、再び彼女の体内に底知れぬエネルギーを蘇らせた。


「陛下……お言葉ですが、この先陣は、私に任せていただけますか」

ミリアンダはスッと立ち上がり、その瞳にかつてないほど鋭い殺気と誇らしい光を宿した。

「我が家に泥を塗り、平穏を脅かす不届き者どもに……私がこの手で、最高のおもてなしをして差し上げます」


「ふふ、頼もしいこと言ってくれるじゃない」

茜は満足そうに微笑み、一歩後ろに下がった。


ミリアンダが黒い双剣を構え、大地を蹴った。

その一撃は、まるで怒涛の嵐のように敵の陣形を真っ二つに引き裂き、最前線を脅かしていた巨大砲塔を一刀両断のもとに粉砕する。


仲間たちの絆と、守るべき日常への強い想いが、侵略者たちの冷酷な計算を完全に打ち砕いていく。

戦局は今、王国の誇り高き者たちの反撃によって、さらに熱く、そして鮮やかに塗り替えられていこうとしていた。

シーズン3第8話「ミリアンダの覚悟」をお読みいただきありがとうございました!


最前線で奮闘するミリアンダが、茜の温かい言葉に支えられてさらなる覚醒を果たし、敵の猛攻を鮮やかに打ち破る熱いエピソードでした。絆を深めた王国軍の勢いは止まらない――!

よろしければブックマークや評価、感想をよろしくお願いいたします!

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