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孤独な帝国 其の十四

「申し訳ないお待たせしました...」


幾つか触りつつもひとまず気になるのを頭の片隅(AI(アイ)さん在中)に入れておき、フェネクスさんの方を向く。


そこに立つフェネクスさんともう一人...この世界で初めて出会う人だったら良かったのに。

どうも自分は同族と出会う運命にないらしい。


「とりあえず初めましてと言えばいいのか…地上から来た者です」


「この人からアラク姐さんと呼ばれてるわぁ」


「回答…脳内で同居してるAI(アイ)といいます」


こちら側の挨拶に反応して向こうも答えるが、どうしても絵面が違和感しかないんだよな。


「改めまして皆さまようこそお越しくださいました、案内役のフェネクスと申します。そしてこちらが…」


『初めまして…このような姿で申し訳ない。この地下で暮らしている者です』


うーん...()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


あれかな、容器と液体の振動周波をずらして喋ってるのかな?

その辺詳しくないけど科学の力って凄いんだなぁ!


「あー、えっと...勝手に入って色々物色したことを謝った方がいいですかね?」


『構いませんよ、久々のお客様。それも人間の方がいらっしゃったんですから』


喋り方が古龍さんに似てる、想像通りのご高齢ってことかな。

いったい何年前からこの地下で生きてるんだか...?


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