孤独な帝国 其の九
喉が痛い、慢性的に怠い、でも熱はそこまでではない!
なので投稿再開です。まさか風邪で毎日投稿が途切れるとは……
幸運を横から掠め取る必要はなさそうだな、何となく予想が出来ていた自分以外が呆然としている。
フェネクスさんが鍵を開けた場所はさっきまで土壁で覆われ、開いた今はどう見ても大型のエレベーターでしかない見た目をしていた。
「業務用って感じだな…」
「私達は結構驚いてるけどぉ、貴方これ見たことあるのぉ?」
「質疑…ご主人の以前の話でしょうか?」
「まぁそんなところ。でも普段見かけるような大きさではないね、かなり大きい」
まさしく業務用、複数人で乗るか大きめの荷物を載せる想定で作られたようなサイズだ。
ただそれだと少し違和感があるんだよな…。
[回答…洞窟通路の大きさですか]
「AIさん流石だね...この大きさ分の人数を地下とここで移送するとしたら、間違いなく通路が溢れると思うんだよね」
そうでなくても途中通路が膨らんだ場所、あのすれ違い可能通路に書かれていた謎の文字がそれを物語っている。確か「人手が足りない」とか「足りなければ増やせばいい」とか書いてあったし。
「増やした後を想定して作った...通路は突貫で、あのすれ違い通路辺りで増やすことを思いついたから書きこんで進んだ?」
うーん考えても答えが出ない、そして皆乗りたがらないこのエレベーターに乗って下に行けばその答えにたどり着ける気がする。
「そしたら乗るか、これ地下のその...さっきの発言的に家へ向かうのか分からないけど、そこまでの時間ってどのぐらいかかるんだ?」
「そこまで長くはかかりません」
フェネクスさんがそういうなら間違いないんだろうけど、この人…人?ってずっとあの部屋に居たんだよな?
時間間隔とか狂ってそうな気もするけど大丈夫なんだろうか…。
「そしたら降りるか...アラク姐さんとAIさん、ついてきて大丈夫そう?」
「私は大丈夫よぉ、怖かったらくっつくわぁ」
「同意...護衛の意味も兼ねます」
どうしようもしこのエレベーター途中で故障したら自分圧死するかもしれないな。
まぁ"美女に潰されて異世界で死亡"って肩書きは面白いけど...いや、やっぱ生き延びて笑い話にしたいな。
「それじゃとりあえず乗りますか...」
「乗り物なのねぇ」
そうだこれが何かの説明すらしてなかったわ...。
「フェネクスさん、これが何かって説明お願いしても?」
「降下中の時間に説明しましょう。ひとまず皆さんお入りください」
全員が乗り込んたタイミングでフェネクスさんが、本来エレベーターなら階層ボタンがあるであろう場所についていたレバーを下げる。
「揺れたわねぇ…」
「ガコンっていったな…小ルラウネを置いてきたのは正解だったかもしれない、多分今ので気絶してただろうな」
きゅーちゃんも怯えて噛みついてたかもしれない。
あと視界の端で若干小刻みに震えてるのは外付けの方のAIさんか?
「AIさんでも怖いんだね」
「否定...地が揺れる経験になれる方が異常です」
そりゃそうだわ...慣れちゃいけないものだったわ。




