孤独な帝国 其の七
天窓の素材が地下製の物ってのが分かったのは有難い…作り方教えてくれないかな?
…さて質疑応答が楽しくなってきたから少しテンポアップしていくか。
「この部屋の用途は?」
「発見者が地下に行く適性があるかを判断するための場所兼、地下への入り口であるこの洞窟の管理です。地下の入り口は確認しましたか?」
「成程まさしく管理部屋ってわけね...地下への入り口は確認したが、土壁で埋もれてたからあくまでここにあるんだなぁ程度の認識だ。ところで脳内で普段喋ってくれる奴がいるんだがここに来てから静かな理由知ってるか?」
「壁内の確認が可能なのですね...脳内?の意味は判断しかねますが、この部屋は外部からの認識を誤認させる機構が取り入れられています。後ろでこちらを覗いている方達にも恐らく声は聞こえていないでしょう。そして後ろの方たちはお知り合いで?」
「脳内のAIさんは外部判定ってことか。後ろのは地上で知り合った友人たちだよ、蜘蛛っぽい見た目のアラク姐さんとスライムボディを手に入れて自由を手に入れた脳外AIさん」
「成程、現状の知識では理解不能ですね...」
この世界に来てからの軌跡は確かに簡単に説明できるものではないな、ましてや地下で外を碌に確認しない生活をしてるなら猶更か。
「まぁ自分が外で暮らすのに必要不可欠な人材且つ友人って思っておけばいいよ」
......ほんのわずかな沈黙.........
「理解...眼前の対象者を対話可能人類と推察...管理部屋から地下へ申請」
「なんだ突然...?」
自分が対話可能人類...何か申請を出したが、危険ではなさそうかな。
「受諾確認...対象を地下帝国へと案内いたします、どうぞこちらへ」
そういいながらフェネクスが何かケースに入っていた金属片を取り出しながら部屋を出ていく。
アラク姐さん達に軽く礼をしつつ、まっすぐ今まで自分たちが来た道を戻るように進み始めた。
「あらぁ…どういうお話をしていたのぉ?」
「自己紹介と質疑応答、としか言えないな」
「回答…脳内AIとの意思疎通が復旧いたしました」
[謝罪...復帰しましたご主人、あの部屋では聞くことも話しかけることも出来ず申し訳ありません]
「あいつ、フェネクスって名前らしいが、奴が言うにはあの部屋自体外からの認識を誤認させる機能付きらしい」
「それでAIちゃん達は何も聞こえないって言ってたのねぇ」
「そゆこと、あの部屋の中だと脳内のAIとも喋れなかったからな...まぁ仕方ないねって結論なんだが」
[改めて謝罪...ご迷惑をおかけしました。この借りは必ず]
凄いAIからのフェネクスさんへの評価が変わった気がするが、まぁこの技術力が如何に凄まじいものか分かったところで、多分地下へ降りることに関係してそうだしついていきますか...。
しかしフロントって多分あの部屋の事だとして...メインに連絡取ってたから地下だよな、まだ人いるんだな。予想はしてたけど...歳いくつだよ。
フェネクス:作られた人。■■■■であり、ガワを作った後に体内に■■■■■■■を入れたことで完成した。
案内人という役割を与えられているがその実態は...




