そして過去は天を見上げた
「…とまぁそんなわけで、謎の地下洞窟と人型の奴がいましたね」
「凄い所見つけたのねぇ…」
どうもアラク姐さんの興味ががっつり傾いた気がしなくもないが、まぁ隠すような内容でもないし一通り話した。
ついでに戻ってきた外付けAIは口から自分の中に戻ったのでまた思考は一つになったらしい。なんだろう、自分の体が居住区兼研究所みたいになってて笑えて来るな。
[格納完了…情報整理も終わっているので完璧です]
「体内に肉体が自由自在の生物がいるという恐怖…でも不思議と怖くないので気にせず生きていく」
「ざ、雑じゃない!?」
だってAIさんに裏切られたらどっちにしろ死ぬ気がするし…今更では?
「あ、そうだ結局獣人の里はどんな様子だったの?」
「あぁそれなんだけどねぇ…やっぱりお礼の仕方、というか考え方が私達と違うみたいなのよぉ」
そこはやはり変わらずか…でもこっちも条件を変えたりするつもりはないからなぁ。
「いや真面目に獣人の里の食材で飯食いたいしなぁ...根菜系がもし手に入るなら正直それだけであの里救った甲斐があるってもんだし」
[疑問...それほど良いものなのですか?]
「そんなにいいご飯なのぉ?」
おぉ同じ質問してくるとは、AIさんもアラク姐さんと同じで割と研究者気質だったり素のかな...?
「まぁ食事の種類を増やせるってのはいいよね、あと普通に根菜系を発展させれればマジで食事豊かになるし安定する」
芋系とか飢えを回避するためにかなり大事だし、貰えるならそれがお礼でいいって言ってるんだけどなぁ。
なぜ自分に仕えようとしてくるのか...この神輿軽いぞ?
「で、でも安全な気がするから...」
「そんなことないと思うが...基本安全を担ってくれてるのはきゅーちゃんだぞ?」
いつもご苦労様と自分にも小ルラウネにも撫でられたきゅーちゃんがドヤ顔してるわ。
こっちはただ自分の住みやすい環境を作ろうとしてるだけなんだけどなぁ…。
「でもそんな貴方に集まってくるのよねぇ」
「いや姐さんは付いてきただけでしょ...助かってますけどね?」
天運の製造にも、拠点の寝具や食料にも携わってくれてるので本当に助かってるが、
まず間違いなく連れてきたんじゃ無くて勝手についてきただけだからな。
「まぁでも...これだけ関わって仲良くなっちゃったら今更見捨てたり出来ないけどな」
「み、見捨てられたら私達死んじゃうからね!?」
「大丈夫、みすてないみすてない」
「棒読み!」
いやぁ確実に責任もって...って苦手なんだよね。
あと多分洞窟の事古龍さんに聞きに行きたいんだろうけど、聞くだけ無駄だと思うぞ小ルラウネ。
だってあの洞窟、明らかに空から隠されてたし。
なんで地上を確認する天窓なんてあったんですかねぇ?




