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近未来からの撤退

AI(アイ)さんいつ乗っ取れるようになったの!?」


[回答!肉体の主導権はご主人(マスター)のままですが、今まで会話に流用していた「翻訳」が「花鳥風月」へ進化したので使用用途が増えたのです。端的に言うと脳を介さず筋肉へ命令を出しました]


電気流すと筋肉が勝手に動くアレか。じゃあ乗っ取りというより部分的な操縦って感じね。


「まぁでもそれはそれとしてさっきの人型の奴何?」


「し、知らないわよ何あいつ!あと外は見えたけどあれじゃ出れないじゃない!」


風は吹いてたから外には出れるんだろうが、"あいつ"が何か分からないと流石に不用意に突撃とかできないしな。


「うーん、流石に引き返し案件かな」


このまま小ルラウネを連れて行くのもまずい気がする。

右側の道も補強しないと壁壊せなさそうだし、いったん帰宅しようそうしよう。


[鑑定終了...先ほどの人型生物はこちらに接近はしていません。早急の対応は不要です]


「了解...そしたら全員ゆっくり今来た道戻るぞー、最初此処に来た時の入り口から出る」


「さ、最初の入り口ってどこよ...?」


そうかこいつら地中突き破って入ってきたんだもんな。

大丈夫同じ通りに歩けばちゃんと出れるから!そもそも小ルラウネ置いていけるほど足速くないしね!


「いや、AI(アイ)さんに無理やり動かしてもらえば移動速度実質二倍!?」


[否定(いやいや)...流石に無茶かと]


流石に無理か...無理やり動かしたら重度の筋肉痛になりそうだしな。

あとタイミング間違えたら多分両足同時に前に出してそのままだるま落としみたいな怪我しそうだもんな。


「こう、すとーんと尻から落下しそうだな」


「突然怖い事言わないで!?」


大丈夫、AI(アイ)さんが実行してくれなきゃいくら言っても机上の空論だから。

とりあえず分岐地点に戻ってきたので入り口目指してひたすら進んでいく。


「そ、そういえば私たちは上から掘り進んできちゃったけど...反対側って何があったの?」


「地下へ続く入り口(壁の中)」


「掘ったら降りれそうなの?」


うーんそういえば稼働してる根拠とかなかったな...もしかして動力切れてたりする?


「そもそもこの洞窟自体いつ作られたかも謎だしな...」


[鑑定...最低でも十年以上は経過しています]


十年...自分がこの世界に来てまだひと月も経ってないのに十年以上前の洞窟と謎科学の地下に人型生物とガラスとか情報量多すぎてどうしようもないわ!


「拠点に戻る、アラク姐さんと外付けAI(アイ)の帰りを待ちつつこの洞窟の事は要検討だ!」


「り、りょうかい!」


頷くきゅーちゃんと脳内でAAを表示するAI(アイ)。お前随分自由度増してない?


[回答...「花鳥風月」(こいつ)便利ですね]


ごめん自分その機能知らない。


AI(アイ)式支配術:電気信号で動かしてるわけではなく、「花鳥風月」の能力である"言語能力のない物との会話"の応用。

ぶっちゃけ腕とか足を通る電気信号そのものに「動け!」って命令してるから手順が違うだけで結果は同じ。

やり過ぎると本来と違う動きが多発して筋違い起こすし筋肉痛も多発する。只の回復(ヒール)で治せるがそれに気付ける状況じゃないため多分そういう用途の悪用に気づくのはしばらく先。

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