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弱った古竜さんと小さな小竜さん

「子供?」


竜の話はシンプルで、随分とぶっ飛んだ内容だった。

この竜(古竜さんと呼んでる)にはどうも子供がいるらしいが、特別血の繋がりは無いらしい。


見た目はサラマンダー、古竜さんより爬虫類っぽい見た目だ。

赤い体表、固そうな鱗、爬虫類特有の(まぶた)と瞬膜がますます爬虫類感を醸し出すが

こいつも竜らしい。


「いいのか?初めて会ってまだ碌に会話もしてない人間に預けちゃって」


『問題ない、まだその子供はわしのように話せはしないが言葉自体は理解しておる...

悪用しようとすれば焼かれて終いよ』


弱っても竜、決して小さくない音圧で笑った古竜さんは少しむせていた。

そして預かったばかりなのにすでに自分の頭の上を定位置に定めているらしい子供竜も、

随分笑顔(笑ってるように見えるだけかも?)できゅーきゅー鳴いている。


「とりあえず名前はきゅー(仮)だな、本当の名前とかしらんけど」


『名前は付けてない、自分で認識している名前もまだないはずだ』


じゃあ(仮)から(暫定)きゅー、ってことでよろしくな。

頭の上から嬉しそうな鳴き声が聞こえているので気に入ってはくれたらしい。


古竜さん曰く、一緒にこの洞穴から連れ出して外を見せてやってほしいと。

自分がもう動けないからこその願いらしい...まぁ断る理由も特にないから受けるけど。


それとこの世界のことも軽く聞けた。

別の世界から稀に表れる人間がいるらしいということ、この森がどこぞの種族が統治する国より

遥かに広大な面積であること、別に誰の領土でもないから好き勝手開拓していいということ。

そして近くには人の住処がないということ。


生活のQOLを上げるためにも他の人に合えればと思っていたが、現実的でないことが分かった。

まぁ無駄に探して歩き回る必要がなくなっただけ収穫だな、うんそう思って受け入れよう!


「それじゃまたきゅー(暫定)を見せに、たまにここに来ますね」


『うむ、わしも随分歳だが人の一生程度の寿命はあるはずだ...気軽に顔を出せ』


ご近所のおじさんと仲良くなった気分だ、竜だけど。

このまま洞穴で一泊させてもらってもよかったが、さすがに今後のことを考えると

仮拠点を本拠点へと改造するほうがいい。


そしてそれはできるだけ早く済ませてしまいたい、なぜなら自分の食糧調達も

ままなっていないのにきゅー(暫定)がパーティーメンバーに増えてしまったからだ。


頭の上に乗ると聞けば小さく感じるだろうが、実際そんなに小さくはない。

尾をこっちの胴体から肩にかけて巻き付けつつ、後ろ足を肩と背中に、頭と前足を頭上に

固定している感じだ。


うん、でかいトカゲのマフラーかな?



「きゅーがどれだけ食べるかわからなけど、食糧の安定化は早めにどうにかしないとな」


あぁ笑顔で鳴いている、可愛い。

でも可愛さで腹は膨れない、川に魚も泳いでいたし一旦は仮拠点に帰って準備に取り掛かろう!

きゅー(暫定):光の反射で黒くも見える、赤い鱗の竜

体長は80~100cmぐらいで見た目はサラマンダーとかでかいトカゲとかイグアナとかそんな感じ。

人間みたいな瞼の内側に爬虫類特有の瞬膜(横方向の透明な瞼)がある。

古竜さんは魔力的なモノを体内で自動生成してそれを元に炎のブレスを吐いたりする。

原理は全く別だがきゅーもブレス的なことができる、種族違うからね、しょうがないね。


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