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地下で崩落に怯えてたら労働を憂う

一先ずさっきの分かれ道から左の道に進んでみる。

若干上り道でさっきまでの事からこっちの道にも何かあるかもしれないので周囲を警戒しつつゆっくり進んでいく。


「うーん、本当にこっち上りだな...これマジで地上まで上りだったりするのか?」


[回答...先ほどまでと違い、指先の火種が前後に揺れ動いています]


「向かい風か追い風か...まぁ外に繋がってるのは間違いないかな」


揺れる指先の火種を見つめながらゆっくりと歩いていく…そういえばAIさんも火種もほぼ常時起動だけどMP的なゲージは一切減ってないな…。「花鳥風月」になって消費量増えたりしたかな?とか思ってたけど、そこまで変化してない感じかな?


「エコな能力構成だな」


[訂正...非力ともいいます]


ま、まだポイント余ってるから...でもまぁ他の能力で何取るとか特に決めてないし、戦闘手段が現状木刀と火と豆鉄砲だからもう少し保険的に何か持ってた方がいいのかもな?


「うーん戦闘用というより自分の移動が楽になるような能力とか探してみるかな」


[質疑…絞り込みを行いますか?]


「いいよ今日拠点で寝るときに適当に流し見するから」


何度見ても能力取得一覧は量が多すぎるからな、ある程度見やすくするために絞り込みだったりは出来るみたいだがそれにしたって概念的なのも結構な数あったし...目的のもの見つけるには寝る前の時間を消費するのが一番な気がする。


「因みにAI(アイ)さんのおすすめの能力とかあったりするの?」


どうもAI(アイ)さんは寝てる間に自分の能力だったりシステムウィンドウの内容だったりを勝手に確認してるらしいからその辺で何かおすすめあるなら聞きたい。っていうか寝てる間にハッキング的なの出来るの駄目じゃない?


[ご安心を...私がご主人(マスター)を裏切るような真似は致しません。それはそれとして寝ている間に体の自由を奪う方法を模索中です]


「夢遊病か二重人格か、どちらにせよ緊急事態以外はしちゃだめだよ?」


[疑問...疑ってる割に軽過ぎでは?]


「座右の銘は[死ななきゃ安い]だからな」


別に今まで読んできた小説の影響とかではない、多分育ってきた環境が良かったからだろうな。

「死にたくはない」ので「死ななきゃセーフ」がどうしても常に思考の片隅に鎮座してるんだよな。


「生きてりゃ儲けだからな、別に寝てる間に体動かされようが目が覚めたら異世界に来てようが、今生きてるしまぁいいかの精神だ」


念のため行っておくが、自分の勤めていた会社はそこそこホワイトの優良企業だった。

友人の中にはブラック通り越して奈落みたいな会社勤めの奴とかもいたが...あいつが異世界に来てたら冒険者的ポジションで無双してたのかもなと思ったり思わなかったり...ラスボスルートもあり得るからなぁ...。


「良い奴だったよ、会社選びは物凄く間違えてたけど」


[更新...労働の危険性]


「そうだね、労働って危険で体に悪いから極力しない方がいいね!」


自給自足万歳!「只の回復(ヒール)」があれば一応医者要らずだし「五穀豊穣」で食糧問題も疑似的に解決してるしな。

こっちに来てからの方が健康だったりして…この先進んだところに健康診断受けれる施設とかあったりしませんかね?


「今ならオールA評価なのでは…?」


[警告…食事バランスと衛生観念に致命(ERROR)を確認]


帰ったら風呂、作るか…。


メキメキメキ...…


うーん折角だし川の水引っ張って温泉的な感じにするか?

でも一々湯沸かししてたら火種確保が面倒か…燃料とかあの辺あったっけ?


メキメキメキメキ……


「AIさん、さっきからなんか変な音するんだけどこれ気のせい?」


[回答...鑑定結果報告、頭上より振動を検知。接近しています]


「地震(上から来る)ってか!!?」


うおぉ緊急回避!っていっても一本道なのでただの飛び込み前転!

ゴロゴロと上り坂を強引に転がりながら天運(テンウン)を構えて後方を警戒する。


「さて上から何が降ってくるか...敵だと思うかAI(アイ)さん?」


[推測...先ほどの鑑定の際検出した物質に既知の物がありました...恐らく敵性無しかと]


うん?既知の成分ってことはすでに知ってるものが降ってきてるってこと?


...…知り合いってことか?


小ルラウネ:魚の魔物全滅してた!でも主人公達居ないから帰るかな...あれきゅーちゃんどこいくののののの?!!

きゅーちゃん:こっちから匂いがするから行くぞ?と、尻尾で小ルラウネを巻き付けて引きずりながら地面を掘削。

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