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先人の書置き

「なぁAI(アイ)さん...深くない?」


[回答...私の愛ほどではないかと]


AIさんの愛...深いというより重そうだな、質量的にも精神的にも。

あと本当に深い気がする。なだらかな坂だから普通に歩いてるけどそこそこ入口から距離歩いてまだ何も見えないぞ...これ探索中断して入り口付近に拠点作った方がいいか?


「引き返したほうがいいかなぁ」


[提案...もう少しだけ進んでみては?]


「因みにその提案の理由は?」


[回答...この先にわずかに広がった空間を確認]


「成程...とりあえずそこまで行ってから決めても遅くはないか」


広がった空間...っていうか普通に足元歩きやすいしこの洞窟自然生成か?

どうも歩きやすさが人工物っぽいんだよなぁ...?


「お、広がった」


高さがちょうど一人分で、横幅がぎりぎりすれ違えるかどうかぐらいの通路だったのが少し広がった。

なんだろう...ちょっと広めの商品棚配置の店通路ぐらいの広さだ。買い物カート同士ですれ違えるぐらい。


「さて何か売ってるかなー?」


[ご主人(マスター)...商品棚は確認できませんが、左壁の右下辺りを確認ください]


残念、ジュースとか売ってたら買いたかったんだがな。異世界だっつの。

そして左手側の壁に何かあるって?


「ごめんAI(アイ)さんどの辺?」


[もう少し下です]


おぉなんか壁に掘られた後みたいなのが...なんだこれ模様?

洞窟で日数数える遭難者みたいな傷跡があるな。


「うん読めないな...「花鳥風月」及び「AI(アイ)さん」同時使用!!」


[全力解析(お任せください).........]


これ多分文字を見つめておく必要ないな...脳内で解析してくれてる間に反対側とかも確認しておくか。


「これと言って何か落ちてたりするわけじゃないけど、やっぱここ意図的に掘られたっぽいな」


壁がなめらかすぎる、天井の高さが均一、おまけに謎の傷跡文字。

うーんフルコンボ。洞窟の中でこんな情報量押し付けられたら怖くてすぐ引き返したくなるが、今はAI(アイ)さんもいるし能力も(最低限)あるし、まぁなんとかなるだろ。


「とりあえず引き返さずもう少し進むかな...AI(アイ)さん解析どんな調子?」


[ある程度は完了しましたが、完全解析にはもう少しかかりそうです。内容を送信します]


おぉ脳内に流れ込んでくる...ディストピア感あるなこの情報送信の仕方。


そして書かれてた内容だが、ざっくり書き起こすと

「地上はもうだめだ」

「地下での生活を行う」

「技術と食糧は持ち込めたが人手が足りない」

「足りないなら増やせばいいが、地上に近いと危険だ」

「よしもっと降りよう」

「もし後続がいるならばこの先■■■■を目印として進め」

ってことらしい。何が何やら。


「でもまぁ一先ず"誰か"がここに逃げ込んだ、そして地上での生活を諦めて地下へと進出した」


そしてちょこちょこ怖い事が書いてあったが、これ様はクローン作りましょう!ってことでは?


「アラク姐さん案件かなぁ...」


[危険...倫理観欠如の加速]


「あの生肉も大概だからなぁ...美味しいけど」


会ったことも会話したこともない神様よ...異世界がディストピアにならないことを祈っておきますわ。

いや神に祈っても駄目だな、古龍さんに祈ろう。


「最悪見て見ぬふりで上から圧殺か…?」


でも技術力が高そうなのは気になる所だなぁ...クローン作れるほどの技術力ならその辺も確認したいし。

仕方ない...怖さより好奇心が勝った。もう少し進むか。


別で書いてるディストピアと混ざらないようにしてます。

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