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底掘れワン・ツー

突然だが自分たちは本拠点を中心に生活している。

理由としては自分がそこまで探索をしていなかったり、拠点周りで畑やら他種族との出会いやかかわりやらで思いの外忙しいからだったりする。


そして獣人達からの救援依頼も片付き、アラク姐さんと外付けスライムボディのAI(アイ)は獣人の里へ行き、魚型魔物を討伐するのについて来なかった小ルラウネは同じく来なかったきゅーちゃんを撫でながら本拠点で待っている。


「つまり久しぶりに一人で森の中にいるわけだが...なんだあれ?」


下流の方は特に来る理由がなかったから未探索だった。それが正解だったのかは分からないが、少なくともこの驚きは少し前なら確実に情報過多(キャパオーバー)を起こしていただろう。


[解析完了...「Re・ファイア」を応用する事で熱探知を行いましたが、広大な地下空洞が確認できました]


洞窟、それも地面に空いた穴から斜めに地下に続く地下洞窟を見つけてしまった...。


「広いのかぁ...一人で探索するべきではないか?」


[回答...私が地形情報を記録できるため探索自体は可能ですが、戦闘においては現状お役に立てません]


「きゅーちゃんも連れてないし、折角のスライムボディは今獣人の里に行ってるし...戦闘は割ける方針かな」


天運(テンウン)の毒は強いことが証明されたがそれはそれとして、多分洞窟で振り回せないしそんな技量は自分にはない。生憎戦闘系のステ振りはしてないのでな!


「使えそうなのは「魔弾(バレット)」と「Re・ファイア」ぐらいかな?」


まだ火力調整やら指向性やらは使ってすらいないけど、説明はAI(アイ)さんに聞いてるからなんとなく分かるし...ギリ戦闘でも使えるはず。


幸い脳内である程度索敵も出来るAI(アイ)さんがいるし洞窟の入り口はそこまで広くない。

一人で探索するのがちょうどいいと言えばちょうどいいのかもしれない。


「探索してみるかな、ヤバかったら速攻逃げるということで...涼しい洞窟ならありがたいなぁ」


[危険を感知した際は即座に伝達いたします。ご安心をご主人(マスター)]


「Re・ファイア」で指先に火種を灯しながら洞窟へと侵入していく。

風で揺らぐ消えない火に、洞窟がどこかにつながっている可能性と、ガスが充満してなさそうだなと思いながら進んでいく。


っていうかガスじゃなくて毒とか充満してたらどうしようもないのでは?

持ってる能力で対処できそうなものが何一つないんだが...しいて言えばAI(アイ)さんに警告してもらうぐらいか?


[現状環境構築成分に人体に有害なものは検出されません、安心して進んでください]


「安心はしてるが...これどんどん地下に進んでないか?」


最初火が揺らいだから外と繋がっていると予想したが...この調子じゃ地下帝国行きだぞ?

この世界にそんな場所があるのか知らないけども。


「いつでも「魔弾(バレット)」を撃てるように準備はしてるが...下手に天井が崩れたりしても怖いしな」


[回答...崩落の危険性は薄いですが、警戒するに越したことは無いです]


上があまりにも広大な森だからその木々の根で地盤が強固に固定されているらしい...実際森の浸食具合は尋常じゃないからな。切り倒してもほぼ支障ないって植物としてどうなんだよ。


「小ルラウネ達に頼んで作ってもらったこの天運(テンウン)も、どうも折れた程度なら再生するっぽいしな...」


そのうちビームとか出せそう...毒ビームとかどんな害悪兵器なんだって話だけど。



地下帝国...それは地上が森で埋め尽くされ、住処を追われた者たちの楽園(ユートピア)

地上とは別体系の文明が発達しており、その技術は森に棲む種族達やその外で暮らす人類よりも数段未来を生きている。


とか書いてみたけど現状本当に地下に生息してる"何か"がいるかどうかは決めてません。

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