恐怖!森を爆走する新種の都市伝説!!
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――人里――
獣人達の住処が襲われたらしい...。
同族同士の争いって聞いたぞ?
何かに操られてたんじゃなかったか?
何人か様子見に派遣してはどうだ…?
最近物騒だな…やはりあの森には近づくべきじゃないな。
守り神がいるって話じゃなかったか?
何十年前の話だよ…今は病で寝込んでるって話だろ?
洞穴の守り神様な、元気になるといいんだが...。
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◇
「うわLv上がってる...ま、いいや確認とか諸々は今度で」
「な、何はともあれお疲れ様ね!」
無事帰宅して互いを労うこの感じ、嫌いじゃないけどなんとなく社会人時代では味わえない感覚でむず痒いな。
まぁ帰宅途中にアント族達に応援が要らなくなった話をしたり、アラク姐さんが何か用事があるとかでアラクネの里に残ったりで色々あったが。
「とりあえずアルラウネ達は全員無事だな?」
「「「無事ですー!」」」
流石に正確な人数とか把握してないが、本人たちが確認しあってたから平気だろう。
そしていそいそと各々が自分たちの家に戻っていく…ある意味引きこもり系種族だな。
「光合成が羨ましいと思う学生時代だったな、そういえば」
「な、なんの話!!?」
「少し昔のくだらない話さ...」
学生時代、いい天気の日に窓辺で授業を受けていたあの頃...読書が好きで飯より本って感じだったからなぁ。
日の光で栄養補給出来たらどれほど楽な事か、そう思いながら過ごしていたが…指から火が出せるタイプの人類になるとは思ってなかったな。ダメじゃん、本が燃えるわ。
「っていうか今どのぐらいの時間帯だ?」
日時計でも作っておくべきだったか...でもあれって四季で変わったりするんだよな確か。ん、でもこの世界って季節変わるのか?
[回答...ご主人の元居た世界で表す16:00頃かと]
「ありがとうAI、夕飯には早いし何か作業するには遅い時間だな...」
とりあえず頑張ったきゅーちゃんと、たまたま近くにいた小ルラウネ、なーちゃん、羨ましがって出てきた粘体AIを一通り撫でまわした。
これもある意味深愛か?
「っていうか古龍さんに報告行っておくか」
アラク姐さんが里に残っちゃったから少し早足気味で向かわないと夜になる。
この森の夜普通に怖いし迷いはせずとも怪我する可能性があるからな、急ぎ目で動くかなと考えていた所、どうもやる気の奴が一名。
「アラクネの捕食経験はないですが、模倣は出来ます。ご主人どうぞ捕まってください」
うん...まぁスライムが元だから黒い粘性の体なのは納得がいく。
上半身が人型で、可愛らしい女の子なのもいいと思うよ、うん。
アラクネを参考にしたと思われる下半身...これはなんだろう、腕だけで作ったイソギンチャク?
[回答...アラクネの八脚を形成する際、可動域や耐久性を計算しきれなかったため妥協案として作成されました]
「あぁ説明ありがとう。まぁそれで納得いくなら世話ないわな!」
普通に怖いわ!八脚なのになんで全部人間の腕で作っちゃったんだよ!あと関節の可動域が腕のそれじゃねぇ!
「いやツッコんでたら遅くなるな...それじゃ古龍さんの洞穴まで頼む」
「了解...アラクネ以上の速度での到着を約束しましょう」
そういいながら自分を乗せた途端に走り出したが確かに速い...し、意外と安定した走りだ。腕だけど。
あとこれそういう都市伝説確か読んだことあるぞ?多碗じゃなくて腕だけで脚がない奴だった気がするけど...ってことは新種の都市伝説じゃん。
「違和感...何やら失礼なことを考えているような気がします」
「いいじゃん新種の都市伝説。動きが完全にホラーで出てくる討伐不可能キャラだけど」
通路塞いで突っ込んでくる系の奴な。
見たまんまなのに上半身の方の腕で叩かれた。なんだ上半身の方の腕ってややこしい。
多碗の〇ケ〇ケ
イソギンチャクっぽく見えるが動きは滑らかな蜘蛛。
素手で地面を走るの痛そう!でも元がスライムだから外傷は一切ないよ!
寧ろ下手にぶつかったりするとそのまま吸収、捕食されるヤバい生物兵器だったり。
柱の一族かな?




