帰還する一同と不安になる一体化
遅刻した!
しかし獣人達の服従という報酬提案...さてどうしたものか?
「一応食料提供ってことでオチは付けたが、向こうさんまだ納得してなさそうんだよなぁ」
[肯定...どうにか礼を押し付けようと必死です]
「言い方よ。でもまぁその通りだから何も言えんな」
お礼の押し付け...いや友好的な関係で十分なんだけどなぁ?
食糧に困ってるのはまぁ嘘ではないし。
「まぁお礼というか、その辺のもろもろはそのうち決めてもらうってことで...私たちはこれで」
「賛同...帰りましょう」
[同意...帰宅時間になりました]
帰宅を促す音楽を脳内で流すな...そんなことしなくても帰るよ、ぶっちゃけ疲れてるし。
「うぅむ...恩をお返し出来るのを楽しみにしておりますから...またいらしてくださいね」
「まぁ例の獣人娘ちゃんとそのお父さんの怪我の具合とか気になりますし、たまには見に来ますよ」
次来た時「只の回復」ぐらいはかけてやるか?
でもなぁ…自然治癒の方がいいとか言い出したりしなかな?なんというか、獣人達の雰囲気的にどうも能力とかその辺にこだわりがなさそうなんだよなぁ?
「ってなわけで皆帰るよー、協力してくれてありがとうねー!」
わやわやしながら帰宅していく。後ろから獣人達が手を振って見送ってくれてる気がするが、下手に振り向いてまたお礼がなんだのと会話が始まってはたまった者じゃない。
「んーまぁ獣人達とのつながりが生まれたから今回の一件、関わったのは正解だったかな?」
[肯定...私も自由を得られましたし、ご主人の食糧問題も緩和したと思われます]
いつの間にか体内に「肉体」を収納していたAIの意見がまさしく的を得てる。
予定してた報酬以上に無効とのかかわりを強固なものに出来た。
そして予定外の収穫...まぁ悪くはなかったんじゃないかな、こっち側の奴らに被害もないみたいだし。
「獣人達との関わりで、私達の生活が何か変わるの?」
「良い質問だな小ルラウネ、まず獣人達の住処は森の中でも人里寄りだ。上手い事外の情報が入ってくるかもっ知れない」
きゅーちゃんの頭を撫でながらうんうん頷く小ルラウネ、なんだお前可愛いな...普段ヘタレなのに。
「それ以外にも、人間との物々交換だったりで予想外のものが手に入ったりするかもしれない。あと普通にあいつら畑仕事が日常みたいだから農作物とかちょっと分けてもらえたら嬉しいかなって」
この世界が日本みたいに地震や台風でしっちゃかめっちゃかにならなければの話だが。
そこら辺は例え異世界の能力でもどうしようもないだろうしなぁ。
「いや、台風ってもしかして起こせたりするのか?」
[疑問...風系統の最終系でも流石に無謀では?]
そりゃそうか、国レベルの被害出す能力って個人が持ってちゃいけないものだよな...あのスライムは持ってたけど。今考えても捕食と環境適応ってスライムが持ってちゃいけない能力だろ...?
「っていうかAI、もしかして捕食とか環境適応使えたりする?」
[未確定回答...どちらも使用可能だと思われます、あの個体をそのまま私使用に転用したので]
「成程...青天井に成長する味方って作品での扱い困りがちだよなぁ...」
[疑問...身の安全のためと割り切ればよろしいのでは]
「普段体内にいる味方かぁ...自衛手段が増えたと思うことにするよ」
後で知ったが、どうも胃袋にスライムを詰め込むのは如何なものかということで...折角の「環境適応」を悪用して自分の血液や細胞に広く分散して染み込む形で体内にいるらしい。
「それって"核"はどうしたんだよ...流石に嫌だぞ体内に個体の溶けない物質があり続けるのは」
[黙秘ということで...ね?]
......いやね?じゃねーよ怖いなぁ!
"核"は上手い事主人公の臓器の隙間に設置されてる...でもそれを伝えて怖がられたくないから隠したお茶面なAIちゃん!
その結果それはそれで怖がられるというね




