洞穴に竜は定番ですよね
洞穴をゆっくりと、主に呼吸に意識を割きながら進み続けて数分程度。
さっきまで人が二人すれ違えるかどうかの広さだった洞穴が開けた場所に出た。
「おぉ、急に広がるのね?」
実際急なのだ、明りが小枝に火種魔法より多少明るい程度の火では
数歩先の視界確保すら難しい…というかほぼ酸素濃度確認用の灯だ。
そして開けた場所、洞穴ではなく洞窟だったのかと思える場所に横たわるそれは、
物語の中ではたいてい敵か、終盤に助言をくれたりするイメージがある生き物だった。
「竜...でいいのか、それともただデカい爬虫類?」
前者の場合急いで逆走しても焼かれそう...後者だった場合は全力逃走で
生き残れたりしないですかね?
いや竜と見間違えるサイズのトカゲとか逃げれるわけないわ。
(別に死にたいわけじゃないが、ここで黙って引き返すのもなぁ...)
そう、戻ったところで川と仮拠点だけなのだ。
何の収穫もなし、というのは悲しいのでせめて鱗の一枚ぐらいは貰っていきたい。
そんなことを考えながらさてステルスゲーの基本は~なんて思い始めた矢先、
竜がゆっくりとだが動き、そして喋った。喋った
『;υομ ιτάβερκ οτσ υοτ ςιεψέκσ ςιτ αιγ ίεραυλφ υοπ .;υομ ιτάβερκ οτσ υοτ ςιεψέκσ ςιτ αιγ ίεραυλφ υοπ ...ςότυα ιανίε ςοιοΠ..ςότυα ιανίε ςοιοΠ』
「どわぁ!なんだ喋った!?」
竜が喋った!いやまぁそこは一旦どうでもいいがなんて言った?
多分言葉のはずだがまるで聞き取れなかった...。
いや待て、ここでコミュニケーションエラーとかシャレにならん!
主に相手が竜という点で!
考えろ、思考を巡らせろ何か解決の糸口...そういえば今朝のLv上昇とPP放置してたな。
「ちょっと待ってくれ、一瞬!すぐ終わらせるので!」
この言葉も向こうからしたら謎言語だったりして、まぁ今はそれどころじゃない。
雰囲気で待ってほしいのが伝わったっぽいしウィンドウ起動!PPの交換先を最速で開く。
改めて色々できること増えそうだなぁ、と考えが寄り道しそうなのを無理やり
現状に引っ張り戻して手に入れたるはそう!翻訳能力!
Lv1→2(現状維持) PP1→PP0(減少)
「あーあー、これで…どうだ?」
『わし等の言葉を覚えたか...器用よのぉ?』
こちらに顔は向けず丸まって寝ている竜は随分と年寄りのようで、
弱々しかった。
前後の話でものすごい破綻とか起きてるかも...気づいたら直しますけど




