序盤の弱い奴?いいえ捕食者です
ちょっと短めだけど許しを請う相手は画面の向こうのここまで読んでるそこの君だ!
ごめんね
「...ってな訳でして」
『成程...特にそ奴らの話は耳にしておらん、だが近しい生き物は知っておる』
「おぉ流石古龍さん」
件の「粘性の何か」について少し心配になったから聞きに来てみたが正解だったらしい。
やはり古龍さんに聞くに限るな...いや直近で脳内相談室が出来上がったから一辺倒でいる必要もなくなりつつあるか?
[説明要求...脳内相談室扱いの件について]
(いやだって現状がまさしくそれじゃねぇか)
AIとの会話が自問自答の上位互換なのは置いておいて、古龍さんが知ってる知識は少し意外な答えだった。
『近しい生き物だが...恐らくスライムの近縁種だろう』
「スライム...っていうとあの?」
『それはどの者を指しとるのかは知らんが、あれらは自我が希薄じゃ。だから他の種族に見向きもされんし、人は良く狩っていると聞く』
「あ、やっぱり狩られてるんだ…でもその言い方だと雑魚って訳ではないんですね?」
『…スライムは変質が起こりやすい魔物なのだ、だから軽んずることは無い』
成程、ようは雑魚と油断して見た目そっくりだけど所謂中身が違う的な奴にやられる可能性があるってわけね?
「因みに古龍さんが知ってる範囲でいいので、変質したスライムの種類とかって分かったりします?」
『うぅむ…...そこまで数は知らんぞ。以前寝床にしていた場所に入ってきたものの中に、炎で焼かれない者がいた』
「炎耐性的なのを持っていたと?」
『いやあれはそういう能力のようなものとは完全に別のものだ...環境に適応したような感じだな』
適応...下手すりゃ火山の中でも呼吸するように生活できそうだな。
となるとアラク姐さんが言ってた奴がスライムと仮定し、更にそいつが変異、変質した個体だった場合...調子に乗って狩ろうとして返り討ちに合った人間とかを捕食して成長するような個体の可能性もあるってことか...面倒ごとの予感がするなぁ?
「スライムの生息域って基本は川の向こうですかね?」
『アラクネであったか、奴らが知っていたなら恐らくはそうだろう...こちら側で見かけた記憶はないが、いてもおかしくはないぞ。川を渡れないとも言えんからな』
畜生想定と可能性から抜け出せない。
いや実際そこまで警戒する必要あるのか?って話だが人間喰って吸収することが効率良いとかいう思考になっていた場合...他の住んでる奴らより真っ先に自分が狙われる可能性が高い。
「スライム系の奴に物理攻撃通じる気がしないしなぁ...」
『例の「翻訳」、あれで会話を試みてはどうだ?』
「相手に意思があれば出来るかもですけど、確率低そうじゃないです?」
『...…...出来るとよいな?』
「凄い丸投げの仕方」




