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天の声が銀行窓口の自動案内みたいになるなんてそんなわけ...ねぇ?

「さて...暇になってしまったな」


小ルラウネとアラク姐さんがガチで武器作りを始めてしまい、どうもこちらの要求以上の物を作るつもりらしく...物作りの知識はあっても具体的に語れるほど賢くない自分はお役御免となってしまった。アラク姐さんの住処でもよかったが作業にはうちの本拠点が良さげだったのでそっちを貸すことにした。


「そしてやることがないのだった…どうしようかきゅーちゃん?」


今日もキューキュー鳴いてるわ、そして暇なことに変わりはないからお互いやることを考えながら適当に歩く。


「あ、そうだ忘れるところだった」


木刀作りが気になって朝そのままにしてた...思い出した()()を改めて確認する。

――――――――――



・Lv6 / PP1

・ファイア(Lv9)/翻訳(Lv9)/五穀豊穣(Lv3)/只の回復(ヒール)(Lv3)/魔弾(バレット)(Lv1)/鑑定[固有]



――――――――――


なんか増えてる…そう、朝起きてあのSFウィンドウ君を開いたときにすぐ気づいたのだが今の今まで放置してしまっていた。新しく増えた能力こと「鑑定」である。

いや求めてはいたがあの謎の天の声こと謎のシステムメッセージ君が勝手にこっちの要望叶えた可能性...それはそれで怖すぎるので考えないようにしよう。


「っていうかこの能力他に影響出すぎだろ...」


鑑定っていうとアイテムだったり人物だったりを見て、その内容を把握することに使えたりするいわゆる便利機能的な能力のイメージだったんだが...どうもこの世界の「鑑定」は少々異なるらしい。

まずSFウィンドウ君が見やすくなった。別に要望出したりはしてなかったんだけど多分Lv上昇とかじゃなくこの「鑑定」の効果だと予想してる。

そんで各種スキルの説明とか見れるようになったのと、スキルの後ろにLvが出るようになった。


「これもしや、熟練度的なやつだったりするのでは...?」


スキルの説明は取得の時に読めたから読み返せて便利だなー程度のモノだったがこのLv表記はヤバい。

控えめに言っても自分の能力の指標になるからかなり重要だ...っていうか「ファイア」も「翻訳」もLv9だけどこれ進化とかあったりするのか...?


[能力の進化...検索結果...…回答:最初期の能力であればLv10で分岐進化or通常進化します]


「…今、きゅーちゃん喋った?」


困惑した表情で首を横に振るきゅーちゃん。そらそうか、聞いたことはないがきゅーちゃんの声はこんな感じじゃないと本能が告げる。というかこの声自体は聞き覚えがある...あまりにもそのまんま過ぎるまるで()()()()()()()()()()この声を、自分は洞穴で寝てるときに聞いた。


「お前...「鑑定」そのものが喋ったのか?」


[質問内容の確認...回答......その通りです]


「うわ脳内に直接!?」


マジかよ能力が喋った!?いやでもあり得る話か?自我を持った能力とかって小説じゃたまに見かける展開だし...でもこういうのって複雑な過程とかあるもんなんじゃないの?いきなり押しかけ的に昨日知って今日突然覚えたけど君?!


[再度回答......昨晩の時点では質疑応答の機能はありません]

[今朝能力取得の際、すでにこの身体に根付いていた「翻訳」の言語抽出能力を借りて(パクッて)会話を可能としています]


「つまり自分の脳内で0と1を「翻訳」で無理やり言語としてこっちの脳に流し込んでると?」


[概ねその通りです]


「どうしよう、凄い不安しかない...脳に悪影響とかでねぇだろうなお前?」


[回答...…私自身の判断で「翻訳」と併用させましたが、脳への負荷は寧ろ軽減されています]

[又、私の発言・能力の使用・併用・会話、で(仮定)MPと呼称しているものは消費されません]


「おぉ、ご丁寧に解説どうも…えっとつまり脳内で「鑑定」というなのお前が同居状態ってことでいいのね?」


[回答・正解(いぐざくとりー)]


「はっ倒すぞ」


脳に人工知能が搭載された気分だ...脳みそ二つで二倍お得!ってか?

地が乗っ取られたりしねぇだろうなこれ…でも便利だからガンガン使って行こうかね、ってわけでよろしく「鑑定」君?ちゃん?


[回答・自由(どちらでも)]


鑑定君…ちゃん…さん...うーむ、しっくりこない。

折角脳内で会話出来るなら呼びやすい名前の方が咄嗟の対応とか早くできそうだしなぁ...。


[個体名...「小ルラウネ」にまた殴られるのでは?]


「大丈夫、あれは様式美ってやつだ」


[様式美...記録しました]


うーんやっぱり天の声的な感じだな。天の声...メッセージ...無機質...AI...AI(アイ)


AI(アイ)って呼んでも平気か?」


[AI(アイ)...自身、「鑑定」の個体名を「AI(アイ)」に変更...…ERROR…再度実行…ERROR…個体識別名として記録…登録...完了しました]


「凄いな、自分の脳みその中なのにデータサーバーがぎゅんぎゅん動いてるように感じたぜ...」


賢くなった気分と近未来的シンギュラリティを同時に感じられる素晴らしい体験だ...昼寝してる間に勝手に動いてたらどうしよう。夢遊病の方が確立として高いか、「只の回復(ヒール)」かけときましょうねー。


「ま、深く考えても仕方ないか…これからよろしくなAI(アイ)


[回答...どうぞよろしくお願いいたします]

主人公「銀行窓口の自動音声案内みてぇだな」


鑑定[脳内情報過多攻撃(ぶっとばすぞ?)]


きゅーちゃん(???)

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