これはギャルゲーの世界ではありませんよ?
「うーん...そういう話は聞いたことがあるけど、その子達は大抵食べられちゃったから」
「なんてこったい...」
いやまぁなんとなく想定通りだけども、マジで生態系の下層なんだなアルラウネ達。
ひとまず古龍さんの洞穴から帰宅後に速攻小ルラウネを捕まえて聞き込みを始めた。
アラク姐さんはきゅーちゃん抱えながら「どこに住むか考えるわぁ」といいながら消えた。
あとやっぱ条件で能力が手に入ることもあるらしい…小ルラウネは聞いたことがある程度の話だけど、ほぼ確定した事実はかなり助かる。
「んーどういう理由で新しい能力に目覚めるとか分かればいろいろとなぁ、考えれるんだけど」
「なんでそんなこと考えるようになったのよ...」
小ルラウネ、話を聞く体制になりながら串焼きの魚を持ってくるあたりやはりいい子だ。
うーん小骨が多い、あと塩が欲しい。
「いや古龍さんの洞穴で少し寝てたんだけどな、頭の中でシステム...天の声的なのが聞こえてな?」
「...頭でも打った?」
「ハハハ古龍さんに吹っ飛ばされて頭打ったのは寧ろお前やろがい」
「ぷるふぁ!?」
自覚なかったんかい、突然爆発したみたいに赤くなりやがって乙女かお前は。
そのまんま伝えたら腕の蔦でひっぱたかれた...乙女植物心、わからない。
「さて、軽い昼も済ませて午後の予定は特になし...畑見に行きつつ検証と行くか」
お米作りはアルラウネ達に投げてはいるが、指示出しして放置は流石に屑過ぎるのでちゃんと見に行く。
あと米だけじゃなくて豆も育てたいから畑自体広げたいしね、そーれ「五穀豊穣」で豆よ出てこい。
――――――――――
「おぉ田んぼが出来てる...」
「い、一応川から水も引いてるので、いつでも田植え?できます!」
「一晩アラクネの里で過ごしただけでここまで進むと思ってなかった...ありがとう」
いやぁ...と照れながらも喜ぶアルラウネ。新緑の子だから作物成長特化の頭撫でまくった子か。
頼んでいた田んぼ作りがあまりにも順調で自分が手伝うことがほぼない感じになってしまった。
「一応発案は自分だし、手伝えることはちゃんと言ってね?」
流石に丸投げは申し訳なさすぎるからな...。
「い、いえいえ!その...私達は植物に強いけど、こうやって他の植物の種とかを育てたりする余裕なんて、今までなかったので...け、結構楽しいんです!」
「そういってもらえるとありがたいし申し訳ないな...がっつり善意を利用してるみたいで」
いやまぁ事実そうなんだけど。
どうも自分に好意を抱いてくれている子が多いこの本拠点、生きていくためとはいえ好意という善意を利用したくはない...のでお礼はしっかりする。
めっちゃ撫でたら真っ赤になってぶっ倒れてしまった、またきゅーちゃんに噛まれるし小ルラウネにぽこぽこ叩かれた。
あとアラク姐さんにも糸でぐるぐる巻きにされてしまった...何これ、ギャルゲー?
主人公の現状
[きゅーちゃん]相棒ポジション。意思疎通は出来てるけど会話には至れていないので今後の翻訳と成長次第でルート分岐しそう。好意というより親子的な感じ。
[小ルラウネ]ボケツッコミが出来て気楽に弄れる関係。好意には気づいてるのでそのうちなんかあるかも。
[アラク姐さん]ツンデレ蜘蛛。多分カフェインが作れたらそれで酔っぱらったらそのまま既成事実が生えてくる。好意には気づいているが初々しさがあるので弄っている。
[アルラウネ達]どのアルラウネも撫でられたい、人間と触れ合いたいという欲が割と丸出し。そうじゃなきゃそもそも主人公の庇護下に来ない。今までと違って死の危険が減ったから暇、なので頼み事されると喜ぶ。好意は個体差あり、新緑の子とかはあからさま。
[蟻族]勇気あるものに敬意を、竜の民に感謝を。名字をつけてもらえたので他の蟻族たちとのコミュニケーションでちょっとドヤ顔気味。好意というより友情って感じ。
結論:異種族異性からは割と好意的。まぁ主人公なので...。




