蜘蛛の森は無音 其の三
間違って同じ日に予約投稿してしまったので二本立てで、どうぞ
頭の上できゅーちゃんが威嚇しまくってるのが伝わる...よっぽど私が吊るされたことがお気に召さないらしい。いやまぁそこそこお世話したりされたりで仲のいい関係を築けてると思うし?そりゃ信頼度もピカ一なわけで?
「ねーきゅーちゃん」
心配してくれてるんだよねー可愛い奴め、沢山撫でておこう。
「仲良しなのねぇー」
「そうなんですよ、私が襲われると相手を燃やそうとしてくれるぐらいには」
「あらぁそれじゃあ私たち燃やされちゃうかもねぇ」
分かってるじゃん。私の種火ときゅーちゃんのブレスでここら一帯は一瞬で火の海だぞ...この世界海あるのか知らんけど。
「可燃性の糸だったら尚の事燃え広がりそうだよなぁ...」
「恐ろしい子と言うわねぇ」
「吊るされた恨みってやつじゃないかしらぁ?」
「「ふふふふふー」」
煽ってんのかこのアラクネが...見た目可愛いから攻撃し辛いってだけで出来なくはないんだぞ?
見せてやろうかきゅーちゃんとの合わせ技を...魔弾とブレスを上手い事合体させて指向性を持たせただけだけど、あと成功率が40%ぐらいなことには目を瞑る。
「さて...お話しするならここでいいでしょ?」
「他のアラクネ達も集まるのか?」
「えぇ、合図は出しておいたからもうすぐ集まるわよぉ?」
フェロモン的なやつかな、蟻族...アント族も確かそんな連絡手段持ってたしな。
そう考えると植物伝いの通信手段なアルラウネ達とは差別化した進化してるんだな...。
っていうか予備動作なしで連絡取れるのってやっぱずるいな。
「アルラウネ...うちにいる植物系の人族の奴らの事って知ってる?」
「川沿いに居た子たちの事よねぇ...見覚えはあるけど、私たちのエサにはならなかったわねぇ」
可食部が足りないってか...まぁ雑食(肉食寄り)って感じだもんなこいつらどう見ても。そりゃアルラウネみたいなサラダ食うよりもっと肉々しい奴の方がいいか、あれオークって絶滅したんだっけ?
「あぁあの豚さん達ねぇ...えぇ、美味しいわよぉ?」
「あ、やっぱり?」
そりゃ食べてるよねぇ、確か人里の方で細々と生きてるんだっけか...。
こいつらに食われて根絶やしにされたんじゃねぇかなこれ?
「うーん、お肉に憧れというかまぁぶっちゃけ食べたい欲はあるけど、流石にそれだけの理由でオークを狙うのもなぁ...」
「あらぁ、それなら私たちのところで増やしたお肉をあげましょうかぁ?」
育てたお肉...養殖的な?
養殖したお肉...家畜とは言ってない




